ロマゴン現役続行を表明、WBA世界Sフライ級王者ヤファイがターゲット


photo by:boxingscene

 ゴンサレスにとってこれが最後のチャンスとなるだろう。この戦いに負ければ、たとえ現役続行を決めたとしても内容次第で、第1戦への舞台へ復帰することは今よりも厳しくなるだろう。文字通りこれがラストチャンスである。

 元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)は現役続行を正式に表明。シーサケットとの3戦目でなく、WBA世界スーパーフライ級王者カリ・ヤファイ(英)に照準をあて王座返り咲きを狙う方針であることを示している。

 「WBAの世界タイトルマッチで戦いたい。帝拳プロモーションズの本田会長もその意向だと思う。すでに本田会長とも話しを進めている」。とゴンサレスは話している。

ゴンサレスにとってラストチャンス

 帝拳プロモーションズとともに米国の舞台でゴンサレスを共同プロモートしてきたK2プロモーションズ トム・ローフラー氏は、シーサケットとの再戦に負けたゴンサレスに対し、現役続行を決めれば再びチャンスを与えると話していた。ゴンサレスの軽量級界に与えた功績を考えればローフラー氏の意見は十分理解できる。しかし、これがラスト・チャンスになるだろう。
 
 米国に軽量級屈指の強豪が集う記念すべきイベントのラストは、あまりにもショッキングなKO劇で一時代の終わりを感じさせるエンディングだった。軽量級で一時代を築いた絶対王者の商品価値低下は否めない。プライドをかけた因縁の再戦でシーサケットに完敗したゴンサレス、その試合内容は厳しいものだった。

 ゴンサレスは2017年9月9日に、米カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで、WBC世界スーパーフライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)とプライドをかけた因縁の再戦で4回に計2度のダウンを喫し、最後はリングに大の字になった。もはや、その姿は軽量級界でKOの山を築いたゴンサレスの姿ではなかった。

ゴンサレスは最終章へ

 ローフラー氏は、米国で帝拳プロモーションズ、HBO(米・最大手ケーブルTV局)と共同でゴンサレスの売り出しに成功。現役続行の場合、もう一度チャンスの場を作るといったことは十分に理解できる。ミドル級帝王ゴロフキンとの競演から、米西海岸ではゴンサレスが単体で興行ができるまで成長。ゴンサレスが軽量級界に与えた功績は大きい。

 しかし、シーサケットにショッキングなKO負けしたゴンサレス、復帰は茨の道となるだろう。次戦はWBA世界スーパーフライ級王者カリ・ヤファイ(英)との直接対決ではなく、チューン・アップ戦を挟むという。チューン・アップ戦だが、この試合がゴンサレスにとってヤファイに繋げることができるか重要な一戦になることは間違いない。

 近年ではパフォーマンス不足から、海外のメディアではトレーニング不足を指摘する声もある。もちろん、その裏付けとなるものはないが、決定的とも言えるのは試合の結果からだろう。そういった面でもこのチューン・アップ戦の内容が重要になってくる。ゴンサレスは、スーパーフライ級でトップの実力者であることを証明し、存在価値を示す必要がある。

 時代は移り変わってゆくものである。軽量級絶対王者ローマン・ゴンサレスの不敗神話が崩壊。かつて、名勝負を繰り広げ軽量級屈指の絶対王者が岐路に立たされている。井上尚弥とのドリーム・ファイトも事実上消滅。この戦いが、ゴンサレスの最終章のはじまりとなるだろう。

(Via:boxingscene

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