「これらの戦いは高水準なハイレベルなマッチメーク、50ー50の戦いだ」そう語ったのはShowtime(米・大手ケーブルTV局)スティーブン・エスピノーザ氏である。待たれていた2016年後半から、2017年第1四半期のスケジュールが発表された。

 エスピノーザ氏が以前、王座統一戦を示唆していたとおり王座統一戦をはじめ、全勝無敗同士の実力者同士の好カードを発表。2017年は更にビッグマッチの機運が生まれることは間違いなく、停滞感が漂うPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のカンフル剤にもなりそうだ。

 2017年3月4日、WBA世界ウェルター級王者・キース・サーマン(米)が、WBC世界ウェルター級王者・ダニー・ガルシア(米)との王座統一戦が決定した。会場は未定だが、米・ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターが有力。ダニー・ガルシアは2016年11月12日、サミュエル・バルガス(コロンビア)を相手にノンタイトル戦を行うことが決定している。

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 サーマン、ガルシアの統一戦はPBCによって提供され、米地上波のCBSのプライムタイムで「Showtime Champion Ship」シリーズで中継されることが濃厚。スティーブン・エスピノーザ氏はShowtimeの親会社であるCBSと協議していると述べている。

2016年12月10日 クエジャール、マレス

 米・カリフォルニア州ロサンゼルスのUSCの敷地内にあるガレン・センターで、WBA世界フェザー級タイトルマッチ、王者・ヘスス・クエジャール(アルゼンチン)が、アブネル・マレス(メキシコ)を相手に6度目の防衛を目指す。

 クエジャール、マレスの一戦は、2016年6月25日米・ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターで開催されたWBA世界ウェルター級タイトルマッチ、キース・サーマン(米)、ショーン・ポーター(米)のアンダーカードで行なわれる予定だったが、マレスがコミッションの許可が降りず延期となっていた。

 マレスはニューヨーク・コミッションによる予備検査で視力低下の指摘を受け、コミッションはマレスに試合の許可を与えなかった。クエジャールの試合は無事に、カリフォルニア州のコミッションによる許可を得ている。

2016年12月10日 チャーロ、ウィリアムズ

 同日は、IBF世界スーパーウェルター級王者・ジャーモール・チャーロ(米)が、IBF同級ランキング1位ジュリアン・ウィリアムズ(米)を相手に3度目の防衛を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=bXYYO0Rv_mU

 ジュリアン・ウィリアムズは、米・ペンシルバニア州のフィラデルフィア出身の26歳。スーパーウェルター級期待のホープである。ヘッド・ムーブはスムース、繰り出されるジャブはシャープ、フットワーク、ボディワークの使い方もスマートで完成されたスタイルである。

 ナショナル・ゴールデングローブ、全米選手権の出場経験を持つがトップ戦線までの記録は少ない。2009年6月に行われた全米選手権でウェルター級に出場し準決勝で、エロール・スペンスJr.(米)に敗れている。スーパーウェルター級の中でも火力があるジャーモール・チャーロとの一戦はスリリングな一戦となるだろう。

2017年1月14日 バドゥ・ジャック、デゲール

 WBC世界スーパーミドル級王者・バドゥ・ジャック(スウェーデン)が、IBF世界スーパーミドル級王者・ジェームス・デゲール(英)が王座統一戦を行うことが決定した。現時点で会場は未定。エスピノーザ氏は、米国ではなく英国開催を示唆している。

 Showtimeは、非公式の王座統一戦のトーナメントを開催。ジャック、デゲールの王座統一戦を2016年実現へ向け、2016年4月30日、米・ワシントンD.CにあるDCアーモリーで、バドゥ・ジャック、ジェームス・デゲールのダブル世界タイトルマッチを開催した。

 バドゥ・ジャックは、ルシアン・ブーテと対戦しドロー。試合後に行われた薬物検査で、ブーテの検体から禁止薬物として指定されているオスタリンが検出された。ジェームス・デゲールは、ヘルオ・メディアと対戦し12回3-0の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功している。

2017年1月28日 フランプトン、サンタ・クルス

 既にカール・フランプトンが、ソーシャル・メディアを通じて試合決定を報じていたが正式発表となった。米・ネバタ州ラスベガスにあるMGMグランド・ガーデン・アリーナで、WBA世界フェザー級スーパー王者・カール・フランプトン(英)が、レオ・サンタ・クルス(メキシコ)との再戦に挑む。
 
 初戦は、2016年7月、米・ニューヨーク、ブルックリンで行われた。米・西海岸ロサンゼルスに居住するレオ・サンタ・クルスはアウェイ。ニューヨークに多くのコミュニティがあるアイリッシュの声援は、フランプトンの味方になったにちがいない。

 試合後、レオ・サンタ・クルスと、トレーナーである父は再戦条項があることを主張。即時の再戦を求めていた。サンタ・クルス陣営は、米・ロサンゼルスでの再戦を希望。フランプトン陣営は故郷、ベルファスト、ニューヨーク、ラスベガスでの再戦を希望していた。再戦は中立の開催地ラスベガスとなった。

 この試合の勝者は、クエジャール、マレスの勝者と2017年WBA王座統一戦が濃厚となっている。

2017年1月28日 ツラティカニン、マイキー

 セミ・ファイナルは、トップランクとの契約問題を解消し約2年半ぶりに米のリングでエリオ・ロハス(ドミニカ共和国)を相手に復帰戦に勝利したマイキー・ガルシアが、モンテネグロ初の世界王者となった全勝無敗のWBC世界ライト級王者・デシャン・ツラティカニンへ挑戦し3階級制覇を目指す。

 「ツラティカニンはライト級で優れているファイター、この戦いは私のスキルを証明し、私が誰とでも戦うことができると証明できる試合だ」

 マイキーがそう語ったとおり、ツラティカニンに勝利できれば証明できることは多い。ライト級で評価が高いツラティカニンに勝利すれば、ライト級への適正、強豪との対戦も辞さないことを証明できる。再起戦でロハスに勝利したとは言え調整試合であることは言うまでもない。

 ツラティカニンは、マイキーのスタイルとは、対照的に荒々しい面を持ちタフネス、フィジカルの強さ、技巧派な面も合わせるライト級屈指のハードパンチャーである。再起戦から2戦目の相手としてはリスキー。ただ、ファンからは強豪ツラティカニンとの対戦を自ら望むマイキーの高感度はあがりそうだ。

2017年2月11日 ブローナー、グラナドス

 プロブレムの異名を持つトラブルメーカー、エイドリアン・ブローナー(米)は、アドリアン・グラナドス(米)とノンタイトル戦が決定。WBA世界スーパーライト級王者・リッキー・バーンズ(英)への挑戦は少し先となりそうだ。

 リッキー・バーンズは10月7日、スコットランド、グラスゴーにある「The SSE Hydro」で同級ランキング1位の指名挑戦者キリル・レリフ(ベラルーシ)と対戦し12回3-0の判定勝ちを収め初防衛に成功。バーンズが試合後、鼓膜を損傷し、ブローナー戦が延期となった。

 ブローナーは2016年4月、アシュリー・テオフェイン(英)との防衛戦で計量に失格しWBA王座を剥奪。スーパーライト級は減量苦であることを明かしていたが、WBA世界スーパーライト級王者・リッキー・バーンズ(英)との対戦へ向け、バーンズをプロモートするマッチルーム・プロモーションズ エディ・ハーン氏と対戦交渉が進められていた。

(Via:ESPN

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