カネロ、スミスの一戦はAT&Tスタジアムで開催

 現地時間2016年9月17日テキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムで行なわれるWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者・リアム・スミス(英)、対、挑戦者・サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)の最終記者会見が16日にAT&Tスタジアムで行われた。

 2016年注目を集めるビッグマッチの実現は11月に行なわれるコバレフーウォードのパウンド・フォー・パウンド(PFP)頂上決戦以外に決まってはいない。カネロースミス戦、ファンの関心度の低さは、カネローゴロフキンのメガマッチの交渉が事実上2017年以降にスライドした影響も大きいのだろう。

 リアム・スミスとの一戦は興行的に苦戦を強いられることは間違いないだろう。スミスは英国で人気があるとはいえ、まだ米国では殆ど知名度は無い。そのこともあり、HBOがPPV(ペイ・パー・ビュー、有料配信)で配信することについて疑問を呈す声も少なくない。

 とはいえ、8万人を収容できるAT&Tスタジアムで開催され、チケットも40ドルと安値でスタート。PPVは64.99ドルであることを考えれば、かなりの集客が期待できるはずだ。

 試合は、メキシコの独立記念日に当たる週末に開催。ヒスパニック層が多く居住するメキシコに近いテキサスにあるAT&Tスタジアムは最適な会場。スタジアムで行なわれる試合は、多くの観客に対しチケットを安値で提供できるなど興行的なメリットは大きく、PPV購入件数は期待できないとは言え話題性は十分ある。

Sponsor Link

パッキャオ、クロッティの観客動員数を更新なるか!

 ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏は、既に40,000枚のチケットが売れたと話す。AT&Tスタジアムでは過去に、2010年3月13日、マニー・パッキャオ(フィリピン)、ジョシュア・クロッティ(ガーナ)のタイトルマッチの会場として使用され、21世紀の国内プロボクシング興行として最多となる、50,994人の観客を動員。

 テキサスに多くのファン・ベースを持ち米西海岸で絶大な人気のカネロ。当日は、カネロの母国メキシコのファンも集まり最終的な数値は上がり、パッキャオ、クロッティの観客動員の記録を更新するだろう。ゲート収益、興行収益観点でも注目の一戦と言える。
 
 当初、米ラスベガス、MGMグランド・ガーデン・アリーナでの開催も検討されていたが、話題性、興行収益観点からAT&Tスタジアムを選択したのだろう。
 

ソーンダース、オルティスの出場がなくなった

 当初、アンダーカードにはWBO世界ミドル級王者・ビリー・ジョー・ソーンダース(英)、WBA世界ヘビー級暫定王者・ルイス・オルティス(キューバ)の参戦が検討されていたが、ソーンダース、オルティスが出場を辞退することが決まり、GBPは急遽アンダーカードの再構成を迫られていた。

 GBPは、ビリー・ジョー・ソーンダースをプロモートするフランク・ウォーレン氏とソーンダース参戦へ向け交渉に従事。村田諒太(帝拳)をプロモートする帝拳プロモーションズに対し、ソーンダース戦のオファーをするが、次戦が決まっている村田は、準備期間が短い為オファーを断った。

 その後GBPは、ガブリエル・ロサド(米)、ウィリー・モンローJr.(米)、カーティス・スティーブンス(米)との対戦を提案するが、何れの選手もWBA・WBC・IBF世界ミドル級統一王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に敗戦していることを理由に、オファーを断った。
 
 WBA世界ヘビー級暫定王者・ルイス・オルティスは、同級WBA世界ヘビー級3位アレクサンデル・ウスティノフ(ロシア)との一戦が組み込まれる予定だったが、GBPは急遽ルイス・オルティスの売却を発表。オルティス陣営は、数百万ドルの違約金をGBPに支払い契約を解消した。詳細は明らかになってないが、オルティス陣営が、ウスティノフ戦で多くの報酬を求めていたという。

