興行的に成功するかは別として、パウンド・フォー・パウンド(PFP)頂上決戦として、2016年後半最も注目されている一戦なのは間違いない。公式アナウンスしたもの直前で開催地の変更と揉めていたが、当初の計画どおり米・ラスベガスで行なわれることになった。

 L・ヘビー級3団体統一王者・セルゲイ・コバレフ(ロシア)をプロモートするメイン・イベンツ社は、2016年11月19日にWBA・WBO・IBF世界L・ヘビー3団体統一タイトルマッチ、王者・セルゲイ・コバレフ(ロシア)、挑戦者・アンドレ・ウォード(米)の一戦を、ネバタ州ラスベガスにある「T-モバイル・アリーナ」で行うことを正式に発表した。

 興行はメイン・イベンツ、ロック・ネイション・スポーツ(RNS)が共同で開催。MGMグランド・ホテルがスポンサーを務める。試合は、HBO(米・最大手ケーブルTV局)が午後9時(ET時間)より、ペイ・パー・ビュー(PPV)配信する。

 チケットは9月2日より、axs.com、Tモバイル・アリーナ・ボックス・オフィスで販売が開始。チケットは、
55,155,255,755,1005ドルの価格帯となっている。チケット価格とは別にサービス料金が掛かる。

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 キャシー・デュバ氏は、「我々はカジノのハイローラー、カスタマー向けの顧客に対し、チケットを高値で提供することができる。ただ、私は会場にはカジノのハイローラーではなく、本物のボクシング・ファンがアリーナを埋め尽くすことを望んでいる。それらはアリーナの熱気にもなるしね」と語っている。

急遽浮上したマディソン・スクウェア・ガーデン

 当初、キャシー・デュバ氏は、ラスベガスに新設された「T-モバイル・アリーナ」で開催するこで、ウォードをプロモートするロック・ネイション・スポーツ(RNS) デビッド・イスコウイッチ氏と合意していたという。

 デビッド・イスコウイッチ氏は7月に突如RNSを退職。イスコウイッチ氏の退職が原因か明らかでないが、RNSは、急遽ニューヨーク、マンハッタンの”メッカ”であるマディソン・スクウェア・ガーデン・アリーナ(MSG)を上げ、開催地を巡り両陣営は揉めていた。

 ベガス開催を主張するキャシー・デュバ氏は、本興行のスポンサーになるMGMリゾーツ・エンターテイエント リチャード・シュトルム氏に掛け合い、問題となっている事案に対し解決策を掲示し「T-モバイル・アリーナ」で開催することに決定した。

マニー・パッキャオの復帰が決まり不穏な空気に

 急遽、マニー・パッキャオ(フィリピン)の復帰戦が11月に決定し、コバレフ、ウォードの試合前に割り込む形となり、一時不穏な空気が流れていた。それもそのはず、パッキャオの試合がコバレフ、ウォードの試合前に割り込む形となれば、11月に2度HBOがPPV配信することになる。つまり、PPV購入件数に大きな影響を及ぼす公算が高い。

 HBOは10年以上、マニー・パッキャオの試合を中継し、パッキャオと契約してきたがパッキャオの復帰戦を中継しない方針を固め、コバレフ、ウォード戦を正式にPPV配信することを決定した。とはいえライバル局Showtime(米・ケーブルTV局)、ESPNなどもパッキャオの中継に関心を示しており、コバレフ、ウォードのPPV購入件数への影響は避けられない状態であることに変わりはない。

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(Via: boxingscene