米本土で強い影響力をもつアル・ヘイモン氏と契約したギレルモ・リゴンドー(キューバ)の復帰戦がようやく決まった。

 リゴンドーの復帰戦は、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のイベントで、現地時間1月13日米・カリフォルニア州ロサンゼルスにあるマイクロソフト・シアターで開催。27歳のメキシカン、ジョバンニ・デルガド(メキシコ)/24戦16勝(9KO)8敗(4KO)が相手となる。

 同日、メーンで行われるIBF世界Sミドル級タイトルマッチ、王者ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)/30戦28勝(23KO)2敗対カラブ・ブラント(米)/17戦全勝10KOのアンダーカードにセット。米ESPNによれば、PBC FOX FS1で中継されSバンタム級8回戦として行われる。

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リゴンドー、デルガノ戦は内容が問われる

 2017年12月9日米ニューヨークの殿堂MSGでPFP対決に敗れたリゴンドーは、約13ヶ月ぶりにリングへ復帰。4連敗中のメキシカンのジョバンニ・デルガノが相手。Sバンタム級で存在感を示すことができるだろうか。

 相手は目立った戦績はなく、2017年8月5日、IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に敗戦。プロ・キャリアを通じて強豪との経験は少なく、五輪2大会を連覇したリゴンドー有利は揺るがない。

 リゴンドーは、Sフェザー級でロマチェンコに敗戦。手を負傷したことを主張していたもの、パウンド・フォー・パウンド対決は、体格、機動力で上回るロマチェンコの圧勝劇だった。38歳を迎えたリゴンドーは、米リング誌、ESPNのSバンタム級の評価ではまだ1位をキープ。復帰戦は内容が問われる一戦となる。

リゴンドー、ヘイモンと契約

 PFP対決に敗れたリゴンドー、その後の行方が全く分からなかったが、米本土でPBCを取り仕切るヘイモン氏と契約した。ヘイモン氏は、PBCの事実上の指揮をとる米本土では強い影響力をもっている。特に中量級を中心に有力選手を傘下に収め、PBCと契約する米プレミアム・ケーブルTV局Showtimeや、FOXなどに有力カードを提供している。

 2015年PBCを開幕し、米4大ネットワーク、ABC、NBC、CBS、FOXと契約を締結。数十年ぶりに米本土でボクシング地上波が復活することで、大きな話題を呼び米国で衰退するボクシング界のカンフル剤として期待され、米有力プロモーター、トップランク社、GBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)に大きな影響を及ぼすと言われていた。

 次々と高カードが発表されていくと期待されていただけに、低水準なマッチメークははっきりいって退屈だった。こうした影響は、視聴件数にも現れ開幕時こそ300万世帯を超える高い視聴件数を推移したが、みるみる低下した。

 4大ネットワークと次々に契約を結んだが、実はヘイモンはTV局の放送枠を買いPBCを中継していた。本来、TV局から放映権をえて資金を捻出するのが一般的。バックに有力ファウンドを持つヘイモンだが、資金繰りが苦しい噂が一斉に広まり、至るところでコスト・カットの影響が見え始めていた。

 これまで、PBCはド派手な会場設営、解説にシュガー・レイ・レナードを起用していたが、派手な設営はなくなり、レナードの姿もなくなった。PBC主力選手のキース・サーマン(米)などコストの高いカードは、放映権が支払われるShowtimeへ移行していった。

リゴンドーのビッグマッチは実現するのか

 復帰戦に勝てばSバンタム級、フェザー級とビッグ・マッチが見えてくるのか興味深い。一度は、消滅したWBA世界フェザー級スーパー王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)や、WBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr(米)戦も視野にはいってくる可能性もある。

 サンタ・クルスは、アマ時代に負けている対抗WBC王者ゲーリー・ラッセルJr.(米)との統一戦の噂があったが、結局2月にミゲル・フローレス(メキシコ)戦が締結。ラッセルJr.戦の噂があっただけに、批判は強まりそうだ。

 自身は、ラッセルJr.との統一戦を口にするが、はっきりいって先行きは不透明だ。当の本人は、Sフェザー級進出を目論み、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、エリック・モラレス(メキシコ)、メキシカン・レジェンドらが達成した4階級制覇が目標としてあることは間違いない。

 リゴンドーは、これまでペドロ・ディアス氏がトレーナーを務めていたが、今回からヘッド・トレーナーに、同胞エリスランディ・ララ(キューバ)やチャーロのトレーナーでも知られるロニー・シールズ氏が就任。一時は、契約するトップランク社、HBO(米プレミアム・ケーブルTV局)に米国を追われる形となったリゴンドー、38歳で限りなくキャリアは終盤に近づいている。PBCでヘッドラインを飾ることができるか暫く注力してみてみたい。

(Via:boxingscene)

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