ルイス・オルティス薬物検査で陽性反応!ワイルダー戦は実現危うし


photo by:boxingscene

 2016年後半、米・東海岸ニューヨークの興行は保険問題によりイベントが激減。2017年10月以降、ニューヨークは好カードが控えていた。その中でも11月4日にニューヨーク、ブルックリンにある バークレイズ・センターで開催されるWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、王者デオンテイ・ワイルダー(米)対ルイス・オルティス(キューバ)戦は世界的にも注目されていたイベントだった。

 ルー・ディベラプロモーターは現地時間28日に、ESPN(米・スポーツ専門チャンネル)に、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング機関)が行った薬物検査で、ルイス・オルティスのサンプルAの検体から禁止薬物として指定されている、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジの陽性反応を示したことを明らかにしている。

 ルイス・オルティスは9月22日に、米・フロリダ州マイアミでトレーニング・キャンプ中、VADAが抜き打ちの薬物検査に訪れ尿のサンプルを提出。現地時間28日にオルティスのサンプルAの検体から禁止薬物の、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジドで陽性反応を示している。

 オルティスから検出されたクロロチアジドは利尿剤。ヒドロクロロチアジは高血圧などの一般医療にも使用されてるが、利尿剤と共に他の薬物の存在を隠すマスキング剤として使用されるため禁止薬物として指定されている。

 現時点で、ルイス・オルティスの出場が取りやめになるか決定してないが、ワイルダーの防衛戦は予定どおり開催予定。興行を主催するルー・ディベラ氏は、ワイルダーの対戦相手が同イベントのアンダーカードに出場しワイルダーの指名挑戦者であるWBC同級1位のバーメイン・ステイバーン(カナダ)に変更となることを示唆している。

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 ルイス・オルティスは、自費でBサンプルの検査を要求することができるが、A、Bサンプルの結果が異なることは少ない。

ルイス・オルティスの薬物の影

 ヘビー級随一のテクニシャン、ルイス・オルティスがハード・パンチャーであるワイルダーに挑戦するということもあり、2017年後半のニューヨーク興行のビッグマッチとして注目が集まっていた。その一方で、オルティスは過去に薬物検査でクロ認定されていることもあり、実現が不安視されていた。

 オルティスは2014年10月に、NSAC(ネバダ州アスレチックコミッション)による薬物検査でオルティスの検体から禁止薬物として指定されているナンドロロンが検出。NSACは、2014年9月に行われたラティーフ・カヨデ戦を無効試合とすることを決定。オルティスに対し8ヶ月間の試合出場停止と報酬の10%にあたる8000ドルの罰則。さらにNSACへの薬物検査代として450ドルの支払いが命じている。

 米・メディアによると、WBC(世界ボクシング評議会)は世界ランカーに対しVADAによる薬物検査を義務付けていたが、ルイス・オルティスは薬物検査を受けていなかったという。

WBCの処分の行方

 WBCは、オルティスがVADAによる薬物検査で陽性反応だったことを発表したが、まだオルティスに対して裁定を下していない。WBCは現地時間1日にアゼルバイジャンで総会を予定、ルイス・ネリ(メキシコ)のBサンプルの件も含め何らかの発表があるかもしれない。

 WBCはボクシング界のクリーン化の一環として「クリーン・ボクシング・プログラムを発足。世界ランカーに対しVADAによる常時の薬物検査を義務付け、検査を受けない世界ランカーをランキングから除外すると明言していた。

 オルティスがBサンプルの検査を行使するか不明だが、Bサンプルが陽性だった場合はオルティスに処分がくだされることになる。裁定は明確に規定で決まってなくWBCの裁量によって決まる。最近、WBC世界タイトルマッチで、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)が薬物検査で陽性反応を示し、WBCはポベトキンに対し無期限の出場停止に加え、25万ドルの罰金処分を言い渡している。

 ワイルダーは、対戦相手が薬物検査で陽性反応を示したのはこれで2度目。今では、ヘビー級の顔は英国界のカリスマWBAå・IBF世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア(英)に奪われてしまった感は否めない。

 ワイルダーは2016年5月21日に、モスクワでアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)と4度目の防衛戦を行う予定だったが、試合直前の1ヶ月前にVADAが行った薬物検査でポベトキンの検体から、禁止薬物として指定されているメルドニゥムで陽性反応を示し、WBCは中止を決定。順当にポベトキンとの対戦が実現し勝利していれば評価は今よりも高いものになっていただろう。

(Via:ESPN

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