カネロがBWAA全米ボクシング記者協会の2019年間最優秀選手賞を受賞!

 カネロが、BWAA(全米ボクシング記者協会)の2019年間最優秀選手として選出された。カネロは、米リング誌、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)、米スポーツ・イラストレイテッド社、BWAAと年間最優秀選手賞を独占。メキシコ人としては32年ぶり、メキシカンのレジェンド、フリオ・セサール・チャベスが1987年に選出された以来の快挙となった。

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4階級を制覇したカネロ

photo by:boxingscene


 カネロが年間最優秀選手として選出する見方は強かった。今年は、5月にダニエル・ジェイコブス(米)に判定勝ちしたが評価は今ひとつだった。しかし、その印象を払拭したのが11月米ラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで行われたセルゲイ・コバレフ(ロシア)戦だった。

 カネロは5月、IBF世界ミドル級王者ダニエル・ジェイコブス(米)に勝ちWBA・WBC・IBFとミドル級3団体王座統一に成功し高度な技術戦だったが、ハイ・ライトを作ることが出来ずにいたカネロに対し厳しい指摘も少なくなかった。

 その後、3団体王座統一に成功したカネロは、9月メキシコの独立記念日の週末にゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と最終決戦に臨む公算が高いと思われたがカネロは再戦を拒否した。一方、DAZNと大型契約したゴロフキンはカネロとの再戦に固執しない姿勢を示していたが、契約条件にカネロとの3戦目が盛り込まれ報酬アップが見込まれることで、カネロとの再戦を強く望んでいた。

 DAZNはカネロ陣営とゴロフキンとの第3戦目について対話を続けたが、カネロを説得することに失敗した。ゴロフキン戦がなくなったことで、カネロの次戦の行方に注目が集まるなかでてきた対戦相手がセルゲイ・コバレフだったのである。大方が話題作りと思っていたが、カネロはコバレフ戦を熱望していた。

 しかし、交渉は難航を極めた。コバレフはWBO(世界ボクシング機構)からアンソニー・ヤード(英)との指名戦を命じられていたからである。そして、もう1つ厄介だったのがコバレフがTopRank(米有力プロモーター)と共同プロモートする契約を結んでいたことだ。

 アンソニー・ヤード陣営に待機料を支払うことまで話はまとまったが、TopRank陣営の支払いもかさみ条件面で交渉は難航し決裂した。その後、カネロをプロモートするGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)とコバレフ陣営のあいだで交渉は続けられ合意は容易に見られたが、キャリア・ピークを過ぎたコバレフがヤードに勝てるかどうか不安材料もあった。

 コバレフがヤードに勝ったことで11月2日決戦地はカネロのホーム、米ネバダ州ラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナでセットされた。コバレフは、ヤード戦から2ヶ月と短期決戦に臨まなければならない不利な状況だったが、キャリア最高の報酬を受け取るチャンスを逃すわけにはいかなかった。

 両者は圧倒的なサイズの違いがありカネロがノック・アウトされる予想も少なくなかったが、オッズが示したとおりゴングから強烈なプレスをかけたカネロが主導権を握った。

 コバレフは、カネロのカウンターを警戒してか強打は影を潜めた。ジリジリと詰め寄るカネロに対しコバレフはジャブを突き、カネロがインサイドに入り込むとクリンチ・ワークで回避した。カネロは手数は少ないが正確なジャブ、ボディ・ブローで体力を削り消耗させ左フックでコバレフをグラつかせ、最後は右ストレートで仕留めた。

 そして、ついにカネロは米国で最も権威あるリング誌のパウンド・フォー・パウンドー(PFP)ランクでロマチェンコ、クロフォードを抜き去り首位に躍り出た。PFP1位かどうか議論する余地はあるが、カネロの成長は著しくまだ成長の余地はある。

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強い影響力をカネロ

 北米で最も稼ぐボクサーになったカネロの影響力は計り知れない。DAZNと独占契約を結んだことでカネロの立つポジションは、Showtime(米ケーブルTV局)と1試合最低32億円で大型契約したフロイド・メイウェザーJr.(米)に似ている。

 米プレミア・ケーブルTV局HBOを離脱しShowtimeに電撃移籍したメイウェザーは6戦最低報酬32億円という巨額の契約を締結した。シンコ・デ・マヨ、メキシコの独立記念日に試合をセットし、ホームのベガスでカネロ、パッキャオとのメガ・ファイトを実現させ莫大なファイト・マネーを手にしShowtimeの売上に大きく貢献した。

 カネロは、好きな相手を選べる立場になったと言っても過言ではないが、メキシカンの象徴であり世界のボクシング界をけん引する立場となり、以前よりも責任は増している。今後、カネロが所属するGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)と良好な関係を継続できるか気になるところだが、レガシーを追い求めるカネロが誰もが納得するマッチメイクを契約するDAZNと実現させることができるかが重要になってくる。

(Via:BWAA

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