1日(月)、元2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)が、現役続行を表明。都内の、所属ジム帝拳で練習を再開した。粟生隆寛は、米国現地時間、2015年5月1日米・ネバタ州ラスベガスにあるコスモポリタンで行われたWBO世界ライト級王座決定戦で、レイ・ベルトラン(メキシコ)と対戦。この試合に負ければ引退と公言していた。

粟生隆寛は、ベルトランの試合後、自身の進退の明言は避けていた。現役続行については直前まで悩んだという。帝拳ジムの浜田剛史代表は、粟生隆寛に「悔いが残っていないなら引退、スッキリしていなければ続行すればいい」と助言。粟生隆寛は、現役続行を決意、ライト級は世界戦のチャンスが直ぐに来る階級ではないことを承知で世界王者を目指す道を選択した。

粟生隆寛、ベルトランの試合が「無効試合」となるのであれば、WBO(世界ボクシング機構)は、次期WBO世界ライト級王者との義務的な挑戦者として粟生隆寛を承認、WBOのランキングも戻すべきだろう。今後、コミッション、WBOがどのような対応をするか見守りたい。

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ベルトラン試合後のドーピング検査で陽性反応

5月1日に行われたWBO世界ライト級王座決定戦は、前日計量でベルトランが0.4ポンドオーバーで計量に失敗。試合は、粟生隆寛が勝った場合のみタイトルが有効となることになった。ベルトランが、2ラウンドTKOで勝利を収めるが、試合後の薬物検査で陽性反応を示した。

検出されたば薬物は、アナボリック・ステロイドの一種のスタノゾロール(筋肉増強剤)で、ドーピング薬物として知られている。スタノゾロールは、1988年ソウル・オリンピック100mでベン・ジョンソンが金メダル獲得後に、ドーピング検査でスタノゾロールが検出。ドーピング結果が陽性反応とでてメダルを剥奪されている。

ネバタ州アスレチック・コミッション(NSAC)は、近くベルトランに聴取をする予定。粟生隆寛、ベルトランの試合は無効試合、ベルトランは一定期間のライセンス停止処分、罰金が科せられる見込みだ。NSACは、近く薬物の罰則規定を大幅に改定、既存の罰則よりも厳しくなる。

ベルトランの体重超過に次ぐ、薬物使用が明らかとなり憤りを隠せない。ボクシング界で薬物の使用は、後を絶たないのも事実。ドーピングは、選手は勿論だが、ボクシング界全体に与えるダメージも大きい。今後、VADAよる試合前後のドーピング検査を実施するなど、検査基準を上げる必要があるのは間違いない。

最近ではIBF世界スーパーライト級王者レイモント・ピーターソンがアミール・カーン戦の薬物検査で使用が禁止されている「テストステロン」が検出。近年ボクシング界全体においてクリーン化が求められている。

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(Via: スポーツ報知