ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がスーパーフライ級参戦を表明し次戦、WBC世界スーパーフライ級王者・カルロス・クアドラス(メキシコ)との試合が決まり、フライ級トップ戦線が変化しつつある。WBA(世界ボクシング協会)は、WBA・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と、同級正規王者・井岡一翔(井岡)に対し、王座統一戦を行うよう指令した。

 WBAは、正規王者・井岡一翔の次戦が行なわれる7月20日大阪にあるエディオン・アリーナで、同級ランキング7位・キービン・ララ(ニカラグア)に勝利した場合、WBA・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との王座統一戦を行うよう指令した。

 井岡一翔が勝利した場合、7月21日から交渉を開始するようWBAが正式に通達。交渉が合意に至らない場合、興行権は入札となる。仮に、キービン・ララが井岡に勝利した場合次戦、ファン・フランシスコ・エストラーダとの王座統一戦が義務付けられる。

Sponsor Link

エストラーダ次戦はニエテス戦が交渉中

image source to:The Ring

image source to:The Ring

 ファン・フランシスコ・エストラーダは次戦、9月24日米・カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブ・センターで、WBO世界L・フライ級王者・ドニー・ニエテス(フィリピン)との対戦交渉が進められている。

 現在、合意に至っていないがニエテスをプロモートするALAプロモーション マイケル・アルデギール氏は、「エストラーダ陣営からの回答待ち」だと言う。

 「進捗は50-50。我々は、まだサンフェール・プロモーションズと契約の詳細について議論していない。次戦はモーゼス・フェンテス(メキシコ)との指名戦の可能性もある。先ずは、サンフェール・プロモーションズからの回答を待ちたい」と述べている。

タイミング的に実現は難しい

 ファンにとって、フライ級屈指の実力者である井岡一翔と、エストラーダとの王座統一戦がWBAより指令されたことは嬉しいニュースだが、エストラーダはパウンド・フォー・パウンド(PFP)最高位に君臨するローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の筆頭対戦候補である。エストラーダ自身もゴンサレスとの頂上決戦を望み、スーパーフライ級参戦も示唆している。

 エストラーダはサンフェール・プロモーションズがプロモートし、メキシコを主戦場に戦っている。報酬次第では日本へ呼ぶことも不可能では無いだろう。しかし、将来的にローマン・ゴンサレスとの試合が決まれば、米国プレミア・ケーブルTV局HBOでの放送が濃厚。北米で試合をすることは、日本で試合をする以上に得られるメリットは大きい。

 エストラーダの怪我の具合も気になるが、スーパーフライ級参戦を表明しライバルであるローマン・ゴンサレスとの再戦の機運が高まっていることを考えれば、エストラーダ、井岡の指名戦が実現する可能性は限りなく低い。

 もっとも、ゴンサレスがクアドラスに敗戦しトップ戦線の構図が崩れればチャンスがあるかもしれない。ただ、世界王者の権威が薄れ、他団体王者を交えた統一戦の価値が高まり、求められるものは肩書だけでなく誰と戦ってきたで評価が決まる時代。

 日本開催に固執するのではなく、海外のプロモーターと共同し敵地での興行にも積極的に参戦し、自身の商品価値を世界に示さなければビッグマッチのチャンスを掴むことは難しくなっている時代に差し掛かっていることは間違いない。

(Via: boxingscene