村田諒太、アッサン・エンダムとの再戦を制すれば未来は明るい


photo by:boxingscene

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ、因縁の再戦のゴングまであと少しだ。2017年10月22日に東京・両国国技館で、王者アッサン・エンダム(フランス)と、WBA同級1位の村田諒太の因縁の再戦が行われる。

 初戦は勝っていた。しかし、陣営が慎重になりすぎた感は否めない。インテリジェンスを兼ね備えたファイターに要求されるのは完全決着。エンダムとの再戦を制すれば未来は明るい。

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国民の期待を一斉に背負う村田諒太

 日本国民の期待を一斉に背負う村田諒太(帝拳)そのプレッシャーは想像を絶するものだろう。

「プレッシャーはあります。自分が注目され期待されていることも認識しています。しかし、プレッシャーから解き放たれる魔法などないし、プレッシャーを引き連れ戦うものだと思っている」。エンダムとの因縁の再戦まえに村田はこう語っている。

 それもそのはず、勝てば日本人初のオリンピック金メダリストの世界王者が誕生。ミドル級ではおよそ22年ぶりに日本で世界王者が誕生することになる。再戦は勝ってあたり前のムードさえ漂っている。

 日本ボクシング史に残る重要な一戦は、日本だけでなくボクシングの本場米国からも注目されている。村田はアマチュア最高峰のロンドン五輪金メダリストとして日本のお茶の間に浸透。米国へはESPN2(米スポーツ専門チャンネルのスペイン語チャンネル)が世界各国へ生中継することが決まっている。

国内ではスポーツの枠を超える存在に

 やはり、オリンピック金メダリストの知名度は別格。村田は日本で最も興行価値の高い選手に成長したと言っても過言ではない。日本人の世界王者の名は知らなくても、ボクシングを見ない一般層にさえ”村田諒太”の名は浸透している。

 初戦は、判定結果が物議を醸し連日に渡りワイド・ショーや、その他報道番組でも取り上げられ国民の関心度高い。初戦の瞬間最高視聴率は23.2%、平均視聴率は17.8%と高い視聴率を記録している。

 すでにチケットはソールド・アウト。興行的にも前回以上の収益を上げることは確実視されている。初戦は5億円と言われ、再戦は7億円それ以上の規模になると言われている。国民の関心度も高く、前回以上のスポンサーも集めることはできるだろう。

 さらに今回は、村田を帝拳プロモーションズと共同でプロモートするトップランクが、ESPN2(ESPNのスペイン語チャンネル)で生中継することを発表。ESPNが中継に乗り出したのはトップランクの関係もあるが、村田諒太への期待値の高さの証でもある。

 米東海岸の午前7時と早朝に中継されるが、再放送が同日の18時30分から放送されることが決まっている。エンダムの再戦は日本だけでなく米国関係者の中でも関心度が高いのだろう。それだけに、勝敗以上にインパクトのある勝ち方が問われることになる。

初戦は陣営の判断ミスも否めない

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 「疑惑の判定」と呼ばれた初戦、有明コロシアムで行われたこの試合、12回が終わると判定結果を待つまでもなくコロシアムを後にする観客が多かった。大方が、村田の判定勝利を確信していたのだろう。筆者は村田の勝ちだと認識している。

 そうそうに帰宅したファンの中では、判定結果を聞き驚きを隠せなかった人も少なくないだろう。試合は、4回に村田がエンダムからダウンを奪い試合の主導権を握った。村田は5回を含めラウンド中盤以降にエンダムにパワー・ショットを与えグラつかせ有効打を与えた。しかし、勝ったのは村田ではなくエンダムだった。

 しかし、採点基準の問題があるにしろ、有効打は村田が多かったが明らかに手数は少なかった。グラつかせるシーンも多かったがフィニッシュはできなかった。

 もちろん、エンダムのリカバリー能力が高く攻めきれなかった面もあるが、村田陣営が慎重になりすぎた感は否めない。「前回はスタミナが切れを心配し追い込めなかった」と村田は振り返っている。

 今回は、前回の反省点を踏まえスタミナ強化を重点に起きトレーニング・キャンプをしたという。前回同様に実戦形式のスパーリングに加え、心配機能を上げるインターバル・トレーニング。自転車型運動器具など新たな練習メニューを取り入れ、スタミナ強化に取り組んでいる。
 

初戦からアジャストした者が勝者となる

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 両者はそれほど戦術の幅は広くない。初戦と似たような試合展開になる可能性は高い。ただ、エンダムはフットワークを使うにしても初戦と同じ戦術をとらないかもしれない。

 エンダムは前日軽量で600グラムアンダーで仕上げてきている。初戦と同じ戦い方で村田と完全決着をつけることは難しい。足を使うにしても戦い方を変え勝負に出るシーンを作る可能性は十分あるだろう。
 
 村田はプロ13戦を経て無駄なものを全て削ぎ落としスタイルが完成されつつある。持ち前の強いフィジカルを活かし強いプレスをかける。そこから、コンビネーションを打ち込み崩しチャンスを作るのがベストだろう。「パンチが効いても行かなかったし、手数が減ってしまった。今回はチャンスを逃さない」。と初戦を振り返る。

 初戦の敗北を受け入れた村田がエンダムをどう倒すか。前述したとおりエンダムも勝負をかけることが予想される。その時にリスクをテイクしチャンスを掴みとれるかどうか。初戦の結果から戦いを分析しよりアジャストした者が勝者となるだろう。

 村田がエンダムとの再戦を制すれば未来は明るい。トップランク ボブ・アラム氏は、エンダムに勝利した後は、米国で防衛戦を行う方針を示している。

 日本ボクシング史に残る重要な一戦は、強豪が集うミドル級トップ戦線に向かうための第1ステージ。この先のステージは、日本人が未だかつて体験したことのない夢の大舞台だ。その舞台に立ち上がることができる日本人がいることを世界に示したい。

(Via:boxingscene)

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