トップランク(米・ボクシングプロモーター) ボブ・アラム氏が現地時間27日、米・スポーツ専門メディアESPNに対し、WBC・WBO世界スーパーライト級統一王者・テレンス・クロフォード(米)が、米国現地時間2016年12月10日米・ネブラスカ州オマハにあるセンチュリーリンク・センターで、ジョン・モリナJr.(米)を相手に防衛戦を行うことを大筋合意したことを明かした。

 ボブ・アラム氏はまだ正式合意に至っていないと強調している。テレンス・フォード、ジョン・モリナJr.の対戦交渉が口頭同意され正式合意に向けて事務処理を開始。興行は、トップランク、モリナJr.をプロモートするTGBプロモーションズと共催され、HBO(米・最大手ケーブルTV局)が中継。ダブルヘッダーとして構成される予定となっている。

 会場となるクロフォードの地元オマハにあるセンチュリーリンク・センターは確保済み。当初、同日にクレイトン大学のバスケット・ボールの日程で予約されていたが、ボブ・アラム氏はクレイトン大学側と協議し、バスケット・ボールの開催日程の変更の同意を得ている。

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 トップランク、HBOはクロフォードの対戦候補として4人を承認。当初、アントニオ・オロスコ(メキシコ)、IBF世界スーパーライト級王者・エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)、北京五輪スーパーライト級の金メダリスト・フェリックス・ディアス(ドミニカ共和国)が候補として挙がった、何れの交渉も失敗に終わっている。

 スーパーライト級トップコンテンダーであるアントニオ・オロスコをプロモートするゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)はオーファーを辞退。トロヤノフスキーとの王座統一戦は、交渉に時間を要することで交渉は決裂した。ボブ・アラム氏は、最有力候補として挙がりルー・ディベラ氏と交渉が進められていたと思われていたフェリックス・ディアスとのオファーは無かったと伝えている。

 「アル(アル・ヘイモン氏)と協同することは何も問題はない。彼はクレバーだし尊敬している。彼の傘下の選手と取引しトップランクのカードとしてマッチメークすることは何も問題はないんだ。確かに、アルとは訴訟問題を抱えていたがその問題は解決。和解している。」

トップランク、ヘイモン、HBOが協同

 トップランク ボブ・アラム氏がこう語った。モリナ戦が正式合意すれば、2015年5月2日メイウェザー、パッキャオの「世紀の一戦」以来ついに、トップランク、アル・ヘイモン氏、HBOの共催が実現することとなる。もっとも、「世紀の一戦」は例外中の例外、双方は訴訟中ではなかったがトップランク、HBO、ヘイモンは犬猿の仲であっことは有名。

 2013年3月、GBPの裏方にアル・ヘイモン氏がいた時代にHBOは、GBPの放映権を買い取らない決定を下し事実上ヘイモン傘下の選手を同局から締め出しGBPと絶縁。当時、HBO Sports CEO ケン・ハーシュマン氏はGBPと関係を絶つと宣言していた。これはフロイド・メイウェザーJr.(米)がShowtimeへ電撃移籍を果たした影響が強い。このような事態となりGBPはHBOから興行の全てをShowtimeに移行した。

 2015年11月、GBPはアル・ヘイモン氏が傘下に収める選手のプロモーションの権利を一方的に放棄。これは、GBPオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏が、元GBP CEOリチャード・シェーファーに対して損害賠償を起こした和解の条件である。その後、GBPは興行の全てをHBOに移行したのである。

 その後、GBPはヘイモン・ボクシング(ヘイモン氏が設立した会社)、ヘイモンのヘッジファンドに対しモハメド・アリ改正法に反しているとし、3億ドルの損害賠償を求め訴訟を起こし現在も継続している。アル・ヘイモン、トップランクが和解したことで、HBOもヘイモン傘下の選手をリングに上げることを承認したのだろう。

 もっとも、ファンが求める好カードをマッチメークするには協力が必要不可欠。ヘイモン氏が陣頭指揮をとるPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)も視聴件数は低迷、トップランクも良好なビジネス関係にあるプロモーターとの取引だけではマッチメークは限界であることは確かである。

 次期スター候補テレンス・クロフォードもポストルとの統一戦を終えた今マッチメークも限界。IBFにトロヤノフスキーが居るが米国での知名度は無い。全国区になるにはビッグネーム狩りが必要な状況だ。であれば、トップランク、HBO共に、ヘイモン氏と組むことで斬新なマッチメークが生まれ双方にとってメリットは大きい。この一戦が組まれたことの意味は大きく2017年ビッグマッチを占う上でも重大な出来事であることは間違いない。

(Via:ESPN

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