WBC、ルイス・ネリの薬物問題に対し援護、近く裁定を下す見通し!


photo by:boxingscene

 WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)の薬物問題。WBCはルイス・ネリに対し、処分を下さない方針であることが分かった。WBCは、自ら”クリーン・ボクシング・プログラム”を立案し推進。裁定は誰もが納得する結果でなければならない。裁定結果が理解を得られなければ、WBCに対しての不信感はより一層強まるだろう。

 もはや、プロモーターと統括団体の政治的な効力が働いたと疑われても仕方あるまい。米・ボクシングシーンによると、WBCマウリシオ・スライマン会長はネリのドーピングについて否定的な見解を示していることが分かった。

 スライマン会長は「ドーピングがなかったと確信している。ドーピングは法的にも複雑な問題です。しかし、彼はクリーンな若者です。彼はそれを証明しました。彼は戦う前に減量を強いられる。陽性反応を示した物質は体重を増やすために使われ非論理的である。今週にも結論がでるだろう」。とルイス・ネリを援護している。

 WBC(世界ボクシング評議会)は8月23日に、2017年8月15日に京都で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)をTKOで下し新王者となったルイス・ネリ(メキシコ)が試合前にVADA(ボンラティア・アンチ・ドーピング機関)によって行われた抜き打ちの薬物検査で、陽性反応を示したことを発表した。

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 「我々は”クリーン・ボクシング・プログラム”の規定に沿い調査を進めている。調査結果によると、陽性反応を示した物質はクレンブテロールに非常に類似したものだ。我々はこれに似た多くのケースを持っている。ネリ陣営から試合の承認要請を受けており、この問題の結論は間もなく出るだろう」。と述べている。

 もはや、プロモーターの効力が統括団体へ働いたと疑われても仕方ない。WBCはファン、関係者に対しきちんとした説明が求められる。裁定結果によってはプロモーターとの関係性は維持できるが、長期的に見ればマイナス、WBCの信頼は失われるだろう。

 ルイス・ネリのプロモーターであるサンフェル・プロモーションは、メキシコを拠点とし北米でも活動。代表のフェルナンド・ベルトラン氏は、ネリの薬物疑惑を完全に否定。強気の姿勢を示している。

 2017年8月に引退を表明したファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、WBC世界スーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)を傘下に収め、トップランク、GBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)といった北米有数のプロモーターとの繋がりは深く、メキシコを本部に置くWBCとの関係性も強い。

 WBCはネリの薬物問題の裁定を下してないが、11月4日にメキシコ・ティファナで行われるネリのノンタイトル10回戦の試合を承認する構えを見せている。現時点では未確定だが、WBCが下す裁定結果によっては防衛戦となる可能性もでてきている。

 ルイス・ネリは、メキシコで食べた牛肉が汚染されていたと故意ではないと主張。しかし、問題は故意かどうかではない。ネリが陽性反応を示したジルパテロールはWADA(世界・アンチ・ドーピング機構)でも禁止薬物として指定され、国際基準で使用が認められていない。つまり、知らなかったでは済まされない。

 裁定には公平性が求められる。WBC、サンフェル・プロモーションズはビジネス関係にある。しかし、メキシカンという理由に特別待遇を許してしまっては、WBCが推進する“クリーン・ボクシング・プログラム”は全く意味をなさないものになる。

 さらに、こういった事例を作ればクリーンなメキシカン・ボクサーへの影響も大きい。何かあれば疑いの目を向けられることは否定できない。WBCの最終決断を待ちたい。

(Via:boxingscene

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