「2016年ビッグマッチが少なくなる」そう言われてきた。これは、2015年5月メイウェザー、パッキャオが実現した影響が大きい。2016年話題となるビッグマッチは少ないのは事実だが、HBO(米最大手ケーブルTV局)、Showtime(米・ケーブルTV局)らはクォリティの高い好カードをマッチメーク。

 人気低迷、資金難と言われている大物アドバイザー、アル・ヘイモン氏が陣頭指揮を執るPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)も、7月に入りWBA世界ウェルター級王者・キース・サーマン(米)、ショーン・ポーター(米)の一戦を発表し興行的にも成功を収めている。

 ”商品価値”がマッチメークに大きく左右する世界のボクシング界、ファンの思いとは裏腹に商品価値を最大限にしたいプロモーター、TV局の意向も有りビッグマッチが先送りされることはよくある。しかし、これがファン離れを招きボクシング人気が低迷している理由の1つなのは確かだろう。

 2016年12月10日米・ニューヨーク開催を目標に進められているWBC・WBA・IBF世界統一ミドル級王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と、同級WBA正規王者・ダニエル・ジェイコブス(米)の一戦。決まれば、2016年終盤のメガマッチだ。しかし、TV局、報酬問題、超えなければならないハードルは高い。

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ジェイコブス陣営は報酬に関して不満

 WBA(世界ボクシング協会)は、10日10日を交渉期限にスーパー王者・ゲンナディ・ゴロフキン、正規王者・ダニエル・ジェイコブスに対し王座統一戦を義務付けた。

 興行権が入札となった場合WBAの規定により、スーパー王者・ゴロフキンが75%、ジェイコブスが25%の報酬分配となる。これに対し、ジェイコブス陣営は報酬の見直しをWBAに要請。60%、40%の分配を望んでいるという。

 WBAは、ジェイコブス陣営からの要請を受け、報酬分配の見直しを検討。現地時間10月7日、入札の詳細に関して公式アナウンスすると通知している。

ゴロフキン、ジェイコブスは入札か?!

 ゴロフキンをプロモートするK2プロモーションズは、ジェイコブス陣営との交渉は期限に纏まる見通しがたっていないことをWBAへ明かしており、興行権は入札となる公算が高い。
 
 しかし、入札となった場合ゴロフキンのTV局との契約問題がでてくる。ゴロフキンはHBO(最大手ケーブルTV局)と独占契約を結んでおり、基本的に他局で試合をすることを許されていない。

ジェイコブスは、HBOのライバル局であるShowtime(米・ケーブルTV局)と関係性はあるものTV局との契約はない。ゴロフキンのHBO独占契約が弊害になっているのは間違いない。

興行権はどちらに

 HBOは、2016年12月に予定されていたカネロ戦が無くなり予算の確保に成功。ゴロフキン、ジェイコブス戦の実現の機運が高まっている。しかし、ビッグマネーが動く興行権を巡りそう簡単には決まりそうにないのが現状だろう。
 
 予算が確保出来たとは言え、ジェイコブスの背後にはアル・ヘイモン氏が居ることから入札となれば、興行的に成功が約束されるこの戦いに資金を投入することは考えられる。しかし、規模縮小が目立つPBCがどこまで踏み出してくるか不透明な面もあり予測が難しい。

 この統一戦を複雑にしてる理由の1つとして、ゴロフキン陣営が諦めた場合、WBAのスーパー王座を失うことにもある。統一戦の行方は幾つかのシナリオが考えられる。

ヘイモン陣営が興行権を落札した場合

 ヘイモン陣営が興行権を落札した場合、ゴロフキン陣営がWBAのタイトルを諦め王座を返上。或いは、ゴロフキンと独占契約を結んでいるHBOが、ヘイモン陣営に1試合限定でPBC、Showtimeにレンタルすることも考えれる。

 米・ニューヨークにゆかりがある2人の戦いが実現すれば、興行的に大成功を収めるのは間違いない。既に、両陣営はニューヨークにあるメッカ、マディソン・スクウェア・ガーデン、バークレイズ・センターを予約しているという。

 ビッグマッチ実現に必ずといっていいほど弊害となるのがTV局、報酬問題。それに加え、HBOは過去に、ヘイモン傘下の選手を締め出した経緯も有り、対戦交渉が難航しているのだろう。

 メイウェザー、パッキャオ程ではないが興行的に成功が約束される好カード。HBO、ヘイモンの交渉の行方。ヘイモン陣営が興行権を落札された場合の、HBO、ゴロフキン陣営の決断と先行きは予測し難い。

 興行権を巡る行方は勿論、2017年ゴロフキンの4団体統一戦の構想にも密接に関わってくることから、今後の動向から目が離せない。

(Via: boxingscene

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