WBC世界スーパーフェザー級王者・フランシスコ・バルガス(メキシコ)が2016年内の復帰を諦め、2017年にリング復帰を検討してることが明らかとなった。これにしたがって、三浦隆司(帝拳)の世界再挑戦が浮上した。 

 WBC(世界ボクシング評議会)は、フランシスコ・バルガスが怪我により長期離脱を余儀なくすれば、同級ランキング1位三浦隆司(帝拳)と、同級ランキング2位ミゲル・ローマン(メキシコ)で暫定王座を設置する見通しとなっている。

 フランシスコ・バルガスは、2016年6月オルランド・サリド(メキシコ)との激戦を経て目の上のカット、頬骨を損傷。怪我の程度、激戦のダメージを考慮し、2017年復帰が濃厚との見方が強い。
 
 バルガスをプロモートするゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)は、年内復帰を否定してないが、目の上をカットしたバルガスは、怪我の完全回復を待ちたいと話している。

 「具体的に決定してないが、復帰戦を年末に検討している。既に、ロードワーク、軽くトレーニングを始めている。復帰戦の決定は、私のマネージャーとGBPサイドで話している。ただ、怪我の程度によっては復帰戦は2017年になることもある。

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 今は、サリド戦で負傷した目の周辺のカットの経過を観察している。試合で再び傷口が開く危険性もある。復帰については医師の判断次第だね」。と怪我の回復を最優先とする意向を示している。

 また、長期離脱により防衛戦が行えない場合のWBCの暫定王座設置の意向について「暫定王座設置については問題ないよ。三浦隆司、ミゲル・ローマンは良い戦いになる。どちらかが私と王座統一戦を行うことになるからね」。と語っている。

 バルガスは、2015年三浦隆司との激闘に続き、2016年6月オルランド・サリドと対戦。スーパーフェザー級で屈指の強豪と2戦連続でハードなマッチメークをこなしている。負傷による長期離脱のリスクもあるが、三浦、サリドと激闘を演じ、ファン、ボクシング関係者、TV関係者を魅了し北米のリングで一定以上の評価を得たことは事実だろう。

三浦、サリドの可能性も

 フランシスコ・バルガスが長期離脱となれば、サリドとの再戦は2017年に持ち越し。バルガスは年内復帰が難しければ、2017年以降に暫定王者との統一戦を望んでいることを明かしている。

 一方、サリドはWBO世界スーパーフェザー級王者・ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との再戦が交渉されているが、報酬面で交渉は難航。再戦は暗礁に乗り上げ事実上消滅との見方が強い。

 オルランド・サリド陣営はフランシスコ・バルガスとの再戦に方針を転換する案も示しているが、三浦隆司(帝拳)との試合に興味を示しているという。

 三浦は、フランシスコ・バルガスとの再戦が期待されるが、バルガスが年内休養となればバルガスとの再戦は難しい。とはいえ、WBCが暫定王座決定戦を指令し勝利すれば、バルガスとの王座統一戦の機会は2017年以降に訪れ、再戦は1戦目以上に注目を浴びる試合にることは間違いない。

 しかし、サリド戦のオファーがあれば、バルガス戦以上に興味深い一戦となり、バルガス戦同様ファン待望のマッチメークとなる。しかし、サリド戦を選択した場合、世界挑戦が遠のいてしまうデメリットもでてくる。
 
 マッチメークの観点でも、三浦、サリドとなれば好戦的選手同士。ファン、関係者の期待を裏切らないエキサイティングな試合内容が保証される好カード。実現すれば「年間最高試合」となっても不思議ではない。

タレント揃いのスーパーフェザー級戦線

 三浦の次戦は、HBO(米・最大手ケーブルTV局)、プロモーターの思惑、オルランド・サリドの次戦の動向次第では流動的となり不確定要素が高い。しかし、タレントが多く揃いスーパーフェザー級では今後好カードが期待できる。

 フェザー級からワシル・ロマチェンコが正式にスーパーフェザー級に残留を決めた。WBC王者・フランシスコ・バルガス、IBF王者・ホセ・ペドラサ、WBAスーパー王者・ジョスレル・コラレス、WBA正規王者ジェイソン・ソーサ、サリド、タレントが豊富に揃っている。

 北米で高い評価を得た三浦隆司もこのメイン・キャストの中に入り、北米の舞台でメーンにフューチャーされる機会がやってくるはずである。

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(Via:boxingscene