HBOがボクシング中継から撤退。HBO傘下だった主要選手はだいたい、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)と提携したトップランク(米有力プロモーター)や、新たに米国ボクシング界に切り込んだDAZN(ダ・ゾーン)と契約を交わしている。ただ、まだHBO看板選手だったゲンナディ・ゴロフキンがどの局と手を結ぶか決まってない。

 ソーシャル・メディアで、ゴロフキンがDAZNと契約した情報が出たが、どうやら”フェイク・ニュース”だったようだ。米メディアはゴロフキンは、2018年12月に次期中継パートーナーが決まる見込みだと報じていたが現時点では、パートナー先は決まっていない。関係者によると、ゴロフキンの妻が2019年1月に第3子を出産。中継パートナーは、第3子誕生後に決定する方針だという。


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ゴロフキンは米国での評価は高い

photo credit:boxingscene

 DAZN、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のオファーは8桁(数千万ドル)にのぼるという。ゴロフキンはメキシカン・アイドル、カネロとの再戦に敗れたもの、米国では依然として高い商品価値を保持していることが改めて証明されたと言っていいだろう。

 2018年9月メキシコの独立記念日の週に挙行されたカネロとの再戦は、米国では多くの関係者がゴロフキン勝利を支持していた。ゴロフキン支持者は40人、引き分けが17人、なんとアルバレス勝利が2人という結果になっている。

 参考までに、ESPNシニア・ライターのダン・レイフィール氏はドロー、ESPNスティーブンAスミス氏、ESPNアナリストのテディ・アトラス氏、HBOハロルド・レダーマン氏はゴロフキン勝利を支持、米リング誌編集長タグ・フィッシャー氏はドローを支持している。

 カネロとのリマッチに僅差で敗れたもの前述したとおり、米国ではゴロフキン勝ちの論調。ゴロフキンは、米国で最も権威ある米リング誌ミドル級2位、パウンド・フォー・パウンド(PFP)5位をキープ。ESPNではPFPランク4位、ミドル級では米リング誌と同じくIBF世界ミドル級王者ダニエル・ジェイコブス(米)を抑え2位をキープしている。

DAZNはゴロフキンへ約49億円のオファー

 ゴロフキンの契約先は、PBC、DAZNの何れかになる。米リング誌によれば関係者の情報によると、ゴロフキンは、PBC、DAZNとすでに契約に向け協議中だという。英パフォーム傘下のDAZNの執行役員を務めるジョン・スキッパー氏と、DAZNと提携するマッチルーム・ボクシングのカジを執るエディ・ハーン氏が1月下旬、ゴロフキンが居住する米ロサンゼルスで契約に向け会談した。

 エディ・ハーン氏は2週間前、ゴロフキンへ提案したオファーを再考。2戦契約で、4500万ドル(約49億4500万円)という巨額のオファーを提案した。

 具体的には、ゴロフキンがDAZNと契約した場合、復帰戦が2019年5月か6月にWBO王者デメトリアス・アンドレード(米)、9月にWBA・WBC世界統一ミドル級王者サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)との第3戦がプランだ。

 現状、WBO(世界ボクシング機構)は、アンドレードに対しドーピング違反のサスペンションが解けた同級1位ビリー・ジョー・サンダース(英)との指名戦を命じている。もともと、サンダースは2018年10月アンドレード戦が決まっていたが、直前のVADA(アンチ・ボランティアドーピング機構)の薬物検査で、禁止薬物のオキシロフリンの陽性反応を示していた。

 試合を管轄するマサチューセッツ州のコミッションは、サンダースのライセンス交付を認めず試合は中止。サンダースはWBO王座を返上、WBOはサンダースに6ヶ月のサスペンション処分を科していたが、WBOはサンダースの奉仕活動を認め2019年1月にサスペンションを解除することを発表している。

PBCのオプションはチャーロ

 ゴロフキン獲得には、DAZNの対抗勢力となるアル・ヘイモン氏が主催するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)も動いている。関係者によれば、PBCはゴロフキンへ8桁(数千万ドル)のオファーを掲示した。

 具体的な金額は明かされてないが、PBCのオファーはDAZNよりも低い金額だという。再起戦を行い、WBC暫定ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米)とのPPV(ペイ・パー・ビュー)のプランが浮上。チャーロは、米リング誌ミドル級6位、正規王者カネロへの挑戦権をもつがメキシカン・アイドルとの統一戦は叶わないだろう。

 WBC暫定王者ジャーモール・チャーロは、FOXの大舞台でマット・コロボフ(ロシア)と対戦し大苦戦。化けの皮が剥がれてしまった以上、ゴロフキン戦はあまり魅力的に感じないかもしれない。チャーロは、強豪との対戦はないものメディアは、ゴロフキン、カネロの脅威となると報じていた。

 ミドル級に階級を上げ、セバスチャン・ヘイランド、ウーゴ・センティーノに2連勝してるもの何れも強豪とは言い難い選手だ。迎えたマット・コロボフとのテスト・マッチでは、直線的なチャーロは、コロボフのディフェンスを崩すのに一苦労。一時はダーク・ホース的な存在だったが、チャーロに対し厳しい意見も少なくない。

 最終ラウンドようやく、12ラウンド通じ最大の見せ場を作ったが、仕留めることができなかった。チャーロの右ストレートがコロボフを捉え、コロボフはダウン寸前だったが何とかギリギリで凌いだ。

photo by:boxingscene

 一方、コロボフはチャーロを誘い左のカウンター、アッパーを適時使い撃ち落とす作戦。実際、左のカウンターは随所でチャーロを捉え、一度はグラつきも見せ効果的に機能したが、単発でチャーロを仕留めるにはパワー不足だった。

 36歳キャリア終盤にはいり、ようやく商品価値を上げたゴロフキン、DAZNが掲示する破格のオファーか、それともPBCのオファーをとるのか。そう遠くない時期にわかりそうだ。

(Via:The Ring

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