WOWOW(衛星放送局)は2日、「エキサイトマッチ〜世界プロボクシング」で、7月、8月の2ヶ月連続で海外で行なわれる3大ビッグイベントを生中継することを発表した。

 フィリピンの英雄マニー・パッキャオの防衛戦。世界王座返り咲きを狙う元WBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(帝拳)、中量級という最も難しいクラスでプエルトリカンの英雄ミゲール・コット(プエルトリコ)に挑む亀海喜寛(帝拳)の3選手の世界タイトルマッチを生中継する。

 WOWOWは7月に2回、8月に1回と計3回のイベントを生中継。2017年7月2日、オーストラリア、ブリスベンにあるサン・コープ・スタジアムで行なわれるWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、王者・マニー・パッキャオ(フィリピン)/66戦58勝(38KO)6敗2分、対、同級2位ジェフ・ホーン(豪)/16戦全勝(11KO)の一戦を、7月2日午前11時から生中継。

 現地時間7月15日、(日本時間7月16日)米・カリフォルニア州イングルウッドにあるザ・フォーラムで行なわれるWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者・ミゲル・ベルチェル(メキシコ)/32戦31勝(28KO)1敗(1KO)、対、三浦隆司(帝拳)/36戦31勝(24KO)3敗(2KO)の一戦を、7月16日午前11時から生中継する。

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 現地時間8月26日、米・カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで、WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦が、WBOスーパーウェルター級1位ミゲール・コット(プエルトリコ)と、同級5位の亀海喜寛(帝拳)/32戦27勝(24KO)3敗2分の間で争われる。この一戦を8月27日午前11時より生中継する。

 2015年11月ラスベガスに大きな爪あとを残した三浦隆司にとって負けられない正真正銘の大舞台である。しかるべき相手と戦い抜き再度、世界挑戦への切符を手に入れた。2015年11月ラスベガスでコット、カネロのアンダーカードでフランシスコ・バルガス(メキシコ)と対戦し9回TKO負けを喫し王座から陥落。

 王座から陥落したが三浦隆司の商品価値が下落した試合ではなかった。この試合で多くの米国ファンを魅了したことは間違いない。HBO(米・最大手ケーブルTV局)の幹部らも好戦的ファイト演じる三浦を高く評価。バルガスとの試合は、各米メディアが選出する2015年間最高試合を総なめにしている。
 
 2016年1月28日米・カリフォルニア州インディオにあるファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノで、WBC同級2位のミゲル・ローマン(メキシコ)とWBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦を行い、12回KO勝ちを収めWBC世界フェザー級王座への挑戦権を獲得している。

 タフなローマンをKO勝利した意味は大きく、ファンが望む戦いを演じる三浦隆司に対する期待は大きい。連戦タフな相手となるがベルチェルをクリアすれば、更なる舞台が用意されるだろう。

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亀海喜寛、前人未到の領域に

 日本人が前人未到の領域に足を踏み入れる。そういっても過言ではない。亀海喜寛があの4階級制覇王者プエルトリカンの英雄ミゲール・コット(プエルトリコ)に挑戦するのである。今まで、北米でメーンの舞台で戦ってきた日本人ボクサーは居るが、コット、クラスのボクサーと拳を交えたボクサーはいない。コットは将来、ボクシング殿堂入りが確実視されているレジェンドである。しかし、これはラッキーチャンスではない。

 亀海は北米に主戦場を移し、米・西海岸で好試合を演じコアなボクシング・ファンに認知されている。Bサイドとは言え中量級で日本人のファイターがここまでの領域に到達することは容易なことではない。米・西海岸で実に4試合のメーン・イベントを飾り、着実に人気・知名度を獲得してきた。

 もっとも有名なのは2014年6月Showtime(米・ケーブルTV局)で中継されたロバート・ゲレロ(米)との激戦だろう。試合終了後、観客はスタンディング・オベーション。この試合で亀海の名が広まったことは確かだろう。

 その後、アンダーカードで戦ったヘスス・ソト・カラス(メキシコ)との対戦はソーシャル・メディアを通じて好戦的同士の試合から求める声が多くあがっていたが、直ぐには実現しなかった。

 その後、亀海はロバート・ゲレロ戦で高評価を得て日本人初となるGBPと契約をはたした。再起戦で勝利したがその後、2015年3月20日アルフォンソ・ゴメス(メキシコ)と対戦するが10回判定負けを喫した。

 その後、2016年4月15日、米・カリフォルニア州ロサンゼルスにあるベラスコ・シアターで、スーパーウェルター級10回戦でヘスス・ソト・カラスとノンタイトル10回戦を行いドロー判定。

 試合前から言われていたとおり、好戦的同士のぶつかりあいなだけに序盤からパンチが交錯するハイレベルな打ち合いが繰り広げられた。この試合は米で最も権威あるボクシングメディア、リング誌の年間最高試合にノミネートされている。

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 その後、2016年9月10日、米・カリフォルニア州イングルウッドにある「ザ・フォーラム」で、ヘスス・ソト・カラスと再戦し8回TKO勝利を収めている。

 コットはGBPと複数の試合を契約。亀海は後のビッグマッチのチューン・アップ戦という位置づけだろう。コットはすでに次戦の日程が12月と具体的な話も出てきている。

 亀海はアンダードッグであるが、今までGBP、HBOがフューチャーしてきたことを考えれば、正当に評価され期待値の高い選手として認識されていることは間違いない。何よりファンを魅了するファイト・スタイルは本当の意味で商品価値が高いと言える。
 
 この戦いは、亀海本人が言うとおり、ゴールではなく通過点である。しかし、中量級で世界タイトルマッチの機会はそう簡単にはやってこない。つまり、34歳を迎える亀海にとってこれが世界タイトルマッチ最後のチャンスといっても過言ではない。キャリア最大の大舞台は正真正銘、負けられない一戦である。

 亀海は、日本人離れした防衛能力を誇る、インサイド・ワークも得意だ。しかし、ベテランの領域に達しハイ・スキルを保持するコットが亀海に付き合うかどうか。コットの萎えが指摘されているがアルバレス戦のパフォーマンスは決して悪くなかった。そう言った意味でも興味深い一戦になることは間違いない。

 日本での中継は、WOWOW「エキサイトマッチ 〜世界プロボクシング」のみ。興味ある人は以下のリンクから登録すれば、今なら最大2ヶ月間1,944円(通常2,484円)で視聴することが可能となっている。

WOWOW

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