ゴールデン・ボーイ・プロモーション(GBP)は8日、「リアル・キング・コング」の愛称で知られるWBA世界ヘビー級暫定王者・ルイス・オルティス(キューバ)の2度目の防衛戦を行うことを発表した。ルイス・オルティスは、米国現地時間2016年3月5日、ワシントンD.CにあるDCアーモリーで、トニー・トンプソン(米)と2度目の防衛戦を行う。

 試合は、HBO(米・最大手ケーブルTV局)「ボクシング・アフター・ダーク」で午後10時(ET時間)から中継。同興行のアンダーカードでは、ティモシー・ブラッドリーが王座を返上し空位となったWBO世界ウェルター級王座決定戦が、ジェシー・バルガス(米)、サダム・アリ(米)の間で争われる。

 WBA(世界ボクシング協会)は、ヘビー級トーナメント開催を決定し、暫定王者・ルイス・オルティスと、アレクサンデル・ウスチノフ(ロシア)との指名戦を命じたが、ウスチノフの直前の試合間隔が短かい為、ウスチノフ陣営は延期を要請していた。

 その後、アレクサンデル・ディミトレンコ(ロシア)との交渉が進められ、ディミトレンコ陣営は契約条件に同意。その後、正式契約することが期待されていたが、直前で報酬を増やすようGBP陣営へ要求し交渉は決裂していた。GBPは、試合1ヶ月となり対戦相手探しを迫られていた。

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 クリチコの長期政権が崩壊、ヘビー級新時代の顔の1人となったルイス・オルティスは、31歳でプロデビューした遅咲きの選手。オルティスは、トンプソン戦をヘビー級統一王者になるための前哨戦と位置づけている。オルティスは、記者会見で「この戦いはヘビー級統一王者になるための1つのステップだよ。私は、アメリカン・ドリームを実現させる為に米国に来た。

 米国の首都であるワシントンD.Cで試合を行えることは本当に夢のようだよ。」と語っている。ルイス・オルティスは、一時、薬物検査で検査で陽性反応を示しNSAC(ネバタ州アスレチック委員会)から、一定期間の試合出場停止処分が科せられていた。

WBAはヘビー級トーナメントを開催

image source to:WBA

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 2015年クリチコが王座から陥落。WBAの働きも有り、クリチコ政権時に動きがなかったヘビー級トップ戦線が動きはじめている。WBA(世界ボクシング協会)は、ヘビー級のトーナメントの開催を決定。WBAは、WBA・WBO世界ヘビー級統一王者・タイソン・フューリー(英)と、前統一王者・ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)の勝者と、ルイス・オルティスと、アレクサンデル・ウスティノフ(ロシア)の勝者と対戦することを義務付けている。

 ルイス・オルティスは、ブライアント・ジェニングスを葬った記憶が新しい。ダウンを奪ったアッパーを含めリアル・キング・コング」という異名も納得できる。パワフルなパンチもさることながら、ディフェンス・ワーク、カウンターは流石キューバ仕込みだ。

タレント揃いのヘビー級戦線

 クリチコ政権時は、ヘビー級は退屈だという声も多かったのも事実だろう。しかし、今後、ヘビー級「最強の称号」を掛けてのビッグマッチも大いに期待できる。現ヘビー級は、ルイス・オルティスを含め、WBC王者・デオンティ・ワイルダー(米)、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)、WBA王者・ルスラン・チェガエフ(ウズベキスタン)とタレントが揃う。

 WBAの思惑どおりヘビー級トーナメントが、オン・スケジュールで行なわれるかは不透明だが、2016年〜2017年に掛けヘビー級王座統一戦の機運が高まることは間違いない。何れにせよ、今後、長期に渡って停滞感が漂っていたヘビー級のトップ戦線が盛り上がるに違いない。

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(Via: ESPN)