現地時間9月10日イギリス、ロンドンにあるO2アリーナで開催されるWBA・WBC・IBF世界ミドル級統一タイトルマッチ、統一王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、挑戦者・ケル・ブルック(英)のWBC(世界ボクシング評議会)が定める30日前の計量が行われゴロフキン、ブルック共にWBCが定めているミドル級リミット(160パウンド)10%の規定範囲内に収めた。

 普段から節制しやはりベストな階級なんだろう。ゲンナディ・ゴロフキンは、165パウンドでクリア。もともとウェルター級では大柄なケル・ブルックは176パウンドで10%リミット丁度。ウェルター級(147パウンド)からミドル級へアジャストする為の増量だという。ここから削ぎ落としシェイプしていくのだろう。

 ゲンナディ・ゴロフキンは、「ブルックのことは最大限に敬意を払っている。彼は素晴らしいチームを持っているよね。この戦いはイージーでない。彼は私と戦う準備ができている。勿論、私も彼と戦う準備は万全だ。彼がウェルター級で素晴らしい王者であることは知っている。

 私にとってブルックとの試合は最も大きなとテストになるだろうね。スカイ・スポーツ、HBOに感謝しています。UKのボクシング・ファンに素晴らしい試合をすることを約束。ビッグ・ドラマ・ショーを提供する」。と語っている。

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 対するケル・ブルックは、「この試合は今、ボクシング界で最も大きな戦いだろうね。私はウェルター級で最も優れているファイターだよ。ただ、誰も私との戦いを望んでいないんだ。彼もミドル級で最も優れているファイターだよね。彼もまた、彼と戦いを望むファイターは見当たらないよね。

 ゲンナディと戦う夜は彼と同じ大きさになる。私はウェルター級でのスピードをミドル級に持っていく。ゲンナディはベストな私を打つ必要があるんだ。試合当日は、私はシャープだしパワフルになる。
 
 私は今まで自分の最大限の力を出し切った試合はない。ただ、ゲンナディとの試合は私の持っているポテンシャルを全て引き出してくれるだろうね。自分が持っている最大限の力を見せることができると思うと今から興奮するよ。

 私は常に勝利する方法をみつける。ゲンナディとの試合は大きなドラマがあると思っているんだ。ゲンナディとの試合は私の挑戦でも有り、ファンの為の試合。ゲンナディとの試合をとおして何ができるかを示したい」。と語っている。

階級を超えたサプライズ・カードが実現

 急転直下決まったこの試合、2016年5月に行われたカネロ、カーン以来のサプライズ発表だった。もともと、ゴロフキン、ブルックは次戦に向け交渉していた訳ではなく、お互い次戦の対戦相手との交渉が決裂し、急転直下のタイミングで実現したサプライズ・カードであった。

 ミドル級統一王者・ゲンナディ・ゴロフキンは次戦、クリス・ユーバンクJr.(英)との対戦へ向け、ゴロフキンをプロモートするK2プロモーションズ トム・ローフラー氏と、ユーバンクJr.をプロモートするマッチルーム・プロモーション エディ・ハーン氏と交渉に従事し合意間近であった。

ジェシー・バルガスはEU離脱の影響で白紙に

 しかし、ユーバンクJr.陣営はゴロフキン戦で高額な報酬と条件を再度掲示。交渉は決裂した。時を同じくして、エディ・ハーン氏がプロモートするケル・ブルックは、WBO世界ウェルター級王者・ジェシー・バルガス(米)との王座統一戦が大筋合意していたが、英国がEU離脱したことによりポンドが暴落し報酬の支出の影響で交渉が決裂した。

 次戦が空白となってしまったゴロフキン、ブルック。エディ・ハーン氏は、トムローフラー氏へケル・ブルックとの対戦を打診。ケル・ブルックはゴロフキン戦のオファーを快諾。2日後に正式契約に至った。

 以前、ブルックがゴロフキン戦を望んでいたとは言え、当時2階級上のミドル級絶対王者・ゲンナディ・ゴロフキン戦の実現は、プロモーター、ファンも話半分といったところ。まさか、こんな形で実現すると思った人は少ないのではないだろうか。

 誰も想像していなかった対戦カード。そして、両雄の交渉が決裂したことにより、タイミングが呼び起こしたサプライズ・マッチメークと言える。ゴロフキンは既に米カリフォルニア州ビッグ・ベアー・レイク入り。今頃、怪音を響かせているところだろう。

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(via: boxigscene