帝拳プロモーションズは10日、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が2015年9月22日、東京・大田区総合体育館で、WBC世界バンタム級3位の元WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノと9度目の防衛戦を行うことを正式に発表した。

9度目の防衛戦がモレノに決まった山中は、「会長からモレノとの試合が決まったことを聞いた時は、ここ数試合で感じたことは無かった興奮を受けた。相手がモレノだけに負けるリスクはあるが、モレノ戦の交渉を纏めていただいた会長、はじめ関係者の方には感謝しています。対策を練り、自分の強さを証明する」と話している。

山中は、モレノ戦に関して、自身が空転させられ負けると予想する人もいるだろうと話し、百戦錬磨のモレノの特徴は、圧倒的な強さではなく「やりにくさ」が特徴だと述べている。山中自身もモレノの映像をみて「やりにくさ」があると痛感しているようだ。

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長身のモレノから、繰り出される長いフリッカー気味な右ジャブは、山中にとっては厄介となるだろう。モレノは上半身も柔らかく、パンチの外し方もブロッキングだけでなく、ボディワーク、フットワークを駆使、足も速い。打ち終わりに合わせるカウンターのアッパーは貰えば危険だ。

左一発に頼ってしまっては、山中が話しているとおり、ディフェンス能力に長けているモレノに空転させられるだろう。山中は、モレノ戦について、左ではなく、右が試合のキーポイントとなり、右から攻撃を組み立て、左に繋げられたらと話している。

山中の見解どおり、右が試合の展開を作るキーポイントとなりそうだ。モレノ独特のリズムに乗らずに山中が右から自身のリズムを作ることができれば勝利が見えてくる。しかし、相手は百戦錬磨のモレノのだ。モレノ自身も右の刺し合いは得意。山中が、簡単に自分自身のリズムをつくることは難しいだろう。山中はある程度、危険を承知でプレスをかけ、相手に打たせる場面を作る必要もでてくるだろう。

モレノは現、バンタム級では最強の挑戦者と言っていい。帝拳プロモーションズが、山中の次戦の相手にモレノ戦に踏み込んだことは大きい。世界王者の権威が薄れている今、何度防衛したのか、何度目で世界戦を獲ったのかは、重要ではなく「誰と戦ったが」が最も重要。モレノとの試合は、山中、自身の価値を上げる試合となることは確実だろう。

チケットは近日中に発売。東京後援会からは会員限定のみ予約可能となるようだ。チケット詳細について、分かり次第追って報告します。