木村翔が快挙、WBO王者ゾウ・シミンに勝利!今後は統一戦が求められる


photo by:boxingcene

 フライ級で3人目となる日本人の世界王者が誕生した。五輪2大会連覇王者のキャリアから試合前、挑戦者が圧倒的に不利と大方が見ていたことは事実だろう。そんな中、敵地アウェイに乗り込み王座奪取を成功したことの意味は大きい。

 WBO世界フライ級タイトルマッチが、2017年7月28日に、中国・上海にあるオリエンタル・スポーツセンターで開催され、WBO同級6位の木村翔(青木)が、王者・ゾウ・シミン(中国)に挑戦し11回TKOで王座奪取に成功した。世界初挑戦で王座を奪取した木村翔のプロ戦績は18戦15勝(8KO)1敗2分、負けたゾウ・シミンは11戦9勝(2KO)2敗とした。

 米英に継ぐ、ASIAのマーケット中国で行われたこの試合は、計量から盛り上がりを見せていた。会場はおよそ1万5000人を動員できるオリエンタル・スポーツセンターで開催。映像で見る限りメーン・イベントが始まる直前、会場は素晴らしい空間に包まれていた。中国はトップランク(大手ボクシング・プロモーター)もマカオ、上海などで興行を打ち出しており、米英に継ぐボクシングのマーケットとして注目されている。

 木村は、敵地アウェイに乗り込み中国のスーパースター、五輪2連覇のゾウ・シミンと対戦し番狂わせを演じた。試合前、木村のキャリア不足を指摘する声も少なくなく、この試合を通じて木村が証明したものは多い。

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 試合前、木村はキャリアで圧倒的に不利と見られていた。ゾウ・シミンはプロ・キャリアは少ないが、2008年北京、12年ロンドン五輪連覇を達成しているトップ・アマ、勝てば大金星となる相手だ。王座奪取は快挙と言っていいだろう。

 海外で世界タイトルマッチへ挑戦するケースはあっても王座奪取に成功するケースは少ない。現日本人の世界王者の殆どが世界タイトルマッチの挑戦、防衛戦は国内で行っている。

 木村は11月に空位のWBOアジア・パシフィックフライ級王座決定戦で、坂本真宏(真正)と対戦し2−0の判定勝ちを収め、WBOフライ級のランク入り。この試合が木村にとって初の日本ランカーとの一戦だった。これが、キャリア不足として指摘されていた理由だろう。

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 木村がハイペースで試合を進める中、ゾウはアウト・ボックスを強いられた。しかし、ゾウもトップアマ出身なだけに、パンチの的中率は高く中盤はペースを持っていかれそうになった。5回、木村は右目の上をカット、これが試合の転機となったことは間違いないだろう。

 「ゾウは僕でも知っているスーパースター、最初から追いかけ回して苦しめたい。正々堂々、殴り合ってベルトを持ち帰ります」。木村は試合前こう語っていた。

 敵地アウェイの地で臆することなく、プレッシャーをかけ持ち前のアグレッシブさを前面に出し、勝負をかけ11ラウンド王者を追い込み仕留めたことは快挙だ。

 判定となればポイント・アウトしているゾウが有利。木村は試合前語っていたとおり、明確な勝利を求め終始手数を出し続けた。被弾も少なくなく苦戦したが、勇敢に中国のヒーローにへ立ち向かい、印象的な勝利を飾ったことの意味は大きい。

 現、フライ級には日本人の世界王者が3人、WBO王者・木村翔、WBA王者・井岡一翔、WBC王者・比嘉大吾が揃う。同一階級に日本人の世界王者が3人揃うことは少ない。ファンが見たいのはベスト対ベスト、統一戦だろう。

 統一戦はTV局の放映権の問題、認可団体の指名戦と実現のハードルは高いが、TV局、プロモーターはファンが見たい話題性が高く好カードのマッチメークが求められることは間違いないだろう。

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