36歳となったプエルトリカンの英雄ミゲール・コット(プエルトリコ)、キャリアも終盤に差し掛かっている。コットは、2015年ロック・ネイション・スポーツ(RNS)と3試合、およそ5000万ドルという破格の大型契約を締結。RNSと契約した最後の試合が2017年2月25日米・テキサス州フリスコでジェームス・カークランド(米)と行なわれる。

 コットの妻、4人の子供はコットのボクシング・キャリアは十分だと感じているという。コットは「家族は私はが引退することを望んでいる。ただ、私はボクシング人生の中でまだやるべきことがあると感じているんだ。

 私は、自分のボクシング・キャリアにおいてこれで本当に悔いがない。満足したと感じるまで続けたいと思っている。今後のボクシング・キャリアについては2017年に家族と一緒に考えてみようと思っている。

 今、RNSと契約延長について協議し、チームと共に2017年可能なマッチメークを模索するつもりだよ。もし、私が2017年の試合を通じて満足いく結果を得られることができればキャリア最後の年になるのかもしれない。」と引退を示唆するコメントを述べた。

Sponsor Link

RNSとの延長契約となるか

 RNS CEO マイケル・ヨーマーク氏は、ミゲール・コットとの契約延長を望んでいると話している。ただ、契約延長に関してはコット・プロモーションズと協議し方針を決定するという。

 RNSは、コットと3試合5000万ドルという破格の大型契約を果たした。コットは1試合でおよそ15億円という高額の報酬が約束される。ただ、看板選手がいなく、大枚をはたいてコットと大型契約を果たしたRNSにとってコットの獲得は成功とは言い難い。コットがRNSと延長契約をするとしても、報酬の見直しは免れないだろう。

 コットは2011年トップランクとの契約が切れフリー・エージェントに転身。自身が主宰するミゲール・コット・プロモーションズを立ち上げを機に独自の活動をしていた。コットからすれば、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)、トップランクと個別にプロモーション契約するより、高額報酬が約束されるRNSとの契約はメリットは大きくRNSとの契約は理解できる。

 コットは中南米のファイターの中では群を抜いて興行価値の高い選手である。しかし、10億円以上の報酬が約束されるビッグマッチは限られてくるのが現実。RNSとして興行的に成功を収めたのは2015年11月ネバタ州ラスベガスで行われた、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)の一戦のみである。

Sponsor Link

赤字興行となる公算が高い

 今回、カークランド戦のコットの報酬はおよそ10億円。当然、米・メガケーブルTV局HBOもそんな高額報酬を支払うはずがない。いくら好カードであるとはいえ、旬がとうに過ぎたカークランドが相手。

 HBOはボクシング中継の予算が毎年削減され、年間でマッチメークできる試合は限られてくる。当然、そうなればクオリティ重視のマッチメークになってくるのは言うまでもない。事実、HBO執行副社長ピーター・ネルソン氏は、コット、カークランドの放映権を得る気はなかったという。

 PPVの損益分岐点は20万件〜25件との見方がある。しかし、いくら興行価値の高いコットとはいえ全盛期を過ぎたカークランドが相手では興行的には苦戦を強いられることは間違いなく、購買件数も10万件に届けば良い方だろう。この興行でRNSはかなりの損失を被ることは間違いない。

 一部報道ではRNSはコットと延長契約はしないとの見方もあるが、RNSが今後もプロモーターとして存続していくならコットのような看板選手が必要。RNSが再びコットと契約条件を見直し契約を延長する公算は高い。ただ、そうなったときに不安視されるのはマッチメークである。
 
 RNSは、アル・ヘイモン氏が傘下に収める、キース・サーマン、エイドリアン・ブローナーらの大物選手の引き抜きに失敗。ヘイモン傘下の選手とのマッチメークは現実的でない。マッチメークの課題が露呈する中、ファンが望むマッチメークを他プロモーターとどう実現していくのか。手腕の見せ所となるだろう。

(Via:boxingscene

Sponsor Link

コット、カークランド関連記事

in44y

ロック・ネイション・スポーツ(RNS)、ミゲール・コット・プロモーションズは現地時間19日、記者会見を開きミゲール・コット(プエルトリコ)が次戦、米国現地時間2017年2月25日テキサス州フリスコにあるフォード・センターで、ジェームス・カークランド(米)と対戦することを正式に発表した。 …

オススメ記事

速報!ゴロフキン次戦2017年3月18日ダニエル・ジェイコブスと防衛戦を行うことが正式に決定!

入札前に合意できるか交渉の行方に注目が集まっていたWBA・WBC・IBF世界ミドル級統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と、同級WBA正規王者ダニエル・ジェイコブス(米)の一戦が合意に至った。ゴロフキン、ジェイコブスはソーシャル・メディア、ツイッターを介し、正式契約に至ったことを発表した。 …

WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦、バルガス、マクドネル戦が濃厚

長谷川穂積が王座を返上し空位となったWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦が、WBC世界スーパーバンタム級1位レイ・バルガス(メキシコ)と、同級ランキング2位ギャビン・マクドネル(英)の間で争われることが明らかとなった。2017年2月8日、15日、英国開催を目標に交渉が進められている。 …

IBF世界ライト級タイトルマッチ2017年2月10日イースターJr.の防衛戦が決定!

PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)は、IBF世界ライト級王者ロバート・イースターJr.(米)が次戦、米国現地時間2017年2月10日オハイオ州トレドにあるハンティントン・センターで、IBF世界ライト級15位ルイス・クルス(プエルトリコ)を相手に初防衛戦を行うことを正式に発表した。  アル・ヘイモン氏が陣頭指揮を執るPBCで開催され、BounceTVで(ET時間・午後9時 …