千里馬神戸ジムは15日、神戸市内にあるジムで記者会見し、現地時間2017年1月28日プエルトリコで、所属ジムでIBF世界スーパーフライ級3位にランクする帝里木下(千里馬)が、同級ランキング6位のマックジョー・アローヨ(プエルトリコ)と、IBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦を行うことを発表した。

 帝里は、神戸ポートタワーホテルでフロアマネージャーを務める31歳。キャリアは全て日本国内での試合のみ。自ら海外での試合を希望した帝里は、アローヨのホームである敵地プエルトリコへ乗り込みIBF世界スーパーフライ級王者への挑戦権をかけて戦う。
 
 記者会見に出席した帝里は「勝率は2、3割。前王者、敵地であれ勝つことしか考えていない。海外で勝ってこそタイトルへ挑戦できる資格がある」と述べた。

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 軽量級ではアジアの中で日本のボクシング・マーケットは大きい。このクラスは欧米の選手は少なく、欧米で興行されることは少ない。つまり、欧米が主戦場となる中量級より、王者を呼びやすく日本でのタイトルマッチ開催もむずかしくない。 

 であれば、わざわざリスクを負い敵地まで乗り込む必要はない。ただ、王者を呼ぶにはそれに見合う報酬が必要。試合を開催するにあたりTV局との契約を無視することはできない。日本開催の条件は興行的に成功する国内で知名度のある選手が条件となる。

 国内で知名度がある選手であれば、試合会場でのチケット収益も期待できる。試合に出場する選手が人気選手で視聴件数が期待できれば、TV局へスポンサーが支払う金額も大幅に変わり多額の報酬を確保することができる。つまり、WinーWinの関係で双方にメリットがある必要がある。

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 北米のリングでも同じだが、強い選手が必ずしも興行価値の高い選手ではなく、選手の人気・知名度がマッチメークに大きく左右するのは日本でも同じ。ジム側、選手自身のブランディング力も問われる。

 とはいえ、TV局も選手に売り出し易い要素があれば積極的に仕掛けるのは間違いない。WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(大橋)のようにキッズ時代から知られ、兄弟で世界王者を目指すとなればTV局もプロモーションし易い。

 ロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太(帝拳)が、TV局で打ち出されスポンサーがつくのもロンドン五輪金メダリストの実績があり、困難と言われているミドル級での世界タイトル挑戦が期待できる選手であるからである。

 日本で開催することは興行収益も期待でき、選手、ジム、TV局にメリットがあることにちがいないが、日本開催に固執するあまり北米でのビッグマッチが難しくなるという側面も持っていることも事実である。

 敵地で判定となれば明確にポイント・アウトしなければ勝つことは難しい。ただ、リスクは大きいがこういったチャンスを自ら掴むことで世界タイトルマッチへの道が開けることは間違いない。帝里にとっては2014年3月、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦で戦ったゾラニ・テテ(南アフリカ)戦以来のチャンスとなる。

(Via:Yahoo!ニュース