2017年ミドル級メガマッチへの鍵を握っているのはWBO世界ミドル級王者・ビリー・ジョー・ソーンダースなのは間違いない。ソーンダースのベルトを狙うのは4団体統ーを狙うWBA・WBC・IBF世界ミドル級3団体統一王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、WBA世界ミドル級正規王者・ダニエル・ジェイコブス(米)、村田諒太(帝拳)が狙い、2017年にもメガマッチ実現の噂されるメキシカン・スーパースター、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)である。

 ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)エリック・ゴメス氏は、2016年12月にカネロの対戦相手として、9月にカネロ、スミスのアンダーカードで行なわれるガブリエル・ロサド(米)と、ウィリー・モンローJr.(米)の勝者を対戦候補として考えていることを明かした。

 エリック・ゴメス氏は、12月に計画しているカネロの対戦相手として、ソーンダースをプロモートするフランク・ウォーレン氏と交渉に従事し、「交渉の窓口はオープンのままにしておく」と語っていたが、やはりソーンダース戦の実現が難しいのだろう。カネロにとって、ゴロフキンとのメガマッチへ向け、ソーンダースとのタイトルマッチは、ミドル級リミット(160パウンド)の試運転も含め重要な一戦だった。

Sponsor Link

ゴロフキンが年内、年明けにもソーンダース戦実現を希望

 ゴロフキンをプロモートするトム・ローフラー氏は、9月10日英国、O2アリーナで行なわれるケル・ブルック戦後、2016年内、2017年はじめにソーンダースと王座統一戦を行いたい意向を示している。しかし、同級正規王者・ダニエル・ジェイコブスとの王座統一戦が命じられている為、ブルック戦以降は不透明な状況にある。 

 4団体統一を望むゴロフキン陣営だが、WBA(世界ボクシング協会)は、ケル・ブルック戦を承認していない。WBAは次戦ゴロフキンに対し、同級正規王者・ダニエル・ジェイコブス(米)との統一戦を指令していたのである。ゴロフキン陣営は、WBAへ特別承認の申請をしたがまだ、WBAスーパー王座が掛けられるかは決定しない。 

 もっとも、WBAの王座統一戦は厳格ではない為、ブルック戦後に王座統一戦を行うことでWBAからは承認されるだろう。ただ、ゴロフキン陣営が望むソーンダース戦は、WBAの同意だけでなく、ソーンダース陣営、ダニエル・ジェイコブス陣営の思惑も有り、先行きは不透明である。

 ソーンダースは2015年12月にタイトル奪取後、防衛戦を行っていない。このまま長期化すればWBO(世界ボクシング機構)は暫定王者の設置、王座剥奪の可能性もある。つまり2016年内にも初防衛戦を行うことはほぼ確実と言っていいだろう。

 具体的な交渉内容はでてきてないが、ソーンダースの対戦候補に2014年11月に対戦したクリス・ユーバンク・Jr.との再戦が浮上している。

カネロ、ソーンダースの可能性はまだ十分ある

 カネロ、ソーンダースの実現が危うい状況にあるが、ソーンダースを狙うゴロフキン陣営にはWBAの制約が掛かる可能性もある。米国進出を目論むソーンダースにとって、カネロ戦は、マッチメーク、報酬、勝利すれば米国における知名度の向上と、メリットは大きく美味しい話に違いはない。まだ十分実現性の高いマッチメークだと言える。

 しかし、ここまで統一戦の機運があがっては、TV中継局の障害があるとはいえWBA正規王者・ダニエル・ジェイコブスも自身の存在価値を示す為にも黙ってはいられない。ゴロフキン戦に名乗りを上げている。いずれにしても、2016年後半〜2017年にかけ、ミドル級頂上決戦の行方に注目が集まっていることは間違いない。

Sponsor Link

関連記事はこちら

カネロ、スミス前日計量をパス、スミス戦は予想以上に苦戦して不思議ではない

カネロ、減量苦は明らか  試合前、減量苦が報じられ計量をクリア出来るか危惧されていたが、下着を脱ぎさりなんとかスーパーウェルター級リミット一杯で計量をパスした。カネロは、計量時の頬のこけかた、水分補給と見る限り、成長期も重なり減量苦であることはほぼ間違いなさそうだ。 …

カネロ、ソーンダース、村田諒太、ミドル級戦線の行方

WBO世界ミドル級王者・ビリー・ジョー・ソーンダース(英)は、米国現地時間2016年9月17日テキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムで行なわれるWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者・リアム・スミス(英)、対、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)のペイ・パー・ビュー(PPV)アンダーカード枠で初防衛戦が計画されていたが、ソーンダースの参戦が消滅したことが明らかとなっ…

カネロ、ゴロフキン、2017年に実現か?!

2016年9月メキシコの独立記念日、次世代のスーパースーターを決めるべくファン待望のカネロ、ゴロフキンのメガマッチが流れてしまったことは残念だが、ファンの希望に反して、選手の商品価値、キャリア、プロモーター、TV局、様々な意向でメガマッチが流れることはよくあることで不思議では無い。マッチメークに関し否定的な意見もあるが、筆者は2017年実現を望んでいるメガマッチの1つである。 …

カネロ、GGGは本当に実現しないのか?!

「2016年ビッグマッチが少ない年になる」そう言われていただけに、残念なニュースが飛び込んできた。ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)は、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)がWBC世界ミドル級王座を返上することを正式に発表。これを受けWBC(世界ボクシング評議会)は同級暫定王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)を正規王者として認定。カネロ、ゴロフキンの一戦は、事実上延…

(Via:boxingscene