新恋人の存在が発覚した井岡一翔に再び世界挑戦のチャンスが到来か。WBO世界Sフライ級王者ドニー・ニエテス(フィリピン)が王座を返上することを発表。ニエテスが王座を返上したことにより、空位の王座決定戦をWBO同級1位アストン・パリクテ(フィリピン)/28戦25勝(21KO)2敗(1KO)1分と同級4位井岡一翔/25戦23勝(13KO)2敗が争う可能性がでてきた。

 井岡一翔に勝ち4階級制覇を達成したニエテスは、WBO(世界ボクシング機構)から同級1位アストン・パリクテ(フィリピン)との再戦を指令されていたが王座返上を選択した。


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 「王座返上は残念だけど、これはチームで協議した結果です。彼は、引退する前に大きな戦いを求めている」
 一度も防衛しないまま王座を明け渡したニエテス、今後はビッグ・ファイトに方針を定めた。タイトルを自ら返上したニエテスは無冠、王座統一戦やビッグ・ファイトに割り込めるだろうか。

 ニエテスは、2018年9月米プレミアム・ケーブルTV局HBOの軽量級Superflyのイベントで、アストン・パリクテと空位のWBO世界Sフライ級王座決定戦に臨んだが、結果は12回判定引き分けに終わった。

 採点結果はニエテスが118-110、パリクテが116-112、1人が114-114でドローと採点が割れた。CompuBoxのパンチ・スタッツでは、ニエテスが523発中194発を的中。一方、27歳のパリクテは、830発を放ちそのうち124発を的中。的中率ではニエテスが上回ったもの、パリクテの攻勢も目立った試合だった。

 ニエテスは、2018年12月31日マカオで井岡一翔と空位のWBO世界Sフライ級王座決定戦を争い12回2−1の判定で4階級制覇を達成。フィリピンの英雄マニー・パッキャオ、ノニト・ドネアらと肩を並べた。

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井岡にチャンスが到来

photo by:boxingscene

 井岡は、同級1位アストン・パリクテ(フィリピン)と空位のWBO王座決定戦を争う可能性がでてきている。井岡はWBO4位だが、すでに上位ランクの選手は他団体王者への挑戦が決まっている。つまり、井岡は4位だが意向次第で出場できる可能性は極めて高い。

 2位ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は、WBC世界Sフライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)と再戦が決定。3位船井龍一(ワタナベ)は、IBF世界Sフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)へ挑戦することが大筋決まっている。

 井岡は、2018年大晦日ニエテスに負けたもの高い評価を維持。米リング誌Sフライ級ランキングではIBF王者アンカハスより高く4位に位置している。

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ニエテスのターゲットは?

photo by:boxingscene

 ニエテスはパリクテと再戦する気はさらさら無かったようだ。パリクテの仲介人RJJプロモーションズのテーラー氏は次のように述べている。「ニエテスはパリクテとの再戦に関心を示すことはなかったよ」

 もっとも、ニエテスは37歳で円熟期をとおりすぎ、残された時間は限られている。そういった意味では、ビッグ・ファイトに絞ったことは理解できる。パリクテは米リング誌で8位の評価をされてるが殆ど知られてなく、再戦を制したところで名声は得られない。

 パリクテは、Sフライ級で173cm、リーチ173cmのフレームを誇る。これは、ニエテスにとって厄介だ。リスクが高い割に殆ど無名のパリクテ戦では高い報酬ものぞめない。

 Sフライ級は、マッチルーム・ボクシングUSAと提携したDAZNの舞台に移行。ニエテスのターゲットは誰になるのだろうか。

 Sフライ級で最も存在感を示しているのは、米リング誌のベルトを巻くWBC世界Sフライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)だ。ローマン・ゴンサレスに2連勝、貧困から米国でヘッドラインを飾るまで躍進。この男を倒せば4階級制覇は文句なしだ。

 シーサケットのパワー・パンチをニエテスのスキルで空転させることができるかどうか。好ファイトが予想できるだけに興味深い。井岡戦は、互いのスキルが交錯するハイ・スキルな戦いになったが、シーサケット戦が実現すればタフ・ファイトになる。

 リスクはあるが米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)9位にランクするニエテスがシーサケットに勝てば、一気に上位に躍り出ることができる。ただ、ニエテスが無冠になったことで、トップ戦線に割り込むことができるか懸念される。

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WBA王者ヤファイは指名戦

 WBA(世界ボクシング協会)はWBA世界Sフライ級王者カリ・ヤファイ(英)に対し、同級1位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)/41戦29勝(16KO)8敗4分との指名戦を命じている。

 交渉がまとまらなかった場合、WBAは3月12日本部があるパナマシティで興行権の入札が行われる。最低落札価格は8万ドル、王者が75%、挑戦者が25%の報酬を受取る。

 ヤファイは一時、IBF王者ジェルウィン・アンカハスとの統一戦も期待されたが、ヤファイをプロモートするマッチルームがDAZNと大型契約したことで遠のいてしまった。

シーサケットはエストラーダ再戦が決定

 一方、シーサケットは延期となっていたSフライ級ライバルのメキシカン、米リング誌1位エストラーダとふたたび米カリフォルニア州イングルウッドにあるフォーラムで再戦に臨むことが決まっている。

 マッチルーム・ボクシングUSAと契約した初戦となる。直近のイラン・ディアス(メキシコ)戦の出来が良くなかっただけに、シーサケットがどれだけコンディションを整えてくるのか。第一戦はエストラーダ勝ちの声も少なくなかった。

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今後、Sフライ級戦線はどうなるのか

 4月28日米ロサンゼルスで行われるシーサケット対エストラーダ再戦の結果により、大きくトップ戦線が変化しそうだ。先行きは不透明だが、エストラーダが勝てば、トップランクと契約するIBF王者ジェルウィン・アンカハスとの統一戦のシナリオも考えられる。

 現状、WBC王者シーサケット、WBA王者ヤファイが同じDAZN傘下。ドニー・ニエテスは、フィリピン大手のALAプロモージョンズ所属。IBF王者ジェルウィン・アンカハスがトップランクと契約。エストラーダはサンフィール・プロモーションズと契約を結んでいる。

 もし、エストラーダがシーサケットに勝てば、対抗IBF王者アンカハス、ドニー・ニエテス戦が大きくクローズ・アップされることは間違いない。
 
 エストラーダ対アンカハス戦については、2人が統一戦を臨めば合意まで持っていくことはさほど難しくない。トップランクと、サンフィール・プロモーションズは友好関係にある。エストラーダがシーサケットに勝てばトップランクがエストラーダ獲得に動いても不思議ではない。

 米国を主戦場にするアンカハスにしても、米西海岸に大きなファン・ベースがあるエストラーダとの統一戦は願ってもないチャンスでメリットは大きい。

 ローマン・ゴンサレスがSフライ級として異例の60万ドルの報酬を稼いだが、アンカハスの報酬はまだ10万ドルにも届いていない。メキシカンのビッグネーム、エストラーダは報酬を上げるチャンスでもある。

 何れにせよ4月28日の結果次第で大きく様変わりする可能性は高い。井岡がWBO王座決定戦に出場する可能性があるのかどうか、WBOの意向も含めはっきりしてないが、元PFPキングのローマン・ゴンサレス(ニカラグア)もトレーニングに復帰、井岡が米リング誌8位アストン・パリクテと決まればSフライ級のトップ戦線は一気に面白くなってきそうだ。

(Via:The Ring)

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