尾川堅一(帝拳)が、IBF世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦に出場することがが正式に決まった。中国、マカオで開催されているIBF(国際ボクシング連盟)の総会で、IBFが指令していたスーパーフェザー級4位尾川堅一と同級5位アジンガ・フジレ(南アフリカ)/14戦全勝8KOによるIBF挑戦者決定戦の入札が行われ、尾川をプロモートする帝拳プロモーションズが12万2000ドル(約1337万円)で興行権を落札した。

 IBFは、両陣営に対戦を命じ交渉が進められていたが、交渉はまとまらなかった。日程は、7月6日東京、後楽園ホールで行われるダイナミック・グローブで開催される見通し。勝者はIBF世界Sフェザー級王者テビン・ファーマー(米)への挑戦権を獲得する。

 2017年12月、ドーピング違反した尾川はかなりの高待遇だ。JBC(日本ボクシング・コミッション)の資格停止処分が解け、再起戦に勝利した尾川は、今戦をクリアすればIBF世界スーパーフェザー級王者への挑戦の権利を得られるのだ。

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尾川はドーピング違反で資格停止処分を受けていた

 尾川は、2017年12月米ラスベガスでテビン・ファーマー(米)と対戦するもドーピング違反が発覚し無効試合となった。試合前に行われた薬物検査で尾川の検体から禁止薬物として指定されているアンドロスタネディオル(合成テストステロン)が検出。サンプルA、B何れの検体とも陽性反応を示した。

 薬物陽性反応を受け、帝拳プロモーションズは風邪をひいたときに飲んだ薬や、アトピーの治療に使用している薬で申告漏れがあったと故意ではないと主張していた。

 しかし、薬物検査で陽性反応が出た場合、コミッションの裁定が覆ることは筆者の記憶の中にはなく尾川の処分は免れないものだった。

 試合を管轄したNSAC(ネバダ州アスレチック・コミッション)は、12月に行われたテビン・ファーマー戦を無効試合とし、尾川の報酬の20%にあたる1万4000ドル(約150万円)の罰金を科し、6ヶ月の資格停止処分とすることを決定した。

 コミッションの裁定を受け、IBFは尾川から王座を剥奪することを決定。尾川陣営は、試合までの6ヶ月間に摂取した食べ物やサプリメントなどをコミッションに提出。その後、NSACの調査で薬物陽性反応で検出された禁止薬物として指定されているテストステロンは含まれていないことが分かった。

 NSACの規定であれば、1年間の資格停止処分となる予定だったが、尾川がNSACの調査に全面的に協力したため、罰則の軽減措置が取られた。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は尾川を1年間の資格停止処分としていたが、2018年12月8日ライセンス停止期間が解けている。尾川は2019年2月2日、後楽園ホールでロルダン・アルデア(フィリピン)と再起戦を行い判定勝利。今回のタイトル挑戦へのチャンスを掴んだ。

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