果たしてファン待望のビッグマッチは実現するのだろうか。WBAスーパー・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は、WBA(世界ボクシング協会)より統一戦の指令を受けた正規王者・井岡一翔(井岡)との王座統一戦に対し、10月に開催したい意向であることを示した。

 メキシコを主戦場とするエストラーダ、多くの視聴件数が見込める2016年末開催実現を目指す井岡、TBS陣営。ファン待望のマッチメークの交渉は難航しそうな気配だ。

 井岡陣営はキービン・ララ(ニカラグア)に勝利後に「うちは避ける気は無い」とWBAから受けたエストラーダとの王座統一戦を2016年末、日本での開催を目標に交渉していく方針であることを示した。

 井岡陣営の方針について井岡一翔は「望むところ。エストラーダ選手はスーパー王者。ファンの期待に応えたいし、自分自身を証明したい」とフライ級最強を証明する為エストラーダとの王座統一戦に意欲を示している。

エストラーダ、ニエテスは一旦延期

 一方、エストラーダは次戦9月23日米カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターでWBO世界L・フライ級王者・ドニー・ニエテス(フィリピン)と対戦交渉が進められていたが交渉は一旦中断。2017年に延期となった。

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 エストラーダをプロモートするサンフェール プロモーションズ フェルナンド・ベルトラン氏は、ニエテスをプロモートするALAプロモーション マイケル・アルデギール氏へ次戦WBAによる指名防衛戦を優先する意向であることを伝え、2017年に再び交渉を開始することを約束した。

 エストラーダは次戦ニエテスとの交渉が一旦延期となり、エストラーダ、井岡一翔の王座統一戦を望むファンにとっては一安心といった所だろう。

井岡一翔は、リングマガジンで2位

 ボクシングはメジャー4団体に王者が君臨し、休養王者、暫定王者、正規王者と王者は乱立している。世界王者の権威は薄れ、評価は他団体王者同士の王座統一戦にシフト。今の時代「世界王者」は単なる肩書きといっても過言ではない。

 インターネットが普及し海外ボクシングの情報も入り、どの団体の王者が一番強いのか分かる時代。悪く言えば、4人王者が居るなか王者を選択が出来る時代だとも言える。

 米で最も権威あるボクシング・メディア「リングマガジン」のフライ級ランキングでは、王者・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、1位・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、2位・井岡一翔の順に認定している。

 リングマガジンのランキングは独自の厳格な基準を設けランキングを決めている為、認可団体のランキングとは違い政治的な思惑などは反映されていない。リングマガジンで2位の評価を得ている井岡一翔は一定以上の評価を得ていることは事実である。

記録ではなくベスト対ベストの試合

 今の時代求められるのは「トリプル・スリー」、防衛回数などの記録ではない。強豪王者へ挑む勇敢な挑戦者の姿。ファンが望んでいるのは負けるかもしれないベスト対ベスト、スリリングな試合なのは間違いない。同じ階級にいたローマン・ゴンサレスがなぜ最強と言われるのか。

 それはゴンサレスが強豪との対戦を望みその試合を実現し、結果を残してきたからである。ゴンサレスは、新田、高山、ファン・フランシスコ・エストラーダ、八重樫東、エドガル・ソーサ、ブライアン・ビロリア、マックウィリアムス・アローヨと高水準の対戦相手と戦ってきている。

 井岡一翔はかつてから「フライ級最強を証明すると」主張してきた。勿論、筆者もフライ級屈指の実力者であることに異論はないが、井岡が主張する「フライ級最強の証明」はまだ先にあると認識している。井岡のマッチメークに疑問を呈すファンも少なくないのは事実だろう。

公私共に充実な今だからこそ実現すべき

 開催日程、TV局と超えるべきハードルは高いがこのチャンスを逃せば、ビッグネームとの対戦は何時になるかわからない。「フライ級最強の証明」を得るには井岡陣営に高水準な対戦相手が求めらていることはボクシング・ファンの間では共通認識だろう。

 交渉を合意にもっていくのは、お互いが主張し合うのではなくお互いが歩み寄ることが必要。妥協しなければならない所もでてくるだろう。レベコを2度倒したが金星を獲得したとは言えない。井岡一翔の評価は今後のマッチメークで決まってくる。

 ボクシング界から「フライ級最強」の証を得るにはエストラーダとの対峙は決して避けては通れない道。アモーレとも順風満帆、公私共に充実してる今だからこそこのチャンスを掴み、エストラーダとの頂上決戦に挑むべき時なのである。

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