世界的に新型コロナウイルスが拡大するなか全く現実味がわかないが、カネロがゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との第3戦に口頭合意したニュースが飛び込んできた。米メディアによると、2020年9月メキシコの独立記念日の週末に米テキサス州にあるAT&Tスタジアムが有力視されているが日程、会場は決定してないという。

 カネロ、ゴロフキンが一戦ずつ鋏み9月のメキシコ独立記念日の週末に行うシナリオだが決行できるだろうか。新型コロナウイルスの感染がいつ収束するのか現時点で誰にも予測はできない。思惑どおり事が運ぶとは思えない。コロナウイルスはDAZN(ダ・ゾーン)の計画を狂わせ収益にも大きな影響を及ぼす可能性が高い。

 中国で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)は米国で感染者が急拡大し3月20日時点で感染者は2万人を超え50の全ての州に感染が拡大している。北米のスポーツイベントは自粛を余儀なくされ、米ニューヨーク州では在宅勤務命令が発令、事実上の厳戒態勢がひかれる非常事態となっている。

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カネロがゴロフキン戦に同意した理由

photo by:boxingscene


 当初、カネロはゲンナディ・ゴロフキンとの再戦に消極的だった。サインした理由は何だったのだろうか。一方、カネロと独占契約を結ぶDAZN(ダ・ゾーン)は再戦実現に躍起だったことは言及するまでもない。

 北米で商品価値が高いカネロとはいえビッグ・ファイトを実現するにはライバルが必要。現状、北米ではゲンナディ・ゴロフキン以上の対戦相手はいない。北米マーケットで新規ユーザー獲得に苦戦するDAZNにとってこのカードは起爆剤に繋がるからだ。

 2018年9月、カネロのドーピング違反が発覚し因縁の再戦がカネロの本丸ベガスで挙行されカネロが判定勝ちしたもの、米国を中心に判定は議論を呼びドロー、ゴロフキン勝ちの声も多く北米では第3戦、完全決着を求める声は多い。

米メディアでは、ゴロフキン支持者は40人、ドローが17人、判定でカネロが勝ったもの支持したのはたった2人。米スポーツ専門チャンネルのダン・レイフィール氏はドロー、スティーブンAスミス氏、テディ・アトラス氏、HBOハロルド・レダーマン氏はゴロフキン支持だった。

 ゴロフキンとの再戦交渉に動いたのはカネロ、ゴロフキン獲得に直接交渉に動いたジョン・スキッパー氏だった。当初、DAZNは2019年9月メキシコの独立記念日の週末実現に向けカネロと直接交渉を重ねてきたが、カネロは「ゴロフキンとの決着はついている」と再戦を拒否する姿勢を変えずDAZNはカネロの説得に失敗した。

 もっとも、あれだけカネロとの再戦に無関心だったゴロフキンはDAZNと契約した直後からカネロとの再戦に乗り気だった。ゴロフキンはDAZNと契約する際の条件としてカネロとの再戦が契約に盛り込まれ、1億ドルの報酬とストック・オプションに加え、GGGプロモーションズの興行、報酬アップの契約を取り付けていたからである。

 一方のカネロはDAZNと契約した際は、ゴロフキンとの再戦は条件になかった。今回カネロはゴロフキン戦に同意するにあたり報酬アップを条件にだしたという。カネロはDAZNと2018年11月、10戦、3億6500万ドル(約410億円)の破格の契約を締結。交渉の駆け引きで報酬アップのカードを切り出しても不思議ではない。

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カネロ、サンダースが6月挙行できるのか

 まず、カネロと契約するDAZN(ダ・ゾーン)が6月とみているのは米トランプ大統領が収束には8週間と見込んでいるからだ。米国の感染者は2万人に近い政府は渡航規制など封じ込め対策をしているが感染者は増えるばかり、現時点で6月に収束できるかは不透明だ。

 仮に、感染者がアウトフォームしたとして人、モノの移動制限がすぐに解除されるとは限らない。現在、米国は渡航警戒レベルを最高の4に引き上げ、米国民に海外渡航の中止を勧告している。6月開催であればプロモーション期間を含めれば、アナウンスの最悪リミットは5月上旬、それまでに感染者が減り各国の渡航制限が解除され、正常化するとは到底思えない。

 当初、米トランプ大統領は中国で感染が拡大した新型コロナウイルスに対し封じ込めができていると強きの姿勢を貫いていたが、ここにきて米国で感染者が急速に拡大した影響で窮地に立たされている。

 カリフォルニア州、ニューヨーク州では非常事態宣言が出され、トランプ大統領は国家非常事態を宣言した。1兆ドルの財政出動を検討、家庭への現金給付、中小企業と航空会社の支援を発表したが、食料品の買い占め多額の預金を引き出すケースが相次ぎ、国民の不安は高まっている。

 就任以来、米株価を引き上げたものコロナウイルスの影響で株式市場は大荒れ、ダウは2万円を割り株価の上昇幅は消失した。景気後退の懸念が高まる中、実態経済への影響もでてきている。欧米では従業員を一時解雇するなどの動きが始まり、経済活動を縮小さぜるをえない企業は資金繰りが厳しい状況だ。日本でも航空大手全日空は客室乗務員約5000人を一時休業することを発表。長期化すれば体力がない企業は厳しくなってくる。

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DAZNの計画は大きく遅れる可能性が高い

 DAZNにとって新型コロナウイルスの影響は大きい。5月2日に200カ国に向けボクシングコンテンツを軸とした新たなサービスを展開し成長を加速する狙いだったが2020年Q2は減収となる可能性もあり正念場を迎えている。

 全世界に800万人のユーザをもつDAZN、欧米で感染が拡大し米国ではボクシング・イベントが中止、ヨーロッパでも急速に拡大し各国のスポーツイベントは中止に追いやられ経済的損失を含め危機的状況に面している。

 サッカー、UEFAチャンピオンリーグは一時中断を発表。再開の見通しはたっていない。DAZNは過去のコンテンツを再配信することを決定したが、コロナウイルスの影響が長期化し世界的にスポーツが見られない状況が続けば、一時的にユーザーが離れ解約しネットフリックスなど他のサービスに移行するケースも多くなるだろう。
 
 ボクシングコンテンツをグローバルに配信するDAZNはユーザを一気に囲いこむ計画だったが、コロナウイルスの収束が遅れればスケジュールは大幅に変わる可能性が高い。

 6月にカネロ対サンダース、英国ボクシング界をけん引するWBA・WBO・IBF世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュアの防衛戦。IBF世界ミドル級王者現ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と指名挑戦者カミル・シェルメタ(ポーランド)戦。7月にマニー・パッキャオ(フィリピン)対マイキー・ガルシア(米)戦を中東サウジアラビア開催で合意に向け交渉が進められているという。

 カネロ、ゴロフキンが勝ち上がれば9月メキシコの独立記念日の週末に興行を打ち、2020年末にアンソニー・ジョシュアとWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)の4団体統一戦を行う計画だというが、世界は新型コロナウイルスの渦の恐怖に中にいる。

(Via:boxing scene

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