はたしてゴロフキンの防衛戦は行われるのだろうか。NSAC(ネバダ州アスレチック・コミッション)ボブ・ベネット氏は、ゴロフキンが5月5日ネバダ州で防衛戦を行う予定がないことを明らかにした。

 さらにゴロフキンの最有力候補とみられていたゲーリー・オサリバンがゴロフキン陣営からのオファーを辞退。開催に向け暗雲が立ち込めている。

オサリバンをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)エリック・ゴメス氏は「報酬も適正ではないし、トレーニング期間も短い。彼はゴロフキン戦を辞退するだろう。この決断を下すことは難しかったよ。もちろん、彼は勝つことを望んでいたしね」。と述べている。

 当初、カネロとの再戦が消滅したゴロフキン陣営は、会場をラスベガスにあるT-MobileアリーナからMGMグランドガーデン・アリーナに変更し防衛戦を行うことを発表。しかし、数日後に会場をラスベガスからロサンゼルスに移す案が浮上した。

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ゴロフキン、カネロの代役が決まらず中止が濃厚

 カネロとの再戦が消滅し代役を誰が務めるか話題だったが試合まであと僅か3週間。プロモーションを含め、もはやここまでくると5月5日の防衛戦は現実的ではない。

会場の変更案が浮上しいまだ対戦相手探しが難航。試合まで1ヶ月を切り米メディアをはじめ中止となるというのが大方の見方である。

 「ゲンナディは5月5日に戦うことを望んでいるし、我々はイベント開催に向けベストを尽くしている。報道で様々な噂が飛び交っているけど、確定すればみんなに伝えることができると思う」。ローフラー氏はこう語っている。

 最有力候補のオサリバンが辞退、IBFの指名戦、ファイトマネーの問題。中止が濃厚と考えていいだろう。ゴロフキン陣営からすれば何としてでもイベントを挙行したいのは十分理解できる。

 しかし、たとえ開催したとしても興行は苦戦を強いられることは間違いない。5月5日の防衛戦は中止にし仕切り直しにするのが最善策である。

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代役オサリバンのオファー金額は少なかった

 もともと、カネロとの再戦が決まっていたゴロフキン陣営は、報酬が十分でなく採算がとれないイベントを無理やり強行する必要性はない。放映権を支払うHBO(米・最大手ケーブルTV局)の資金も恐らく十分ではない可能性が高い。

 当初、HBOはカネロの再戦が中止となり沈黙していたが、EPSNがゴロフキン戦に関心を示した慌ててレギュラー放送で中継することを決定したほどである。試合日程まで3週間を切り、いくらゴロフキンの防衛戦とはいえプロモーション期間として短すぎる。

 この試合はペイ・パー・ビュー(PPV)で中継、本来であればHBOは放映権を払う必要性はない。しかし、レギュラー放送であれば資金を用意する必要性がある。有力選手とのマッチメークが難しい中、プロモーションの期間も短いという悪条件が重なれば視聴件数にも影響がでることから、予算は限られているはずである。

 さらにHBOのボクシング中継枠の予算は激減していることから、有力候補として浮上したオサリバンが言うとおりオファー金額が少なかったことは間違いない。

 5月5日の日程まであと僅か3週間、この間に対戦相手を決めプロモーションを行うのは現実的とは言い難い。相手がビッグネームならまだしもヒスパニック層が多い土地柄だとしもスタブハブ・センターのキャパでも厳しい結果になる可能性は高い。

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ゴロフキンはカネロとの再戦が有力か?!

 「まだ、ゲンナディの最優先候補はカネロだ」。ローフラー氏はこう語っている。
 中止になった場合カネロとの再戦を模索するのはほぼ間違いない。カネロは薬物問題が勃発したが、現ミドル級の中で最高の興行価値を誇る。陣営として最有力オプションであることに変わりはない。

 薬物問題が勃発し、責任を取る形でゴロフキン戦から身を引いたカネロは、NSACの公聴会が4月18日米・ネバダ州ラスベガスで予定されている。カネロの資格停止処分は最長で1年、ボブ・ベネット氏は調査に協力した場合、6ヶ月の軽減措置をとると話している。

 軽減措置がとられた場合、カネロは2月20日に薬物陽性反応だったことから8月には資格停止処分が解除され再びネバダ州のリングへ上がれることになる。

 もちろん、ゴロフキンのIBFの指名戦の問題は解決する必要があるが、9月のメキシコの独立記念日に1年越しに再戦を行うことが事実上可能。4月18日にカネロの結論がでれば今後の方針が決まる可能性は高い。

(Via:boxingscene

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