ミドル級3団体を統一したカネロの保持するIBF王座が剥奪される可能性が高まってきた。カネロが王座剥奪になった場合、王座決定戦は同級1位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)/14戦13勝11KO1敗とゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)/41戦39勝35KO1敗1分に指令される見通し。

 IBF(国際ボクシング連盟)は、WBA・WBC・IBF世界ミドル級統一王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と同級1位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)の指名戦の興行権入札を7月23日、IBF本部がある米ニュージャージー州スプリング・フィールドで行うことを両陣営に通達した。
 
 指名戦に応じる気配がないカネロ、当然カネロをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が辞退すれば、フランチャイズ王座を作ったWBC(世界ボクシング評議会)と違い厳格なIBFは迷わず剥奪する。

 WBA・WBC2団体の王座をまとめるカネロは、2019年5月4日にダニエル・ジェイコブス(米)に判定勝ちWBA・WBCの防衛に成功してIBF王座も支柱に収めた。その後、5月15日IBFは、カネロに対してデレイビャンチェンコとの指名戦を義務付けていた。

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カネロ、デレイビャンチェンコ戦回避の理由

 カネロの次戦は9月のメキシコの独立記念日の週末にリザーブ済み。デレイビャンチェンコとの指名戦はカネロ陣営が回避する見方が殆んどだ。

 ミドル級帝王と呼ばれていたゴロフキンとの再戦に勝利を飾り、強豪のジェイコブスに勝ち3団体を統一したカネロにとって、北米の地でほとんど名前の知られてないデレイビャンチェンコと戦っても証明するものは殆どない。

 もちろん、デレイビャンチェンコは実力者であることは間違いない。アマチュアでは、400戦以上、世界選手権で銅メダル、北京五輪ではミドル級で出場経験がある。プロでは、判定負けしたとはいえダニエル・ジェイコブス(米)と接戦、米リング誌では6位にランクしている。

 ただ、カネロはミドル級でも傑出した存在で、商業ベースだとデレイビャンチェンコのネーム・バリュー不足は否めない。何より、裾の拡大が急務なDAZNが求めるのは多くの加入者が見込めるビッグ・イベント、ヒスパニックが盛大に祝うメキシコの独立記念日にデレイビャンチェンコ戦を承認するとは思えない。

 しかし、IBF王座はミドル級最強の称号4団体統一議論の余地のない王者“Undisputed”をかかげるカネロが苦労して手にいれた王座で、9月の指名戦は一旦回避して選択防衛戦を行い12月にデレイビャンチェンコと指名戦を行うことも事実上可能だった。

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空位となった場合ゴロフキン対デレイビャンチェンコ

photo by:boxingscene

 実際、IBFの規定で指名戦通知から30日以内にIBFへ、選択防衛戦の承認を要請すれば指名戦を回避することはできる。もちろん、IBFの承認を得るには選択防衛戦の後に、指名戦を行うことにサインすることが前提条件になる。

 一方、ゴロフキンはカネロとの3部作目の交渉は暗礁に乗り上げ合意するか予断を許さない状況にある。全てはカネロ次第だが、カネロのIBF王座が剥奪された場合デレイビャンチェンコとIBF王座決定戦に舵をキル可能性はある。

 実は、ゴロフキンは3団体統一王者のとき、カネロとの再戦が決まっていたがカネロのドーピング違反が発覚して中止になったことで、IBFからデレイビャンチェンコとの指名戦を命じられ、IBFとの話し合いでまとめることができず結局、王座を剥奪されている過去がある。

(Via:boxingscene

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