カネロ、スミス アンダーカード

・WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ 12回戦
リアム・スミス(英) vs. サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)

・WBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦 12回戦
ウィリー・モンローJr.(米) vs. ガブリエル・ロサド(米)

・NABF北米フェザー級タイトルマッチ 10回戦
ジョセフ・ディアス(米) vs. アンドリュー・カンシオ(米)

・WBC世界ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ 10回戦
ディエゴ・デ・ラ・ホーヤ(米) vs. ルイス・オルランド・デル・バジェ(プエルトリコ)

 リアム・スミスは「米国で戦うことにプレッシャーは感じていないよ。スティーブン・スミスも米国でホセ・ペドラサと戦ったしね。私は大きなステージに立たなければならない。カネロとの戦いは米国でおける最大のステージだよ。ただ、米国でのビッグマッチのステージがプレッシャーとはならないよ。この戦いは凄く楽しみなんだ。」

 米国でのトレーニング経験もあるリアム・スミスは「ジョー・ギャラガー、フランク・ウォーレンとの契約が無ければ、恐らく米国に引っ越していただろうね。私は米国が好きだし世界的に有名になりたい。」と語っている。

(Via: ESPN

Sponsor Link

カネロの最新の関連記事はこちら

カネロ、スミス前日計量をパス、スミス戦は予想に反しカネロが苦戦しても不思議ではない

カネロ、減量苦は明らか  試合前、減量苦が報じられ計量をクリア出来るか危惧されていたが、下着を脱ぎさりなんとかスーパーウェルター級リミット一杯で計量をパスした。カネロは、計量時の頬のこけかた、水分補給と見る限り、成長期も重なり減量苦であることはほぼ間違いなさそうだ。 …

カネロ、スミス戦はAT&Tスタジアムで開催!

ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)CEO オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏は現地時間18日、開催地が未定となっていた2016年9月17日に行われるWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。王者・リアム・スミス(英)、対、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)の一戦をテキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアム(カウボーイズ・スタジアム)で行うことを正式に発表した。 …

カネロ、12月の対戦相手にロサド、モンローJr.の勝者が浮上

2017年ミドル級メガマッチへの鍵を握っているのはWBO世界ミドル級王者・ビリー・ジョー・ソーンダースなのは間違いない。ソーンダースのベルトを狙うのは4団体統ーを狙うWBA・WBC・IBF世界ミドル級3団体統一王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、WBA世界ミドル級正規王者・ダニエル・ジェイコブス(米)、村田諒太(帝拳)が狙い、2017年にもメガマッチ実現の噂されるメキシカン・スーパ…

カネロ、ソーンダース、村田諒太、ミドル級戦線の行方

WBO世界ミドル級王者・ビリー・ジョー・ソーンダース(英)は、米国現地時間2016年9月17日テキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムで行なわれるWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者・リアム・スミス(英)、対、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)のペイ・パー・ビュー(PPV)アンダーカード枠で初防衛戦が計画されていたが、ソーンダースの参戦が消滅したことが明らかとなっ…

カネロ、ゴロフキン、2017年に実現か?!

2016年9月メキシコの独立記念日、次世代のスーパースーターを決めるべくファン待望のカネロ、ゴロフキンのメガマッチが流れてしまったことは残念だが、ファンの希望に反して、選手の商品価値、キャリア、プロモーター、TV局、様々な意向でメガマッチが流れることはよくあることで不思議では無い。マッチメークに関し否定的な意見もあるが、筆者は2017年実現を望んでいるメガマッチの1つである。 …

カネロ、GGGは本当に実現しないのか?!

「2016年ビッグマッチが少ない年になる」そう言われていただけに、残念なニュースが飛び込んできた。ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)は、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)がWBC世界ミドル級王座を返上することを正式に発表。これを受けWBC(世界ボクシング評議会)は同級暫定王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)を正規王者として認定。カネロ、ゴロフキンの一戦は、事実上延…