2016年米国デビューが期待されるWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)は次戦、 同級ランキング2位のデビッド・カルモナ(メキシコ)との指名防衛戦に向け交渉が最終段階を迎えていることが明らかとなった。

 WBOフランシスコ・バルカルセル会長は、「井上、カルモナの試合は合意した。試合は5月に行われるだろう」と話している。WBO(世界ボクシング機構)は、井上尚弥をプロモートする大橋ジムへ次戦、デビッド・カルモナと指名防衛戦をするように命じていた。

 WBOは、交渉が纏まらない場合入札を予定したが、両陣営の交渉が大筋合意していることを受け、両陣営に交渉期間を10日延長することを承認した。開催日程は、試合を中継するフジテレビ次第となるが、5月を目処に日本で開催する見通しとなっている。

 井上尚弥は、2015年12月、怪我からの復帰戦でワルリト・パレナス(フィリピン)に勝利。2試合連続での指名防衛戦となる。WBOは、2015年12月の試合は、大橋ジムへ、パレナス、カルモナのどちらかの選択試合とすることを特例として認めていたが、指名防衛戦と位置づけていない見解を示している。

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 2016年、米国進出の期待がかかる井上尚弥は、カルモナとの防衛戦をクリアし、その後は、再戦契約があるオマール・ナルバエス(アルゼンチン)との再戦が濃厚。米・最大手ケーブルTV局のHBOは、井上尚弥へ興味を示しており、米国デビュー戦をサポートするという。

 米国ボクシング界は、軽量級は軽視されてきたが、パウンド・フォー・パウンド最高位に君臨するWBC世界フライ級王者・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の功績も有り、HBOピーター・ネルソン氏も、軽量級ファイターへの再評価し、ゴンサレスの対戦候補として井上尚弥を挙げている。
 
 HBOは、軽量級頂上決戦、ローマン・ゴンサレスと井上尚弥のスーパーマッチに意欲的なことは周知の事実である。いまや、2人の試合は、日本ボクシング・ファンだけでなく、世界中のボクシングファンが求める軽量級スーパーファイトまでに発展している。

 しかし、HBOの配信を考えれば、北米でキャリアが無い井上尚弥は、ゴンサレス戦の中継局のマッチアップ、ファンからの期待感を考慮すれば、最低でも1試合は北米で実績を積む必要があるだろう。北米で、ナルバエスとの再戦、実力者との対戦が決まり好ファイトを魅せることが出来れば、世界の「NAOYA INOUE」になれるはずだ。もはや、井上尚弥にとって日本のリングでは小さすぎる。年内に米国デビュー戦を期待したい。

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(Via: boxingscene