元WBA世界フェザー級王者カール・フランプトン(英)がノニト・ドネア(フィリピン)に完勝。WBO世界フェザー級暫定王座を獲得に成功した。フェザー級中心人物の1人であるフランプトンのオプションは多く次戦で王座返り咲きとなる世界タイトルマッチがやってきそうな気配だ。

 フランプトンは「世界タイトルマッチを行うことが待ちきれないよ。誰と戦うことになるかは分からないけど、バルデス、セルビー、ワーリントン、どの戦いも好きな戦いだ。サンタ・クルスは候補に入らないだろうね。彼は6月にマレスと再戦すると聞いている」。と述べている。

 フランプトンは、タレントが多く揃うフェザー級の中心人物の1人、暫定王座を獲得した今正規王者バルデスとの王座統一戦が規定路線となる。ただ、条件によっては、2018年5月19日英国で行われる同級IBF王者セルビー(英)対ワーリントン(英)の勝者への挑戦も選択肢の一つであること間違いない。

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バルデスが怪我でWBOは暫定王座が設置

 正規王者バルデスは、3月米・カリフォルニア州カーソンで行われたスコット・クイッグ(英)戦で顎を骨折。直ぐに防衛戦を行えないことからWBO(世界ボクシング機構)が暫定王座設置の措置をとっている。

 スコット・クイッグは前日計量で、フェザー級リミット126ポンドを大きく上回る128.8ポンド、2.8ポンド(約1.3キロ)の体重超過の失態をおかし計量に失格。興行はメーンイベントだけに中止にはならず条件付きで行われることが決定。

 試合当日のスコット・クイッグの体重は142.2ポンド(64.5キロ)まで増量したという。バルデスは勝ったもの歯を失い顎を骨折、リングから長期離脱を余儀なくされている。敗れたスコット・クイッグは試合を管轄したカリフォルニア州のコミッションから報酬10%の罰金を科せられている。試合を行う条件としてスコット・クイッグの罰金10%のうち1万ドルがバルデスのファイト・マネーに上乗せされている。

 「フランプトンのプロモーターであるフランク・ウォーレンとはとても親しい友人だよ。我々は多くのビッグマッチを手がけてきたしね。バルデスの顎の怪我は順調に回復しているし、彼はフランプトンと戦うことを臨んでいる。もちろん、ベルファストに行くことは問題ない。

 しかし、ベルファストに限らずロサンゼルス、ベガスで開催してもそれは魅力的なマッチアップだ。我々はフランクと最も理にかなった開催地がどこか見なければいけない」。

 交渉がどこまで具体化しているか不明だが、開催地が交渉の重要な焦点となりそうだ。お互いの妥協点を考えるとベガスに落ち着きそうな気もする。もちろん、フランプトンの地元ベルファストで行えば興行は成功を収めることは間違いないが、バルデスにとっては完全なアウェイの地となる。

 ベガスであればフランプトンの応援団も大勢かけつけることになるだろう。フランプトンはテキサス、ニューヨーク、ラスベガスで試合を行い、ラスベガスで行われたサンタ・クルス戦では4,000人のファンが駆けつけたという情報もある。バルデスも米西海岸に大きなファン・ベースがあり、多くの観客動員が見込めるベガスは両陣営の合理的な妥協点と言える。

 一方で、同級IBF王者リー・セルビー(英)はフランプトンと同じフランク・ウォーレンと契約。お互いが臨めば交渉締結は容易であることは言うまでもない。英国開催であれば大きな話題を呼ぶことができる。

 フランプトンは、米西海岸を拠点にファン・ベースがあるビッグネーム、サンタ・クルスとのラバー・マッチを求めていたが、開催地を巡り交渉はまとまらず消滅している。

 もし、仮にサンタ・クルスがマレスに勝ったとしても3戦目をベルファスト開催を希望するフランプトン陣営との交渉は再び難航を極める可能性は高い。

フランプトンの次戦は報酬がキー

 フランプトンは、バリー・マクギガンと別れを告げ体制を一新。クィーンズ・ベリープロモーションを主宰するフランク・ウォーレン氏と契約。トレーナー陣営にジェイミー・ムーアを迎えている。

 フェザー級としては小柄だが、抜群の距離感と卓越したディフェンス・スキルが大きなアドバンテージとなり、フィジカルの強さもありパワー負けもない。順調にキャリアを積み、スーパーバンタム、フェザー級とビッグマッチを掴み、巨額の報酬を手にしている。オプションが多いだけに決めてになるのは報酬であることは間違いない。

 英国マンチェスターで迎えたスコット・クイッグ(英)とのビッグマッチに勝利し米国デビュー。米ニューヨークで行われたサンタ・クルス戦の報酬は50万ドル(約5100万円)、ベガスで行われたサンタ・クルスとのダイレクト・リマッチでキャリア最高額となる100万ドル(約1億900万円)を手にしている。米英を舞台に活躍できるフランプトンがどういった決断をするのか興味深い。

(Via:boxingscene