トップランク(米・大手ボクシング・プロモーター)ボブ・アラム氏は、2016年、WBO世界スーパーライト級王者・テレンス・クロフォード(米)のプランとして、HBO(米・最大手ケーブルTV局)ペイ・パー・ビュー(PPV)配信でビッグ・ファイトを計画していることを明らかにした。

 ボブ・アラム氏は、テレンス・クロフォードがヘンリー・ランディに勝利すれば、6月か7月に試合をし、その後PPVでのビッグ・ファイトを計画。PPVでの試合の相手として、既に2016年4月9日の試合を最後に現役引退を表明しているマニー・パッキャオ(フィリピン)が最適だと語っている。

 マニー・パッキャオは1月19日、ロサンゼルス郊外のビバリー・ヒルズで開催された、米国現地時間4月9日ネバタ州ラスベガスにあるMGMグランド・ガーデン・アリーナで行なわれるティモシー・ブラッドリー(米)の記者会見で、この試合後にグローブを吊るすことになる。後悔はない」4月9日の試合を最後に現役引退することを正式に表明している。

 ボブ・アラム氏は、パッキャオ、ブラッドリーの3戦目を「パッキャオの引退試合」と広告せず、引退試合となるか明言を避けている。アラム氏は、パッキャオが再度リングへ復帰の意思を固めた際は、サポートしていくと語り、パッキャオがブラッドリーに勝利し現役続行を決めるならば、クロフォードは最適な相手だと語っている。

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 パッキャオの対戦相手が、ティモシー・ブラッドリーとなりマッチメークに斬新さもなくボクシング・ファン、関係者から批判は多く聞こえてくる。対戦相手の最有力候補として、WBO世界スーパーライト級・テレンス・フォード。アミール・カーン(英)、エイドリアン・ブローナー(米)が挙がっていたが、ティモシー・ブラッドリーが最終的に対戦相手として決まった。

ブラッドリー戦のTV局の思惑は

 海外の一部メディアでは、TV局が、テレンス・クロフォード、アミール・カーンでは興行収益が見込めないと判断し、ブラッドリーとの3戦目を決定したと報じている。パッキャオ、ブラッドリーの初戦は疑惑の判定。2戦目はパッキャオが快勝した。パッキャオの相手としてブラッドリー決定した際は、落胆する声も多くファンの関心もそれほど高くなく。初戦から2戦目のPPV購入件数は89万件〜75万件と下降線を見れば、興行収益は苦戦を強いられることは確実だ。

 ボクサーの引退ほどあてにならないものは無い。仮にTV局がパッキャオの復帰戦を想定し「商品価値」を落とさない為、最もリスキーな対戦相手であるテレンス・クロフォードや、エイドリアン・ブローナーのマッチメークを除外したと考えれば、その後、選挙を控えていることを考えれば一概には言い切れないが、ブラッドリー戦となった経緯もある程度理解出来る。

パッキャオは引退するのか

 次世代のスーパースター候補が育っていないこともあるが、パッキャオは、下降線を辿っていると言われているが「興行価値」は高くマーケットの需要は高い。パッキャオは引退を公言しているが、ボクサーの引退は当にならない。

 HBOは、長きに渡りヘイモン傘下の選手をリングに上げることを拒否していたが、最近、HBOピーター・ネルソン氏は、「今後マッチメークはプロモーターを選ばない」と宣言。

 HBOは、WBC世界ミドル級王者・サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)、ヘイモン傘下のアミール・カーン(英国)のマッチメークを承認。HBOの一連の流れを見れば、ティモシー・ブラッドリー以外にも選択肢はあったことは確かだろう。

 何れにせよ、パッキャオがブラッドリーとの再戦後にリングへ復帰する青写真があるとすれば、ブラッドリーに勝利することは前提条件と言えるが、ブラッドリーは簡単な相手ではない。フロイド・メイウェザーJr.との再戦も囁かれる中、引退後も注目が集まることは間違いないだろう。

(Via: boxingscene