米国現地時間2016年4月15日、米・カリフォルニア州ロサンゼルスにあるベラスコ・シアターで、亀海喜寛(帝拳)がスーパーウェルター級10回戦でヘスス・ソト・カラス(メキシコ)と対戦し、ドロー判定に終わった。

 この試合はボクシング・ファンからも再戦の声も多く、2016年9月17日に行なわれる、WBO世界スーパーウェルター級王者・リアム・スミス(英)、対、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)のアンダーカードで再戦が調整されている。

 初戦はノンタイトル・スーパーウェルター級10回戦で行われた。亀海、ソト・カラスは世界ランキングから外れ注目度の高くない興行に見えるが、数年前に一度浮上しているファン待望のマッチメーク。ゴメスに敗戦し復帰戦に勝利した亀海、ソト・カラスの両者にとってこの試合は、生き残りをかけた試合でもあった。

 結果はドロー。会場に駆けつけたファンは試合を終えた亀海、ソト・カラスにスタンディング・オベーションを送った。試合後、リングに登場したゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏、マッチメーカー エリック・ゴメス氏も、満足気な表情を見せていた。この日会場を訪れたファンは、満足して家路についたに違いない。

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ノーランカー同士だが注目度が高かった

 メキシコ系アメリカ人も多く居住するロサンゼルスのダウンタウンにあるベラスコ・シアターで行われ、試合前にチケットはソールド・アウト。GBPは、追加チケットの販売を決定した。米国ボクシング関係者の間では、週末クリス・アルジェリ(米)、エロール・スペンスJr.(米)の新旧対決が控えていたが「今週のベストカード」という声も多く、注目度の高い試合であった。

 亀海は米国本土で6試合を経験。ホルヘ・シルバ(米)、ロバート・ゲレロ(米)と実力者と対戦し、好試合を演出。ゲレロ戦はShowtime(米・大手ケーブルTV局)の年間最高試合にノミネート。ファンの期待を裏切らないファイト・スタイルは、米国ボクシング関係者、コアなファンからも認められていた。

 米国で一定以上のファンをもつ亀海、ソト・カラス戦は、日本のファンのみならず米国ファン、関係者の間でも実現が期待されていた。好戦的選手同士の試合は、年間最高試合として選出されても何ら不思議ではなく、試合前の記者達からも”打ち合い”をするのかと質問がされていた。

試合は予想どおりの激闘


 試合は、序盤から激しい打撃が交錯。関係者らが期待していたとおり、序盤から激しい打ち合いとなり試合は消耗戦となった。亀海は、ショルダー・ロール、ブロッキング、ボディ・ワーク、スリッピング・アウェイと、日本人離れした高度なディフェンス・ワークを軸に、ソト・カラスの回転力の高い攻撃を半減させた。

 もっとも、並の選手であれば回転力の高い攻撃に巻き込まれていたはずだろう。亀海は、得意のインサイドから攻撃で決定打を入れることは出来なかったが、ブロッキングからのリターン。打ち終わりから体位を入れ替え攻撃に繋げるなど、日本人離れした攻撃・防衛能力を披露。手数で上回るソト・カラスだが、的中率、パワーパンチでは亀海が上回りハイレベルな試合を展開した。

 米国本土でBサイドとは言え興行のメインカードを務め、ファンの期待に応え好試合を演出する亀海の人気度、知名度は一定以上の水準に達し、プロモーター、関係者をはじめ米国での評価は上がっていることは事実だろう。

日本から世界へ

 ウェルター級、スーパーウェルター級の舞台は北米。ジャモール・チャーロ(米)、リアム・スミス(英)、ジャーメル・チャーロ(米)、エリスランディ・ララ(キューバ)と強豪、人気者が集う。日本人がこのクラスで世界タイトルマッチに挑戦するチャンスがあるとすれば、指名防衛戦くらい。自ら飛び込まなければチャンスは来ない。

 世界王者の権威が薄れている今、世界タイトルマッチに固執するのではなく、日本から世界へ飛び出しボクシングの本場米国で、ファンの心を掴み認められることも米国を主戦場で戦い抜くために最も必要な要素。米国で知名度を上げ、自身の商品価値を上げなければタイトルマッチは難しいのが現実だろう。

 日本人としてこの階級で世界を獲るのは並大抵のことではないが、米国で一定以上のファンと知名度を持つ亀海が、スミス、カネロ戦のHBO(米・最大手ケーブルTV局)が中継するアンダーカードで、ヘスス・ソト・カラスとの再戦が正式に決まればキャリア最大のチャンスが到来するといっていいだろう。

亀海のポテンシャル、ファンを魅了するファイト・スタイルに期待せずにはいられないのである。

亀海、ソト・カラスの再戦記事はこちら

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(Via: boxingscene