米ボクシングシーンによると、米ボクシング有力プロモーターのゴールデンボーイ・プロモーションズCEOオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏が、MMA(総合格闘技)参入へ関心を示していることが分かった。

 デ・ラ・ホーヤ氏は、元UFC世界ライトヘビー級王者チャック・リデルと契約することを示唆。復帰戦の相手として、ティト・オーティズ氏の名を挙げている。「我々はビジネスについて話し合っている。これは、別に隠しておくべきことではないよ。MMAの選手は好きだしMMAのビジネスに参入し、ゴールデンボーイMMAをはじめたい」。と述べている。

 ティト・オーディズ氏の名を挙げたリデル氏は「彼のことはお気に入りなんだ。簡単な相手だし、何度戦っても飽きることはないよ」。と述べている。チャック・リデル氏は現在48歳、2010年12月現役引退を表明。その後、UFCの事業開発部長に就任したがリストラされている。

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 MMA関連のニュースとして、UFC代表ズッファを設立したデイナ・ホワイト氏が、プロ・ボクシング界参入を示唆している。すでに、ボクシング・プロモーターのライセンスを取得し、いくつかのプロモーターや選手らと会談を実施。1年に数回のイベントを開催する方針だという。

 デイナ・ホワイト氏は、ズッファの派生として「ズッファ・ボクシング」を設立。最近では、WBA・WBO・IBF世界統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)と、5億ドルで複数戦契約を締結する入札を実施、WBC世界ライト級王者マイキー・ガルシア(米)と契約する噂のニュースも飛び込んできている。

 そう遠くない未来にボクシング界参入の可能性もありそうだが、新興プロモーターの参入は容易ではない。Jay-Z率いるロックネイション・スポーツ(RNS)がボクシング界に参入し、アンドレ・ウォード(米)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、ギレルモ・リゴンドー(キューバ)らと契約するが興行は苦戦を強いられている。

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 HipHop界の巨匠で知られるJay−Zは、ラッパー、プロデューサー活動を経て音楽レーベルのオーナー、実業家としての顔も持つ。NBAネッツのオーナーだったJay-Zは権利を手離しスポーツ選手のマネジメント業に乗り出し、ロックネイション・スポーツを設立。米大リーグ、マリナーズ所属のロビンソン・カノ、NBAオクラホマシティ・サンダー所属のケヴィン・デュラントとマネジメント契約を交わしている。

 米・ニューヨーク、ワシントンでプロモーターライセンスを取得しアンドレ・ウォード(米)と契約することに成功。2015年1月9日米ニューヨークにあるMSGシアターで初イベントを開催している。その後、ミゲール・コット、ギレルモ・リゴンドーらと契約を果たすも長続きはしなかった。

 2015年3月プエルトリカンのレジェンド、ミゲール・コットと5000万ドルという大型契約を果たすが、報酬を用意できないことで後にコットはRNSとの契約を打ち切ることになる。看板選手が少ないRNSは、キース・サーマン(米)、エイドリアン・ブローナー(米)ら興行価値の高い選手らの引き抜きをかけるも失敗に終わっている。

 他プロモーターとの確執も見え、結果的に注目を浴び興行的に成功したのは、同年11月に米ネバダ州ラスベガスで行われたサウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)との中南米対決のみである。

 2016年11月米ネバダ州ラスベガスで行われたセルゲイ・コバレフ(ロシア)とパウンド・フォー・パウンド(PFP)頂上決戦と称されたアンドレ・ウォード(米)戦のPPV(ペイ・パー・ビュー)は16万件と販売不振に終わっている。

 ウォードが約5億7000万円、コバレフが2億3000万円+PPV歩合の報酬が約束。ゲート収益(入場券その他グッズなどの売上)約3億8000万円、PPVが約11億円、各国の放映権料が入るが、選手への報酬、プロモーター、HBOの取り分を考えると赤字の可能性もある。

 前述したとおり、選手との契約はもちろん魅力的なマッチメークをするうえで他プロモーターとの歩み寄り必須。兼ねてからボクシング界に提言し、ボクシング・プロモーターとも親交のあるデイナ・ホワイト氏が、UFCでのキャリアを活かし今後どのような形でボクシング界に参入し方針を示すのか注目したい。

(Via:boxingscene)

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