今月から新たなシリーズとして開始したプロモーターの動向について記載する。今回は、プロモーターとしてカムバックしたリチャード・シェイファー氏の近況を伝える。

 2002年オスカー・デ・ラ・ホーヤと、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)を共同で設立し、2014年オスカーとの方向性の違いからGBPを辞任したリチャード・シェイファー氏が「リングスター・スポーツ」を設立し新たにプロモーターとして戻ってきた。

 リチャード・シェイファー氏は現地時間2016年11月7日、2016年リオデジャネイロ五輪アメリカ代表のカルロス・バルデラスと、その兄のホセ・バルデラスと契約したことを発表。2017年2月にプロデビューする計画であることを明かした。

 シェイファー氏は会場として米・ロサンゼルスにあるステイプルズ・センターを予定していたが、同年7月まで利用できない状態であると説明した。

 バルデラスは契約に関して、複数のプロモーターが関心を寄せ契約に関して興味を示していたという。その中で、米・西海岸で影響力が大きいリチャード・シェイファー氏と契約を果たした。

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 バルデラス兄弟は、西海岸におけるシェイファー氏の影響力、シェイファー氏が提案した今後の壮大なプロジェクト計画に魅力を感じたと話している。

 「リチャードの誠実さが好きなんだ。彼は信頼できる人だしファミリーと同様だよ。リオ五輪のときリチャードの甥に随分と助けてもらった。彼らは契約が欲しかったから助けたのではなく、こうすることを望んでいたんだ。

 リチャードは西海岸での影響力は大きい思う。彼は外とのコネクションもあるしね。彼には、我々兄弟にとって大きなプロジェクト計画があると思っている。間違いなく、兄弟揃って世界チャンピオンになるし、それは時間の問題だと思う。

 契約に関しては、わたしの父が関わっていたんだ。GBP、トップランク、帝拳プロモーションズが契約に関して父と話していたことは知っているよ。

 あと、名前はわからないけどスイス人の話も聞いている。彼らは契約に関心を示し素晴らしいプロモーターにちがいないけど、マッチメークに関して我々が期待することを実現できるとは感じなかったんだ。
 
 私の心はすでに決まっていたし、契約に関して会談する気はなかった。我々にとって彼らと取引することがベストな決断とは思っていなかった。」と語っている。

 自身の新会社を設立したリチャード・シェイファー氏が早速、新人獲得に動き始めた。2016年米国オリンピアンであるバルデラス兄弟をGBP、トップランクを出し抜き獲得。リチャード・シェイファー氏は、4ヶ国語を操る元銀行員、銀行員時代は事業部副社長に就任していたエリート。やはり、やり手なのだろう。

 リチャード・シェイファー氏は、TGBプロモーションズと、2016年12月10日米・カリフォルニア州ロサンゼルスのUSCキャンパス内にあるガレン・センターで行なわれる、WBA世界フェザー級タイトルマッチ、ヘスス・クエジャール(アルゼンチン)、アブネル・マレス(メキシコ)の一戦をプロモートする。

 シェイファー氏は今後、アル・ヘイモン氏が陣頭指揮を執るPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)をプロモート。TV局との契約、会場手配まで、PBCとは完全に独立した形で、自身のリングスター・スポーツ単独での興行も予定。

 年40-50のイベントを計画し、リングスター・スポーツ傘下の選手を増やしていく方針であることを発表している。

 2015年ヘイモン氏が表舞台に登場し、世界のボクシング界の構図は大きく変わった。スター候補を多く抱えるPBCは開幕当初、ファンの間では好カードが連発されると期待されていたが、意図がわからないマッチメークも多くファンが求めるマッチメーク実現しているとは言い難い。

 アル・ヘイモン氏は、ライバルであるトップランク、GBPと比較すると資金力があり、傘下に収める選手はスター候補ばかりだが、看板となるスター選手はうまれていない。選手に過剰ともみえる報酬、潤沢な資金力、リソースをうまく使えているかは疑問が残る。

 マッチメークのクォリティは、老舗トップランクは高い。シェイファー氏の離脱、ヘイモン氏傘下の選手が大量に離脱し危機的状況となったGBPは、新人発掘の「LA FIGHT」シリーズ新たに発足。他プロモーターとの共催で注目を集める興行をファンに提供してきた。

 勢力図が大きく変わったボクシング界だが、2017年シェイファー氏がプロモーターとして戻ってくることで、更にに変化がうまれてきそうだ。ヘイモン氏と、訴訟中であったトップランクがヘイモン氏と和解。つまり、いままで犬猿の仲だったが今後、共催しビッグイベントの可能性が生まれている。

 すでに、2016年12月10日、トップランク傘下のテレンス・クロフォードとヘイモン傘下のジョン・モリナJr.の一戦が決定。プレス・カンファレンスでは、トップランク ボブ・アラム氏の他、ヘイモン氏の右腕サム・ワトソン氏も姿を現し、両者の和解が溶けたことは明白となっている。

 ヘイモン氏、トップランク、GBPと3大勢力の構図だったが、ヘイモン氏と強い関係を持つリチャード・シェイファー氏がプロモーターとしてカムバックすることで、プロモーター界の競争力はよりいっそう増すだろう。2017年、世界のボクシング界を誰がリードしていくかにも注目したい。

(Via:boxingscene

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