日本のボクシング・ファン待望のビッグマッチに暗雲が立ち込めている。2016年末開催へ向け交渉が進められているWBAスーパー・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と、WBA世界フライ級正規王者・井岡一翔(井岡)の王座統一戦は、交渉が纏まらないため興行権が入札となる見通しであることが明らかとなった。

 2016年WBA(世界ボクシング協会)は2016年7月21日、WBAスーパー・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダと、WBA正規王者・井岡一翔に対し王座統一戦を指令。8月21日までに交渉を纏めるよう通達していた。交渉が纏まらない興行権は入札になることが決まっている。

 井岡陣営は、エストラーダとの王座統一戦に対し、年末開催へ向けて交渉していく方針であることを表明。エストラーダをプロモートするサンフェール・プロモーションズ フェルナンド・ベルトラン氏は次戦の交渉が進められていたWBO世界L・フライ級王者・ドニー・ニエテス(フィリピン)との交渉を一旦延期。

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 ドニー・ニエテスとの対戦は2017年以降に交渉していくとし、井岡一翔との王座統一戦に方針を転換した。エスラーダとの対戦実現の障害が無くなったことで、日本のボクシング・ファンの間でも実現が期待されていたのである。

エストラーダ、井岡、交渉の難関は開催日程

image source to:The Ring

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 交渉が纏まらない理由は明らかになってないが、交渉の最大の難関は開催日程だろう。井岡陣営は年末開催、エストラーダ陣営は10月開催を希望。TV局は、年末の大一番として、フライ級トップの実力者・ファン・フランシスコ・エストラーダと井岡一翔との王座統一戦のマッチメークに関し強い関心があったのは事実だろう。

 井岡との王座統一戦はエストラーダの怪我の具合も心配されていたが、医師から既にゴー・サインが出ている。エストラーダは2015年9月26日、エルナン・マルケス戦以降右手を負傷し出術を受けている。

 11ヶ月リングから遠ざかっていることを考えればWBO(世界ボクシング機構)は暫定王座を設置する可能性もある。2017年にはWBC世界フライ級王者・ローマン・ゴンサレス戦を控えている陣営としては早めに開催したい方針なんだろう。

 フライ級で試合をしているエストラーダの主戦場はメキシコ。エストラーダ陣営からすれば、試合中継はプレミア・ケーブルTV局に配信されないにしても、年末、報酬が見込める日本開催は悪くない条件に思える。交渉の高いハードルは間違いなく開催日程だろう。とはいえ、井岡陣営がメキシコに乗り込んでまで統一戦をするとは考え難いのも事実である。

エストラーダ、井岡の王座統一戦は消滅か?!

 WBA(世界ボクシング協会)の指名戦は入札が回避されても不思議ではない。拘束力は殆ど持たないといっていいだろう。
 
 最近ではWBAが、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・ジョスレル・コラレス(ドミニカ共和国)と、WBA正規王者・ジェイソン・ソーサ(米)に対し、王座統一戦を指令。入札になる前に、WBAはジェイソン・ソーサが、同級ランキング10位ジョルボンテ・デービス(米)を相手に初防衛戦を行うことを、この試合の勝者とスーパー王者・ジョスレル・コラレスと対戦を義務付けることにより特別承認している。

 入札となり、WBAのいつも流れでいくと王座統一戦が流れる可能性は十分考えらる。一部報道ではエストラーダは10月22日に復帰戦を予定との報道もある。ここで王座統一戦が流れた場合、たとえWBAが王座統一戦を延期と報じても事実上消滅したことに変わりはない。

 エストラーダは2017年にも階級を転向しローマン・ゴンサレスとの軽量級ビッグマッチが待っていることから、交渉が決裂し入札が回避された場合、今後、エストラーダ、井岡のマッチメークが実現する可能性は限りなく低いと見て良いだろう。

 井岡としては、エストラーダ戦が流れれば金星を獲得するチャンスは難しいのが現実。エストラーダとの王座統一戦はキャリア最大のチャンスだけに痛手なのは間違いない。

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(Via: boxingscene