正統派スタイルのディミトリー・ビボル(ロシア)、ライトヘビー級では間違いなくトップレベルの実力者である。元王者ジャン・パスカル(カナダ)戦は、スリバン・バレラ(キューバ)、アイザック・チレンバ(マラウイ)とライトヘビー級コンテンダーとの戦いに続き、ビボルの力量を測るビッグ・テストだった。ただ、注目されれば、それだけシビアになり要求されることも多くなるのが必然である。

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 アジア、東ヨーロッパにルーツを持つビボル、元世界王者ジャン・パスカル(カナダ)はスパーリング・パートナーだったこともあり、互いの感情もあったのか前日計量のフェイス・オフでは、額が密着するほどヒート・アップした。プロ14戦を経てようやく米プレミアム・ケーブルTV局HBOのメインイベントを務めたビボル、北米でその名が浸透するまでにはまだ暫くかかりそうだ。

アトランティック・シティに再びボクシングを呼びせるか

 会場は、前回ビボルが防衛戦を行った米ニュージャージー州アトランティック・シティにあるハードロック・ホテル・カジノが用意された。イベントを主催するメインイベンツ社キャシー・デュバ氏は、この地で再びビッグ・ファイトを望みビボルの新規ファン獲得とボクシング繁栄を望んでいた。

 かつて、アトランティック・シティでは最盛期には、タイソン対スピンクス、ガッティ対ウォードなど数々のイベントが開催されてきたが、カジノが経営不振に陥り閉鎖した影響もありボクシング・イベントは激減した。

かつてのカジノタウンは影を潜めた

 アトランティック・シティは、ラスベガスに次ぐ、米東海岸のカジノ・リゾートとして台頭してきたが、取り巻く環境は急変した。2014年、アトランティック・シティにあるカジノ、アトラティック・クラブをはじめに、ショーボード、トランププラザ、トランプ・タージマハルカジノリゾート、レベルと5つのカジノが閉鎖に追い込まれたのである。

 アトランティック・シティでカジノが衰退したのは、近隣州のペンシルベニア州、メリーランド州、ニューヨーク州でカジノが解禁になり、競争が激化したことが背景にある。最盛期2006年には、52億ドルのカジノ収入があったもの、2013年には28億6000万ドルまで落ち込んでいた。カジノ閉鎖の影響により数千人規模の失業者を出したと言われている。

 すっかり、カジノ・タウンとして存在感が薄くなったアトランティック・シティだが、最近では活気が戻ってきていた。2018年6月、トランプ・タージマハルの跡地にはハードロック・ホテル・カジノが新設され、その隣にオーシャン・リゾートがオープンしたこもあり、街の人は再び活気が戻ると大きな期待を寄せていた。

興行は苦戦を強いられた

 2018年8月コバレフ、ビボルのダブルヘッダーのイベントは、チケットはソールド・アウト、5,642人の観客を動員したが、今回は苦戦を強いられている。集客が期待されたが、集まった観客は3,853人。米で視聴件数を調査するニールセン・メディアリサーチによれば、ピーク視聴件数は53万7000件と興行的に厳しい結果に終わっている。

 今回は、HBOの低予算興行ではなく「ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング」として打たれた。しかし、53万件という数値は同番組では殆どありえなかった件数である。少なくても100万件に近い件数で超えることが殆どである。もちろん、ビボルの知名度が視聴件数に大きく影響を及ぼしたとはいえ、HBO最後のワールド・チャンピオンシップ・イベントとして何とも寂しい結果となってしまった。

 中継したHBOは、12月8日米カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで「ボクシングアフター・ダーク」で最後のイベントが決まっているが、今回が事実上、HBOが中継する最後の「ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング」イベントだった。

ビボルがオッズではパスカルより優勢

 オッズは14−1でビボルが圧倒的に優勢だった。直近のアイザック・チレンバ(マラウイ)戦では前半こそスピードで圧倒したが、後半はテクニシャンを前に攻めあぐねた面もあり、今タイトル防衛戦は存在感を示す勝ち方が求められていた。

 一方、パスカルは36歳を迎えピークは過ぎ、ビボル戦は王座返り咲きのチャンスだったが、言うまでもなくアンダードッグだった。2017年12月に現役引退を表明するも、再びクルーザー級で現役を続行することを表明し引退を撤回。ただ、元王者とはいえ世界挑戦の資格があるかは疑問だった。

