皆さま初めまして。asukaと申します。

 以前、amebaにて試合考察記事を書いておりました。
(以前の記事は消してないので、本当に本当に興味があればリンクからどうぞ!リンク名はsweet scienceです。今後amebaでの更新予定はなく、こちらに全て掲載致します。)

 まずは、ブローナーから振り返ってみよう。スタンスの広さゆえ、パッキャオがステップインを無意識に防げていたのではないだろうか。スタンスが広いことのメリットは、自分の前足の外側に対して相手が足を出して踏みこんでくることを減らすということ。

 パンチを打つ側からしてみれば、相手の前足が自身の金的に向かってくるわけなのだから、よほど半身になってパンチを打つ必要がある。特に対サウスポーの時はかなり効果的のように思える。(ただしロマチェンコのような相手は例外。)

 一方でデメリットとしては、左右の動きがとりづらくなること。スタンスが広いことによって、パックの度重なるステップインを防げていた一方、サイドの動きがしづらいため、バックステップかスウェーでやりすごすことが多くなる。

 そのため、ロープ際に押し込まれることが必然的に多くなる。対マイダナを見ても、対パッキャオを見ても、同じことが言えるだろう。そして、ロープワークがやりづらい(できない)ため、ロープで詰まるとクリンチが多くなる。

 ブローナーは、クリンチでかわせないとなると、左フックを打ちながらパックの頭を掴んで身体を入れ替えることに終始していた。筆者はよくブローナーとメイウェザーの違いについて質問されるが、一番異なるのはスタンスの差に生じるディフェンスの在り方と答える。

 また、パッキャオの侵入に対して、左フックで対処していたのも効果的であった。左フックを打つことによって相手を警戒させるだけでなく、体を入れ替えることもできるため,最も効果的なパンチではなかったのではないだろうか。ただ、若干大ぶりのために当たらなかったことがもったいないといえよう。

 ブローナーは意外と善戦していた。むしろ戦前の予想に比べたら全然よかったのではないか。ブローナーの自分が勝ったといった気持ちはわからないでもない。パックのパンチを外しつつ自分のパンチをあて、やりたいことができていたのだから。

 いってしまえば、自分の戦い方ができたのだから、多少不満に思っても仕方がない。それでも明白なパックの勝ちであり、ヒールキャラによる負け惜しみとしても取れるのだが。パッキャオの圧倒的な勝ちだったと思う人も、映像を見直してみると面白いかもしれない。意外とブローナーが対抗しているのだから。

Sponsor Link

photo by:boxingscene

 パッキャオは、1~3Rにかけては距離感もつかめていないため思い切りがよく踏み込めていたが、4R中盤から後半にかけて距離感が掴めたからこそ、パックは悩んだのではないだろうかと思う。

 しかしながら、相手のスタンスの広さゆえに生じる自身の踏込への妨害に関しても、経験から対処していた。全盛期ならば,左右の動きによってアングルを変えたパンチを打つことで対処していたと思われる。しかし今回の試合では左右の動きで崩したというよりかは、ベテランの戦い方・経験を活かした戦い方で勝ったと思う。ベテランと思わせたポイントは多々ある。

 ①ブローナーのやや大ぶりの左フックために対処するために、左フックに被せた右オーバライトのフック、もしくは左ストを当て、そのまま一連の流れとしてダッキング。

 ②ブローナーの左前足よりも内側に自分の右前足を持ってきていたということ。ブローナーの左ジャブに合わせて放つオーバー・ハンドの右フック。

 ③右ジャブでブローナーの顔を左に避けさせ、左ストを当てていた。右ジャブは捨てのパンチで、本命の左ストが当たるように誘導させていた攻撃。

 ④右ジャブに対して、ローナーがくの字にダッキングした際の左アッパー。いずれも対メイウェザーで編み出した技なのだろうか。

 一方で、ブローナーの前足の外側に自身の前足を出してパンチを打つブローナーに分があったように思われる。いってしまえば、いつものパッキャオの前後の出入りは封じられていたように思われる。理由は上述した通り、自身の踏込に対して相手のスタンスの広さが邪魔をするから。左右の動きが減った今だからこそ、余計にブローナーが前足合戦では上回ったのではないか。

 踏込のスピードでカバーしていたものの、相手の前足に対して自身の前足を外側に出して放つパンチでは、的確かつ効果的なパンチが当たっていたようには思えない。もし、メイウェザーのようなスタンスの広さでブローナーが試合をしていたら、パックはKOしていたと思われる。それにしても20,30,40代で王座戴冠とはさすがである。

 次戦は、キース・サーマンか、クロフォードか、スペンスか。いずれも今後の動向が気になる。カーンは名乗りをあげてもきっと選ばれなさそうといえるのが、現時点の筆者の予想・・・

Sponsor Link

パッキャオ、ブローナーの関連記事はこちら

パッキャオがブローナーに完勝!ウェルター級でトップクラスであることを証明した

今後は、フロイド・メイウェザーJr.(米)とのリマッチに向け動き出すのだろうか。40歳を迎えたパッキャオ、長年サポートを受けていたトップランク社(米有力プロモーター)を離脱。アル・ヘイモン氏と契約しPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)移籍後、初戦のPPV(ペイ・パー・ビュー)が40万件に到達することが分かった。 Sponsor …

Sponsor Link