約1年ぶりに”Monster”WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)がリングに戻ってくることが正式に決定した。20日、大橋ジムは都内のホテルで記者会見を開き、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が2015年12月29日、東京・有明コロシアムで同級1位のワリート・パレナス(フィリピン)を相手に初防衛戦を行うことを発表した。

記者会見では、井上尚弥の防衛戦の他、八重樫東がIBF世界ライトフライ級王者・ハビエル・メンドサ(メキシコ)を相手に3階級制覇に挑む。アンダーカードでは、OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者・井上拓真が、同級1位のレネ・ダッケル(フィリピン)を相手に初防衛戦を行うことが決まっている。

記者会見上で井上尚弥は、「ここまで試合間隔が空くのは初めてだが、1%の不安と99%の楽しみだ」と自信を覗かせた。井上尚弥は、2014年末オマール・ナルバエス戦で右拳を負傷し長期離脱を余儀なくされていた。

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ロマゴンとの一戦は

米・メディアでも注目されるWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレス、井上尚弥のスーパーマッチは、井上が12月に復帰戦を行うことから、もし実現するとすれば2016年以降となりそうだ。

ローマン・ゴンサレスと契約している米・ボクシング中継局大手HBOは、井上尚弥とのスーパーファイトを2016年に計画。しかし、ローマン・ゴンサレスは、米・西海岸、東海岸で試合をし、知名度・人気が共にあるが、井上尚弥の米国における一般層への浸透は低く、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)のセミ・ファイナルのカードでもマッチメイクが難しいのが現状だろう。

井上の米国デビューが実現するのか

噂だが、HBOは、ゴンサレス、井上尚弥のスーパーマッチを実現すべく、2016年に井上尚弥の米国デビューを目論んでいるという。対戦相手には、前回試合をしたオマール・ナルバエス(アルゼンチン)が浮上しているが真相は定かではない。しかし、井上尚弥が日本で防衛戦を重ねても、米国での実績が無い井上尚弥が、米国でローマン・ゴンサレスとの試合が実現する可能性は限りなく低いのは事実だろう。

PFPキングの称号を手にした”チョコラティート”、ブライアン・ビロリアを粉砕した最強王者は未だにハングリーだ。次戦はエストラーダとのリマッチを望んでいるという。ゴンサレスの組み立てるボクシングは「究極」の形と言っても過言ではない。決して破綻することはないディフェンスに加え、ポジショニング、体位を入れ替えての上下のパワーパンチの内分け、インサイド、アウトサイドから飛んで来るパンチは驚異的でありディフェンスの役割も果たす。

ゴンサレスとの試合は、井上尚弥としてもリスクが高い。必ずしもファンが望む試合が実現するとは限らないが、両雄の対戦を望んでいるのは日本、米国だけでなく世界的にも求められている試合であることは事実だ。

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(Via: 読売新聞