 コバレフに2度、無冠の帝王だったエレイディル・アルバレス(コロンビア)に敗戦、直前2試合で勝利しているとはいえ、その相手はワールド・クラスとは到底言い難い。直近、パスカルはスティーブ・ボスと対戦し勝っているが、スティーブ・ボスは元ホッケー選手でMMAに転校を遂げ、パスカル戦はプロ・ボクシングのデビュー戦だったのである。

 試合は大方の予想どおり、ビボルが完勝した。結果はジャッジ3−0(117−111,119−109 2者)で大差の判定で元王者ジャン・パスカルを下し4度目の防衛に成功した。ただ内容は、直近のアイザック・チレンバ(マラウイ)戦に続き、大きな見せ場を作れなかったことはマイナスだった。

ビボルは、見せ場を作ることが出来なかった

 ビボルは、攻防のバランスに加え攻防の切り替えもスピーディーでライトヘビー級コンテンダーの中では高い水準にあり、スキルで元王者を圧倒したことは間違いない。ただ、今戦ではパスカルの強打を警戒してか、パワー・ショットを打ち込む場面が明らかに少ないように見えた。12ラウンド通じてパスカルをロープに背負わすシーンを時より見せるも明確に効かせる場面を作れなかったことはマイナスだった。

ビボルは手数で圧倒

 序盤からパスカルのペースに合わすことなく、ビボルはハードなジャブを顔面・ボディに散らし、スピードを活かしたコンビネーション・ブローを放ち手数でパスカルを圧倒した。CompuBoxのパンチ・スタッツによれば、ビボルの総パンチ数は678発、パスカルは357発。ビボルは的中率でも32%とパスカルを上回った。

 一方、パスカルは、ビボルと比較すると圧倒的に手数は少ないがヘッド・ムーブ、上体を柔らかくしビボルの照準を外し、打ち終わりに右オーバーハンド、カウンターを合わせ迎撃を狙う。ハンドスピードこそ、ビボルより速いがビボルの回転の速い連打と、軽快なステップで上手くパンチを外され、受動的なカウンター狙いは明白。CompuBoxによるとパスカルの総パンチ数は357発だった。

 単調なゲーム展開は退屈だったと言われても仕方がないかもしれない。ビボル、パスカル共に明確にクリーン・ヒットを与えることなく前半は終了。パスカルは、後半目覚めたかのように元王者の意地を見せるもすでに遅かった。

元王者パスカル意地をみせるも

 8回、パスカルのカウンターを浴びたビボルは、守勢に回りラウンド終わりに反撃するも9回は、パスカルの強打を警戒してか急激に手数が減った。10回、パスカルはビボルのインサイドに入り左右の連打を浴びせるがビボルのハイ・ガードに阻まれ決定打は与えられずガス欠からか長続きはしなかったが、ビボルの間合いを潰しインサイドからの攻撃は有効的だった。

 ビボルの強さは認めるとはいえ、キャリアはそう厚くないビボルが臨む米リング誌ライトヘビー級首位に君臨するハード・ヒッターWBO世界ライトヘビー級王者エレイディル・アルバレス戦は時期相応かもしれない。

 攻防ともバランスの取れた優れた選手だが、決めてとなるビッグ・ショットに欠け自分より大きく、同等の攻撃能力を持つ選手との対戦経験はまだなく、接近戦や耐久面でも不安が残る。とはいえ、元世界王者を圧倒したことは事実で、27歳の若き王者が今後、どう成長を遂げるか暫く注目したい。

ビボルの最大の懸念は北米における知名度

 ロシア国籍ながら中央アジア、東ヨーロッパにルーツをもつビボル。これまでのプロ戦績は14戦全勝、WBA世界ライトヘビー級のタイトルホルダーとなったが、北米がゆかりの地でない27歳の若き王者が、ヒスパニック層が支える北米のマーケットで知名度を上げ、ビッグマッチを手にすることは容易ではない。コバレフ戦が霧散した今、知名度不足は大きな課題だった。

