2016年末に一度交渉が延期となり、実現が危惧されていたWBC・WBA・IBF世界ミドル級3団体統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と同級WBA正規王者ダニエル・ジェイコブス(米)の統一戦が決定。2017年ビッグマッチの予兆が見えファンの期待も高まっている。

カネロ、チャベスJr.戦は実現するのか?

photo by:boxingscene

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 ゴロフキン、ジェイコブスに続く、実現が期待されるビッグマッチはこのカードである。メキシカン、スーパースター、”カネロ”。その興行価値は現在ボクサーの中で最も高いといって良いだろう。

 メキシカン・アイドルのカネロと、一度は世界的にも脚光を浴びていたチャベスJr.の対戦が決定すれば、現段階で米国内で行う興行で最も規模の大きいイベントとなるだろう。

 米国現地時間2017年5月6日、ネバタ州ラスベガスにあるT-Mobileアリーナ、テキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムが候補として挙がっている。HBO(米・最大手ケーブルTV局)PPV(ペイ・パー・ビュー)で配信予定。

 この一戦はカネロがゴロフキン戦へむけてのチューン・アップ・ファイト。ミドル級への適正をはかるためでも重要な一戦となる。チャベスJr.は不活性が目立ちリング外での話題が多かった。現状打破し再び名声をえる為にカネロとの一戦は報酬も弾みメリットは大きい。

 試合は165パウンドの契約ウェイトで既に両陣営は同意。残る課題は報酬分配となっている。カネロをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)はチャベスJr.陣営に対し600万ドルとPPV売上の歩合オファーを掲示。

 チャベスJr.はカネロが自身の報酬の5倍を約束していることに納得がいなず交渉は難航。30-35%の報酬を要求している。GBPマッチメーカーのエリック・ゴメス氏は、今週にも結論をだしたいと述べている。

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村田の世界挑戦は2017年実現するのか?

 カネロはチャベスJr.との交渉が決裂した場合、WBO(世界ボクシング機構)から指令されているWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダース(英)との指名戦に方針を転換する可能性が極めて高い。こうなると村田の年内の世界タイトルマッチは厳しいのが現状である。

 村田陣営は、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースに照準をあわせている。つまり、カネロ、チャベスJr.の交渉の行方次第で2017年ミドル級で世界タイトルマッチを狙う村田諒太(帝拳)に大きな影響がでてくる。

 ただ、カネロ、チャベスJr.が実現したとしても確実にソーンダース、村田が成立するという保証はなく先行きは不透明。WBO世界ミドル級1位アフタンディル・クルツィゼ(ジョージア)は、カネロがソーンダース戦をパスした場合、自身がソーンダースへの挑戦権があることを主張している。

ジョシュア、ワイルダーは実現するのか?

 この試合が決まり勝者が決定すれば、本当の意味でヘビー級に新時代がくることになるだろう。長らくクリチコが王座に君臨し近年ではヘビー級はそれほど動きがなかった。

 しかし、2015年から2016年にかけヘビー級はかつてないほど活性化し、今後ビッグマッチの期待感が高まっていることは間違いない。2017年4月29日英国、ウェンブリー・スタジアムで、IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)、対、ウラディミール・クリチコの新旧対決が実現する。

 2015年にはWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)が再びアメリカにベルトを持ち帰り、長期政権を築いたウラディミール・クリチコ(ウクライナ)が王座から陥落。

 ロンドン五輪金メダリストのアンソニー・ジョシュア(英)がIBFのベルトを巻き、2016年末にはニュージーランド初となるジョセフ・パーカーがWBO世界ヘビー級王座を獲得している。

 アンソニー・ジョシュアをプロモートするマッチルーム・プロモーションズ エディ・ハーン氏は、ジョシュアが順当に勝利した場合。2017年末に米・ネバタ州ラスベガスでWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダーとの王座統一戦を実現したい意向を示している。

ゾウ・シミン4月に初防衛戦を予定

 2016年11月、念願の世界王者となったWBO世界フライ級王者ゾウ・シミン(中国)の初防衛戦が2017年4月に計画されていることが分かった。

 長らくASIAの拠点として中国マカオを開拓してきたトップランク ボブ・アラム氏は、4月1日中国マカオ、ベネチアン・リゾートにあるコタイ・アリーナで、ゾウ・シミンの防衛戦を発表。イベントには、オールスター・キャストを集めると明言している。

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1月10日 今週の試合

1/13 アメリカ WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ

 米国現地時間1月13日、フロリダ州ハイリアのハイアリアパーク競馬場で、WBA世界スーパーウェルター級スーパー王者エリスランディ・ララ(キューバ)が、同級9位ユーリ・フォアマン(ベラルーシ)を相手に6度目の防衛戦を行う。

 エリスランディ・ララはおよそ8ヶ月ぶりに試合を行う。試合はPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)で開催されSpikeTVで中継される。アンダーカードは以下のとおり一部省略。

・ノンタイトル スーパーミドル級10回戦
アンソニー・ディレル vs. ノルベルト・ネメサパティ

・ノンタイトル ウェルター級
ミゲル・クルス vs. アレックス・マティン

・ノンタイトル バンタム級
フアン・カルロス・パヤノ vs. イサオ・ゴンサロ・カランサ

1/14 アメリカ WBC・IBF世界スーパーミドル級タイトルマッチ

 米国現地時間1月14日、ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターで、WBC世界スーパーミドル級王者バドゥ・ジャック(スウェーデン)と、IBF世界スーパーミドル級王者ジェームス・デゲール(英)で王座統一戦が行なわれる。

 急遽、ニューヨーク興行で保険料が高騰し開催が危惧されていたが、新しい保険ポリシーが近くプロモーターに提供される見通し。無事にバークレイズ・センターで開催できそうだ。

 セミ・ファイナルにはIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)が、同級8位ジェルボンテ・デービス(米)を相手に3度目の防衛戦を行う。アンダーカードは以下のとおり一部省略。

・WBO世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチ
アマンダ・セラノ vs. ヤスミン・リヴァス

・WBCシルバーミドル級王座決定戦
イエフゲン・フィトロフ vs. インマヌエル・アリーム

・ノンタイトル ヘビー級10回戦
アダム・コウナッキー vs. ジョシュ・タフティ

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今週のWOWOW

WOWOWライブ 夜9:00から

・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ビリー・ジョー・ソーンダース vs アルツール・アカボブ

・WBO世界ライト級タイトルマッチ
テリー・フラナガン vs オルランド・クルス

・IBF世界S・ライト級タイトルマッチ
エドゥアルド・トロヤノフスキー vs. ジュリウス・インドンゴ