パッキャオ、バルガスのPPVアンダーカードはトリプル世界戦

 フィリピンの英雄マニー・パッキャオの復帰戦が行なわれる11月5日は、フィリピン、中国、メキシコ、アメリカ、日本人が参戦。アジア色の濃いイベントとなりそうだ。トップランク(米大手ボクシングプロモーター)は、パッキャオ、バルガス戦のアンダーカードを正式に発表した。

 興行を主催するトップランク ボブ・アラム氏が、宣言していたとおりパッキャオ、バルガスのPPV(ペイ・パー・ビュー)アンダーカードは3つの世界タイトルマッチで構成される。
 
 HBO(米・最大手ケーブルTV局)は、マニー・パッキャオ、ジェシー・バルガスの中継をしない方針を固めた。本興行は、トップランク独自のネットワークを利用したPPVとして配信される。

 「今年、最高のボクシング・イベントとしてマッチメークを考えた。この4試合の世界タイトルマッチが正にそれなんだ。ボクシングは素晴らしいスポーツだよ、グローバルなスポーツだし波及効果も大きい。

Sponsor Link

興行的に苦戦を強いられることは必至

 我々は、中国、フィリピン、日本、メキシコ、米国とグローバルな選手を抱えている。これは愛すべきことだ。まるで、国連での試合をプロモートしているかのように感じている。」

 ボブ・アラム氏が語るように、豪華なアンダーカードとなっている。それもそのはず、パッキャオはスーパースターに変わりないが、一時期の求心力はなく人気、知名度で劣るジェシー・バルガスが相手では、PPV購買件数は期待できず、話題を集めることは難しい。
 
 4大タイトルマッチとはいえ興行的に苦戦を強いられることは必至。11月は3つのPPVイベントが重なり、PPVの購買件数に影響を及ぼすのは明白である。

 11月はUFCが米ニューヨーク、マディソンスクウェア・ガーデンに初上陸しPPV興行を予定。パウンド・フォー・パウンド頂上決戦セルゲイ・コバレフ、アンドレ・ウォードの一戦をHBOがPPV配信することが決定している。

ノニト・ドネア、全勝期待のホープ、ジェシー・マグダレノと防衛戦

 セミ・ファイナルには、WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者・ノニト・ドネア(フィリピン)が、WBOランキング1位ジェシー・マグダレノ(米)を相手に2度目の防衛戦を行う。ジェシー・マグダレノは、アマ・エリート出身でトップランクが抱える期待のトップ・プロスペクトである。

 マグダレノは、24戦目でようやく掴んだ世界初挑戦の相手はドネアだが、十分に適応できる能力を持ち合わせた挑戦者。ドネアの年齢を考えれば、新旧対決の構図でもある。

 ドネアは、Srとトレーナー関係を解消。新たなトレーナーとして、イスマエル・サラス氏を迎えているところから、ドネアの戦術、ファイト・スタイルにも注目が集まる。

 ドネアは「ジェシーは素晴らしい挑戦者だよ。彼がハングリーであることは知っているよ。ソーシャルメディアを通じてこの戦いを望んでいたしね。

 今は、サラス氏をトレーナとして迎えトレーニングしているよ。サラス氏とともに学んでいるところだ。サラス氏は素晴らしい。彼は戦いに関し的確で簡潔な方法をアドバイスしてくれる。」と語っている。

 マグダレノは「子供の頃から夢みてきた瞬間だよ。11月5日、勝利し手を上げることになるだろうね。」と語っている。

大沢宏晋がプロスペクト・WBO世界フェザー級王者・オスカル・バルデスへ挑む

 プロのキャリアでは大沢が上だが、対戦相手の質、アマのキャリアを考慮すればバルガスが上だろう。ジェシー・マグダレノ同様、WBO世界フェザー級王者・オスカル・バルデス(メキシコ)もトップ・アマ、トップランク期待のトップ・プロスペクトである。

フェザー級としては小柄ながら、左右のパワフル・ショットは脅威。

 この試合、大沢はアンダードッグ扱いなのは事実だろう。しかし、こういったチャンスをものにし、実力者と対峙しキャリアを構成していくことは決して悪くはない選択。勝てばアップセットとなることは間違い無い。

 オスカル・バルデスは「初防衛戦は厳しい難関をクリアしなければなりません。大沢は手強い挑戦者です。ただ、私は彼と戦う準備ができています。このベルトを奪取するまでハードなトレーニングをしてきました。長く防衛するつもりです。」と語っている。

WBO世界フライ級王座決定戦、ゾウ・シミン、クワンピチット

 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)がスーパーフライ級へ階級を上げる為王座を返上。空位となったWBO世界フライ級王座決定戦が、WBOフライ級ランキング2位ゾウ・シミン(中国)、同級3位クワンピチット・ネオソングチャイジム(タイ)の間で争われる。

 高待遇が歪めないゾウ・シミンだが、ボブ・アラム氏は、ベガスで試合となれば中国から多くのハイ・ローラー(カジノで大金を賭け金に使う人)が駆けつけ、スティーブ・ウィン氏(カジノ・オーナー)も喜ぶという。

 ゾウ・シミンがマッチメークされた背景はこういった事情があるようだ。アラム氏は、ゾウ・シミンが勝利した場合、2017年中国マカオでビッグマッチを計画していると述べている。
 
(Via: ESPN

Sponsor Link

パッキャオ、バルガスの関連記事はこちら

ノニト・ドネア、亀田和毅がスパーリング・パートナー

WBO世界スーパーバンタム級王者・ノニト・ドネア(フィリピン)は、2016年11月5日ネバタ州ラスベガスにあるトーマス&マック・センターで行なわれる、ジェシー・マグダレノ(米)との防衛戦へ向け現地時間21日、米・ラスベガスでトレーニング・キャンプを開始した。 …

大沢宏晋、オスカル・バルデスと11月5日対戦か?!

トップランク(米・大手ボクシングプロモーター)が抱える期待のプロスペクト、WBO世界フェザー級王者・オスカル・バルデス(メキシコ)の初防衛戦の相手に、WBO世界フェザー級ランキング1位大沢宏晋(ロマンサ雅)が浮上した。 …

パッキャオ、ドネア11月5日に共演がほぼ決定!バルガスのアンダーカードへの出場が大筋合意

ノニト・ドネアの次戦はジェシー・マグダレノが濃厚  フィリピンの2大スーパースターの共演が観れそうだ。米国現地時間2016年11月5日に復帰戦が決定したマニー・パッキャオ(フィリピン)のペイ・パー・ビュー(PPV)アンダーカードに、WBO世界スーパーバンタム級王者・ノニト・ドネア(フィリピン)が参戦する見通しであることが分かった。 …

パッキャオ、バルガス戦が合意2017年ビッグマッチ実現へ

2016年4月に現役引退を正式に表明し最近、現役復帰を示唆していたフィリピンの英雄マニー・パッキャオ(フィリピン)は10日、11月に現役復帰戦を行うことを正式に発表。WBO世界ウェルター級王者・ジェシー・バルガス(メキシコ)へ挑戦し王座返り咲きを目指す。  現地時間9日、マニー・パッキャオは、フィリピン・マニラ市内でトップランク(米・ボクシング・プロモーター) …

パッキャオーバルガス