 以前、WBA(世界ボクシング協会)が、メイウェザー・プロモーションズの広告塔で当時WBA世界ライトヘビー級王者バドゥ・ジャック(スウェーデン)と、暫定王者ビボルに対し王座統一戦をが指令したもの、ジャック陣営はリスキーで高額報酬が見込めないビボルとの王座統一戦ではなく、同級WBC王者アドニス・スティーブンソン(カナダ)とカナダでのビッグマッチに方針を転換。WBA王座を返上した。

 もちろん、ビボルからすればバドゥ・ジャック戦は願ってもないチャンスだったはずである。しかし、ジャック陣営からすれば、実力こそライトヘビー級屈指だが北米で求心力の無いビボル戦より、カナダに本拠地を置くWBC王者スティーブンソン戦にカジを切るほうが報酬面に関しても好条件だったことは間違いない。

HBOのバックアップもあり露出が増えた

 米本土における知名度不足という大きな課題があったビボルだが、共同プロモーターであるメイン・イベンツ社と関係性が強い米プレミアム・ケーブル局HBOの強力なバックアップがあり、ここ2戦はHBOが中継に乗り出しことが功を奏し、少しずつ視聴件数も伸びてきていた。

 HBOデビュー戦となったスリバン・バレラ(キューバ)戦こそ、ピーク35万6000件、平均34万1000件と低調に終わったが、直近の2018年8月4日米ニュージャージー、アトランティック・シティで行われたアイザック・チレンバ(マラウイ)戦では、ピーク63万2000件、平均58万3000件と大きく改善している。

コバレフ戦が消滅し最大のチャンスを失う

 このまま、事が順調に進めばビボルはライトヘビー級最大のビッグネームであるコバレフとリング上で対峙するはずだった。HBOは、ビボルとコバレフをセットに売り出したのは後の王座統一戦を見据えていたことは言うまでもない。HBOのジム・ランプリー、マックス・ケラーマンは、ビボルをライトヘビー級でベストと唄うがそれも満更ではない。

  もし、ビボルがコバレフに勝てば、北米における商品価値も上がるはずだったが、コバレフがエレイデル・アルバレス(コロンビア)に負けたことで全て白紙。HBOは2018年11月か12月、つまり今タイトルマッチでコバレフ対ビボルを実現させる青写真を描いたものその目論見は外れた。

 実は、ビボルはライトヘビー級トップコンテンダーのスリバン・バレラ(キューバ)や、ゲート・キーパー的な役割を担うアイザック・チレンバ(マラウイ)と手を合わせてきたが、まだプロ14戦でキャリアは厚くなく元王者とのタイトルマッチは今戦が初めてだった。

 こうした背景もあり、チャド・ドーソン(米)、セルゲイ・コバレフ(ロシア)、バーナード・ホプキンス、ルシアン・ビュテ、エレイデル・アルバレスらを相手にした元王者ジャン・パスカル戦は、36歳でピークは過ぎ今更感はあるが、ライトヘビー級のビッグネーム狩り、キャリアを積み重ねるうえで最適だった。

ビボルの今後とライトヘビー級戦線はどうなるのか

 パスカルとのビッグ・テストを終えたビボルの今後どうなるのか。ビボルが臨む、無冠の帝王WBO王者エレイデル・アルバレスとの王座統一戦は実現するのだろうか。ライトヘビー級トップ戦線の最新状況と合わせ、今後のマッチアップを占ってみたい。

 ビボルは、パスカル戦を最後にHBOがボクシング中継から撤退するため、フリー・エージェントとなり、今後はビボルがどのホスト局と契約を結ぶかによってマッチアップが決まってくる。ビボルのライバルとなる他団体の王者を含め見てみよう。現状、各団体の王者とホスト局の関係は以下のようになっている。

WBA王者ディミトリー・ビボル フリー
WBO王者エレイデル・アルバレス  フリー
WBC王者スティーブンソン Showtime
IBF王者アルツール・ベテルビエフ DAZN
セルゲイ・コバレフ ESPN

コバレフを下したWBO王者アルバレスの状況

 まず、一番注目なのがコバレフを粉砕し米リング誌ライトヘビー級1位に躍り出たWBO王座を獲得した無冠の帝王エレイデル・アルバレス(コロンビア)である。現在は、フリー・エージェントで、コバレフを返り討ちにすれば有力選手獲得に熱心な、DAZNはもちろん場合によってはESPN、Showtimeも獲得に乗り出す可能性もあるだろう。

