米ロサンゼルス・タイムズによると、2018年5月5日米・ネバダ州ラスベガスで進行中のWBA・WBC・IBF世界ミドル級統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)の防衛戦の会場がカリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターに移行される計画案が浮上。事態が急展開するなかゴロフキンの防衛戦が中止になる可能性があることもわかった。

 ゴロフキン陣営はベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナでイベントを開催することを発表。試合を管轄するNSAC(ネバダ州アスレチック・コミッション)はすでにイベント開催に向けゴロフキン陣営からの要請を承認している。

 当初、ゴロフキンはサウル・“カネロ”・アルバレスと試合をすることが決まっていたがカネロの薬物問題が勃発。カネロはNSACの裁定前に責任を取る形でゴロフキン戦から身を引くことを発表した。

 次戦が完全に中に浮いたゴロフキン陣営は、5月5日にベガスで防衛戦を行うことを発表。ベガスの他、米ニューヨーク、マディソンスクウェア・ガーデンも候補地として浮上、陣営はカネロの代役を急ピッチで探すことを余儀なくされている。

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ゴロフキン5月5日の対戦相手探しは難航

 米メディアは、現時点でオサリバンが最有力候補だと報じている。役不足感は否めないが、準備期間が少なく、主要ミドル級タレントらの次戦も確定していることからいささか仕方がないだろう。

 候補としてWBC同級11位ゲーリー・オサリバン(アイルランド)の他、ハイメ・ムンギア(メキシコ)、フリオ・セサール・チャベスJr.(メキシコ)、同級5位デメトリアス・アンドレイド(米)、IBF指名挑戦権をもつデレイビャンチェンコ(ロシア)らが名乗りを挙げている。

 中でも指名挑戦権をもつデレイビャンチェンコをプロモートするルー・ディベラ氏は、IBFへ5月5日にゴロフキンへ指名戦を命じるよう訴え、指名戦ができない場合ゴロフキンのもつIBF王座を剥奪をするよう要望している。

 デレイビャンチェンコ陣営の要望は理解できる。現時点でゴロフキンの挑戦者として、デレイビャンチェンコはIBFの指名挑戦者でありオサリバンやアンドレイドら誰よりも適任である。

 しかし、今回は準備期間が短く高額のファイトマネーが用意されないことを考えると、有力視されるオサリバンよりリスキーな相手であることは間違いないだろう。ゴロフキンが最後にIBFの指名戦を消化したのは、2016年4月のドミニク戦が最後で1年以上IBFの指名戦を消化していない。

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会場がロサンゼルスに変更、中止の可能性も

 ゴロフキン陣営は、5月5日に会場をMGMグランドガーデン・アリーナに変更し防衛戦を行う事を発表。しかし、急遽ロサンゼルスのカーソンにあるスタブハブ・センターに開催地を変更するニュースが飛び込んできた。

 陣営は集客面を考慮し会場の変更を計画したのは間違いないだろう。いくらゴロフキンとは言え、米西海岸にゆかりのあるビッグネームを用意しなければ1万7000人を収容できるMGMのキャパを埋めることは困難。プロモーション期間を含めチケットを売りさばくことも難しい。

 こういった事情を含め、会場を小さめのヒスパニックが多く居住するロサンゼルスのカーソンにあるおよそ8000人を収容できるスタブハブ・センターに移す案が浮上したのだろう。

 しかし、会場をキャパの少ないスタブハブ・センターに移しても集客できるか不透明な部分は多く、興行的に苦戦を強いられる可能性は高い。ゴロフキンの報酬、IBFの指名戦の問題、対戦相手探しと課題は山積み。米ボクシングシーンは、ゴロフキンの防衛戦が中止になる可能性があると報じている。

 トップランク(米・大手ボクシングプロモーター)と契約したESPN(米・スポーツ専門チャンネル)がゴロフキンの中継に関心を示したが、それを察したHBO(米・最大手ケーブルTV局)があわてて資金を用意することで急遽HBOでレギュラー放送することが決定。

 しかし、用意された金額が十分でないという。それに加え、試合1ヶ月を切っても対戦相手は決まらずIBFの指名戦の問題が勃発。十分なプロモーションもできなく時間の制約上キャンセルされる可能性は極めて高そうだ。

(Via:boxingscene)

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