ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)エリック・ゴメス氏は、WBC世界スーパーフェザー級ランキング1位の三浦隆司(帝拳)、同級WBCランキング3位オルランド・サリド(メキシコ)の一戦を実現に向け交渉中であることを明かした。

 マッチメーカーでもあるエリック・ゴメス氏は、「我々は、オルランド・サリドの代表であり、彼の次戦のオプションを握っている。我々は、今後、サリドの共同プロモーターとして数試合プロモートする予定だ。

 三浦との試合は、興味深い一戦となり面白くなる。彼をプロモートする帝拳プロモーションズ 本田会長も三浦の対戦相手として、サリドに対し興味を示しているんだ。

 勿論、この一戦はHBO(米・最大手ケーブルTV局)もマッチメークに強い関心を示しているよ。HBOと、三浦、サリド戦について交渉を進め最適な日に開催したい。今のところ、2016年内にも実現したいと考えている。私は、実現する可能性は高いと思っている。これから実現を目指し交渉してゆく」。と語った。

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 オルランド・サリドは2016年6月米・カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで、WBC世界スーパーフェザー級王者・フランシスコ・バルガス(メキシコ)と対戦し結果は12回0-1の判定でドロー。フランシスコ・バルガスとの即時リマッチを要求していた。

サリド、バルガス、年内再戦は難しく、ロマチェンコとのリマッチも消滅

 バルガス、サリド戦は、「年間最高試合」試合の呼声も高く、再戦を望む声も多かった。サリドは、バルガスとの再戦に意欲を示すが、バルガスは、目の周辺をカット。年内は回復に努めたい意向を示しており、年内は休養する見通し。バルガスとの即時再戦は難しい。

 サリド陣営はWBO世界スーパーフェザー級王者・ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との再戦を目指し交渉を開始。サリドは、高額な報酬を要求し交渉は難航し再戦は消滅した。

サリド、三浦戦へ方針を転換

 バルガス、ロマチェンコとの交渉が失敗に終わったサリド陣営は、三浦隆司との対戦に興味を示したという。サリドにして見れば、三浦はバルガスとの再戦前に最適な相手といえる。

 三浦は、2015年11月にバルガスと対戦し負けたがその年の「年間最高試合」を総なめ。米国での実績に加え、TV局、関係者に対し強いインパクトを残している。サリドにしてみれば、そんな三浦と対戦し勝利すれば、商品価値の向上に加え、フランシスコ・バルガスとの再戦もより、ビッグマッチとなりメリットは大きい。

 三浦と対戦することはリスクでもあるが、ダーティーの名で知られるサリド。強豪との対戦に加え、数々の修羅場をくぐり抜けている。サリドにしてみれば、ハイリスク・ハイリターンは望むところだろう。13敗してるが好戦的な試合を演じることから商品価値は高く、スーパーフェザー級トップファイターであることは間違いない。

三浦は、遠回りだがサリドとの一戦は価値がある。

 現在、三浦はWBCランキング1位でありバルガスは年内休養が濃厚。バルガスが正式に休養王者となり、WBC(世界ボクシング評議会)が順当に、三浦と、同級ランキング2位のミゲル・ローマン(メキシコ)の間で、暫定王者決定戦を発表すれば、バルガスとの再戦は来年には実現するだろう。

 ミゲル・ローマンとの試合が決まり勝利すれば暫定王者とはいえ、その後王座統一戦でフランシスコ・バルガスとの再戦が近づくのは事実だ。陣営としても早期に世界王座奪取を考えれば、ミゲル・ローマンとの王座決定戦も十分考えられる。

HBO、GBP興行と強力なバックアップ体制

 しかし、オルランド・サリドとの試合が決まれば、プレミア・ケーブルTV局HBO(米・大手ケーブルTV局)、北米でGBP興行という舞台が用意される。知名度から言えば、ミゲル・ローマンはサリドには及ばないのは事実だろう。

 仮にローマンとの試合が決まったとして、HBOがマッチメークに動くとは言い難い。2015年米国でインパクトを残したことを考えれば、年内米国で試合のチャンスがあれば渡米しない選択はない。

 なぜなら、2015年バルガスとの試合で評価を上げたとはいえ、時間が経過すればするほど話題になり難く、米国ファン、関係者の間で三浦の印象も薄くなり北米での再起戦が難しくなってくるからだ。

 三浦、サリドの具体的な交渉内容が表に出てくるのも、北米でバルガスと好試合を演出したからだろう。バルガスの一戦はHBOで放送され、三浦の名も多くのファンに認知されたはず。リスクはあるが、ここでビッグネームのサリドと対戦することの意味は大きい。

 もっとも、バルガスと好試合を演出した好戦的同士の2人が対決すれば、注目される一戦になるのは間違いない。仮に、サリドに印象的な勝利を飾ることができれば、三浦の商品価値は高まるフランシスコ・バルガスとの再戦は、今以上に大きな舞台が用意されるはずだ。

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(Via:boxingscene