 アルバレスは、カナダに拠点を置くイボン・ミシェル氏が抱えWBC指名挑戦権を保持していたが、長い間WBC王者スティーブンソンへの挑戦は叶わなかった。Showtimeが首をたてに降らなかったこともあるが、WBC(世界ボクシング評議会)から再三にわたり指名戦が命じられたが、WBCもジャック戦が実現すればビッグファイトになることもあり黙認。スティーブンソン陣営が待機料を支払い先延ばしにされていた。

 スティーブンソンはバドゥ・ジャックではなくアルバレスWBC(世界ボクシング評議会)から指名挑戦者として命じられていたが、実力こそライトヘビー級トップだが人気・知名度に乏しいコロンビア出身のアルバレス戦を回避しジャック戦を締結。痺れをきらしたアルバレス陣営が、ライトヘビー級のトップコンテンダーの1人マーカス・ブラウン(米)と防衛戦が決まっていたがブラウンのバイオレンス問題が勃発し、次戦が宙に浮いたコバレフを率いるメイン・イベンツ社と手を結び急転直下決まった試合だった。

 アルバレスは、2019年2月に再びコバレフとダイレクト・リマッチ(即時再戦)を行うことが決定。3度のノックダウンを喫したコバレフは引退も囁かれたが、再戦条項を行使することを決め、再戦は2月9日米テキサスにセットされESPN(米スポーツ専門チャンネル)で中継することが決まっている。コバレフとESPNの契約はワン・ショットではなく複数戦契約で、中継枠を確保したいESPNがビボルにオファーする可能性も十分ある。

WBC王者スティーブンの状況

 一方、アルバレスとの指名戦を回避してバドゥ・ジャックとのビッグファイトにこぎつけたWBC王者アドニス・スティーブンソン(カナダ)/31戦29勝(24KO)1敗(1KO)は、ジャック戦はドロー防衛に終わっている。41歳となったスティーブンソンは次戦12月1日、ロンドン五輪ライトヘビー級で銅メダルを獲得したトップアマのWBC暫定王者アレクサンデル・ゴズディク(ウクライナ)/15戦全勝(12KO)と防衛戦を行うことが決まっている。

 プロ15戦、トミー・カーペンシー、アイザック・チレンバと戦いしっかりと下積みをしたゴズディクはトップランクと関係の深いWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)らをマネージメントするエグリス・クリマス氏と契約を結んでいる。スティーブンソンはヘイモンと契約しており、この試合はトップランクがゴズディクをヘイモンに差し出した形となっている。
 

IBF王者ベテルビエフの状況

 一方、旧ソ連勢のIBF世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)は、プロモートするイボン・ミシェル氏の間で契約問題で揉め、一時はキャリア停滞も懸念されていたが、ミシェル氏がマッチルーム・ボクシングの指揮を執るエディ・ハーン氏と共同プロモートする事が決まっている。

 次戦はジョン・スミスJr.(米)を相手に防衛を行うことが決定。12月15日に開催に向けて交渉が進んでいたが、ベテルビエフの防衛戦が10月に行われていることから一旦は延期、日程を含め再度調整が進んでいる。

 現時点では、コバレフはESPN、ベテルビエフがDAZNに留まることが確定情報となっている。今後、最有力としてカネロと契約したDAZNとビボルが契約する可能性もあるが、米メディアによるとライバルとなるShowtimeがビボル獲得に意欲的だという情報もああり、先行きは不透明である。

 ビボルの契約先はDAZN、ESPN、Showtimeの3社の何れかになる。もちろん、オファー金額も重要だがビボルが臨む強豪とのビッグ・ファイト実現ができるかも契約において重要な条件となるだろう。現状でいえば、米リング誌ライトヘビー級1位WBO王者エレイデル・アルバレス戦のWBO王座とリング誌を懸けた一戦が好マッチとなるが、いささか地味な感じは否めない。

 しかし、アルバレスが多くの聴衆者がいるESPNの舞台でコバレフを返り討ちにすれば、ビボル戦の期待感は高まるに違いない。Showtimeの場合、スティーブンソンやバドゥ・ハックというビッグ・ネームとビボルにとってキャリア最大のマッチアップが実現も考えられる。何れにせよ、ビボルにとって商品価値を引き上げる最大の機会であることに変わりはない。来年以降、少しずつクリアーになってくるだろう。

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