2016年4月1日、米・オハイオ州より、強盗及び傷害の容疑で指名手配されながら、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)での開催が強行されたエイドリアン・ブローナー(米)のSpikeTVでの視聴件数が、過去最高値を記録。指名手配中だったブローナーは、現地時間4月4日地元オハイオ州シンシナシティの警察に出頭、無罪を主張していることが明らかとなった。

  SpikeTVは、最大視聴件数は、130万件。平均視聴件数は、114万1000件と過去最高値を記録したことを発表。SpikeTVのマネージャー デビッド・シュワルツ氏は、「我々は、非常に高い値の平均視聴件数を予想している。」と述べたとおり、平均、最大視聴件数も過去最高値を記録した。

 この平均視聴件数は、HBO(米・最大手ケーブルTV局)2016年1月30日に行われたセルゲイ・コバレフ、対、ジャン・パスカルの平均視聴件数「117900」と並ぶ数値だ。

 エイドリアン・ブローナーは4日、地元オハイオ州シンシナティの警察へ出頭し、10万ドルの保釈金を支払い既に釈放。5日(火)面識のある男性を殴り、傷害及び強盗の罪に問われているブローナーは、灰色のパーカーを着用し、オハイオ州ハミルトンにある裁判所を出廷。無罪を主張した。

 エイドリアン・ブローナーは、1月21日地元オハイオ州シンシナシティにあるボーリング場で、チーム対抗の賭けボーリングを行い14000ドルの損失。知人男性に6000ドルで賭けボーリングを要求するが、知人男性は受け入れを拒否した。

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 受け入れを拒否されたブローナーは、仲間8人と駐車場で待ち伏せし、知人男性を襲い暴行。拳銃を取りに車に戻り男性を脅し、意識不明にし12000ドルを強奪し逃走。被害にあった男性は、緊急治療室に搬送されその後、2月6日に損害賠償を求め訴訟を起こしている。

 エイドリアン・ブローナーの指名手配を受け、ワシントンD.C.のコミッション、プロモーターは4月1日の試合について協議を行い、試合後にオハイオ州の警察に出頭することを条件にブローナーの試合を認可していた。中継するSpikeTVは、試合続行を望んでいた。

 前日計量前の記者会見に現れたエイドリアン・ブローナーに反省の色はなく、翌日の計量では0.4パウンドの体重超過。減量に、2時間の猶予が与えられたが減量をせず再計量を拒否し会場に現れることは無かった。体重超過により、WBA(世界ボクシング協会)はエイドリアン・ブローナーの王座剥奪を決定。

 エイドリアン・ブローナーは、100万ドルの報酬の10%、5万ドルの罰金をコミッション、テオフェイン陣営に支払った。興行を主催するメイウェザー・プロモーション レナード・エラルベ氏は、「これはプロフェッショナルとして恥すべきことだ。」と憤りを隠せない。ブローナーは、現地時間4月14日に再び、出廷する予定となっている。

 ”プロブレム”の異名を持つエイドリアン・ブロナーは、過去の逮捕歴に加え、問題発言で非難を浴びてるが、試合の観客動員数、視聴件数も高く優遇されてる面が歪めない。今回、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)の中継を強行した要因は、観戦チケットは既にソールド・アウト、高い視聴件数が見込める為だろう。

 近年、世界タイトルマッチであっても確信犯的な体重超過も目立ち再計量時、無理に落とさない選手もいることは事実だろう。無理に減量し、コンディショニングに影響が出て試合に負けるより、無理な減量をせずインパクのある結果を残し勝利すれば、「興行価値」の高い選手であればタイトルを剥奪されても、高額な報酬は約束され、世界タイトルへの挑戦も優遇される傾向にある。

 世界王者の「価値」が問われている今、ボクサーの体重超過による失格は、世界王者の価値低下に拍車を掛けているといっても過言ではない。2015年世界タイトルマッチでの体重超過は5件以上。体重超過を起こし試合をしては、体重制競技として破綻している。厳しい罰則規定が無いことも、体重超過の選手が後を絶たない原因の1つだが、選手のプロ意識も低下していることは事実だろう。

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(Via: boxingscene