米スポーツ専門チャンネルESPNによると、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が膝を故障し、2018年12月8日米カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで予定していたペドロ・ゲバラ(メキシコ)戦が中止となることが分かった。ゴンサレスの代替選手として、メキシカンのファン・フランシスコ・エストラーダ/40戦37勝(25KO)3敗が挙がっている。


 イベント自体は中止にならず開催される。アンダーカードでは、34戦無敗で女子として初となる主要4団体の王座を統一したセシリア・ブレークフス(ノルウェー)、2012、2016年の五輪2連覇を果たしたクラレッサ・シールズ(米)、帝拳が抱える岩田翔吉のプロ・デビュー戦が予定されている。

 ゴンサレスは、WBC世界Sフライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)との再戦に敗れSフライ級トップ戦線から離脱、全盛期を過ぎたとはいえ米本土で軽量級の扉を開いたゴンサレスの知名度は高く、とりわけ興行観点からゴンサレス辞退の影響が懸念される。

 「残念だけど、ゴンサレスはトレーニング・キャンプで走っている際に膝を負傷したんだ。彼は戦うことはもちろん、トレーニングさえすることは難しいから試合は辞退する」。

 イベントをとりまとめるゴンサレスをプロモートする360プロモーションズを主宰するトム・ローフラー氏も落胆を隠せない様子だ。ゴンサレスは、治療を行ったが経過は良好ではなく近く関節鏡手術を受ける予定。回復には最低でも6週間必要で復帰は、はやくても2019年第1四半期の見通しだという。

 「エストラーダが戦うなら、素晴らしい代役になるだろうね」すでに、ローフラー氏はエストラーダをプロモートするサンフィール・プロモーションズに、エストラーダの出場を代診。エストラーダから既に良い返事を貰っている様子だ。エストラーダは直近の試合の交渉が決裂、条件さえあえば纏まる可能性は極めて高そうだ。

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エストラーダの近況

photo by:boxingscene

 資金繰りが苦しいとはいえ、マッチメイクのクォリティに関し多くの疑問を呈したSuperfly3のヘッドラインを飾っエストラーダは次戦、11月24日、メキシコ、カンクンにあるオアシス・アリーナでメキシカンとの交渉が進んでいたが、相手都合で交渉が決裂している。

 本来であれば、エストラーダはWBC世界Sフライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイと再戦を行う方針だったが、今後の先行きは不透明だ。Sフライ級のタイトル挑戦にエストラーダが絡んでくることは確かだが、それがいつどのタイミングなのかはっきりしない。こうした状況からコンスタントに試合ができる機会を得たことは、エストラーダにとってはプラスになりそうだ。

 ロマゴンを粉砕しタイの英雄となったシーサケットは、対抗IBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)戦の交渉が具体化、アンカハスをプロモートするトップランク社(米有力プロモーター)ボブ・アラム氏と、北米でシーサケットをプロモートするトム・ローフラー氏の間で王座統一戦実現に向け会談が行われている。

 エストラーダの今後は、Superflyイベントを主宰する360プロモーションズを指揮するトム・ローフラー氏の動向次第となるだろう。ローフラー氏は、長い間HBOと強い関係を結んできたがHBOが2018年ボクシング中継から手を引くことが決まり現在、新たなホスト局を探し各局と契約に向け交渉が進められ年内に結論を出す予定となっている。

 具体的にいえば、ローフラー氏がプロモートするゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)が契約に向け交渉が進められているストリーム配信メディアのDAZN、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)の何れかのホスト局と契約を交わす公算が高い。ゴロフキンの契約先が決まれば、ローフラー氏が保有する”Superfly”のイベントはHBOから新たなホスト局で開催されることになりそうだ。

(Via:boxingscene)

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