IBF(国際ボクシング連盟)は現地時間30日、テレンス・クロフォード(米)が王座を返上し空位となったIBF世界スーパーライト級王座決定戦を、同級1位のセルゲイ・リピネッツ(ロシア)/12戦全勝10KOと、同級3位の近藤明広(一力)/36戦29勝(16KO)6敗1分で行うよう両陣営に通達。交渉期限は9月30日、交渉が纏まらない場合は興行権は入札となる。

 すでに、セルゲイ・リピネッツ、近藤明広の両陣営はIBFへ王座決定戦に出場する意思があることを通知している。リピネッツは米国を主戦場としパワフル・アドバイザーとして知られるアル・ヘイモン氏と契約し、ヘイモン氏が主催するプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)に出場している。交渉がまとまれば米国開催となる可能性も高いだろう。

 リピネッツは、アマチュア(35勝5敗)を経て、2014年にプロへ転向。2016年12月10日に、レオナルド・ザッパピグナとIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦を行い勝利しIBF世界スーパーライト級王座挑戦権を獲得している。小原佳太(三迫)と対戦したウォーター・カスティージョ(ニカラグア)に勝利している。

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 テレンス・クロフォードはかつてからの夢であったスーパーライト級でメジャー4団体の王座統一に成功。しかし、IBFが指名戦を命じていたこともあり、実現が危惧されていた。4団体王座統一戦は各団体の指名戦のしがらみ、さらに承認料が膨らむことから実現のハードルが高い。

 当初、WBA・IBF王者ジュリアス・インドンゴ(ナミビア)が、IBFからセルゲイ・リピネッツとの指名戦を命じていた。インドンゴを共同プロモートするマッチルーム・プモーションズは、IBFへ指名戦回避の特別承認を要請。すでに両陣営に通達済みであることからIBFは難色を示していたが、クロフォード対インドンゴの勝者が、同級1位のセルゲイ・リピネッツと戦うことを条件に特別に承認している。

 クロフォード、トップランク陣営はIBF王座を返上。指名戦まで十分な時間がないことを返上理由にあげている。WBA(世界ボクシング協会)は、クロフォードの功績を認めスーパー王者に認定することを発表している。

 IBFは、メジャー4団体(WBA,WBC,WBO,IBF)の中でもっとも厳格。事実上のスーパーライト級頂上決戦インドンゴ戦を経て、スーパーライト級で最強と言われているクロフォードが、セルゲイ・リピネッツと戦い例え勝ったとしてもメリットは少ない。

 陣営はビッグマッチに方針を示しており王座返上は十分に理解できる。現在、クロフォードは、ウェルター級へ階級を上げることが検討されている。

(Via:boxingscene

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