現地時間11日、WBA(世界ボクシング協会) ヒルベルト・メンドサJr.会長は、WBA・WBC暫定・IBF世界ミドル級統一王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、同級WBA正規王者・ダニエル・ジェイコブス(米)に対し条件付きで王座統一戦を指令する見通しであることを明らかにした。
 
 WBAヒルベルト・メンドサJr.会長は、WBC(世界ボクシング評議会)より指令されてるWBC世界ミドル級王者・サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)、ゲンナディ・ゴロフキンの王座統一戦は「メイウェザー、パッキャオの再戦に次ぐ試合で実現しなければならない」と位置付け交渉を見守る姿勢を示した。

 ただ、交渉が纏まらない場合WBAは、ゲンナディ・ゴロフキンの指名防衛戦として、正規王者・ダニエル・ジェイコブスの王座統一戦を指令する見通しであることを発表している。WBCは、カネロ、ゴロフキンの両陣営に15日以内に王座統一戦の交渉を纏めるよう通達。交渉が纏まらない場合、2016年5月24日WBCの本部があるメキシコ、メキシコシティで興行権の入札が行れる。WBCは、カネロが指名戦を拒否した場合、王座を剥奪。ゴロフキンが正規王者になることを発表している。

 ゴロフキンをプロモートするK2プロモーション トム・ローフラー氏は、全てのプロモーターとオープンにビジネスをしたい意向を示している。しかし、ダニエル・ジェイコブス(米)は、ゴロフキンが契約するHBO(米・最大手ケーブルTV局)とはライバル局であるShowtime(米・大手ケーブルTV局)が長年サポート。

 ジェイコブスをプロモートするルーディ・ベラ氏もShowtimeとは、ビジネス・パートナーとして良好な関係を築いていることから実現はハードルが高いことにかわりはない。しかし、ルー・ディベラ氏は中継局の問題を認識した上で、将来的にゴロフキンとの試合には前向きな姿勢を示している。

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 カネロは、米・西海岸で絶大な人気が有り、現在最も興行価値が高い選手である。カザフスタンのハード・パンチャー、GGGは人気では、カネロに劣るが米国へ進出し西海岸だけでなく、東海岸でも人気があり2015年10月17日ニューヨーク、マンハッタンで行われたデビッド・レミュー戦では、会場の聖地マディソン・スクウェア・ガーデン(MSG)は2万548人の観客動員数を記録。興行価値でもトップ選手に成長している。

 GBP、K2プロモーションズは、メイウェザー、パッキャオ引退後の世界のボクシング界のけん引役を決めるべく、2016年9月17日メキシコの独立記念日での開催へ向へ交渉を開始。GBPデ・ラ・ホーヤ氏は、2016年5月7日、米・ネバタ州ラスベガスにあるTモバイル・アリーナでボクシング初のこけら落としとして開催されたカネロ、カーンの試合後の記者会見で、「明日、ゴロフキンに電話する」、会見に同席したカネロも160パウンド(ミドル級リミット)で試合をすると明言した。

 GBP、K2プロモーションズは良好の関係にあり試合実現のハードルは低い。交渉の報酬分配は興行価値観点から見ればカネロが上、ゴロフキン陣営は譲歩する形を取らざるをえないだろう。報酬に加え交渉の最大の焦点はGBPが、看板スターのカネロを、絶王者・ゴロフキンとのマッチメークを承認するかだろう。もっとも、カネロはトラウト、エリスランディ・ララ、フロイド・メイウェザーJr.と試合をしてきたことを考えれば、ゴロフキン戦を回避するとは思えにくい。

 しかし、ミドル級を主戦場にしてきた絶対王者・ゴロフキンはスケールが違う。カネロが、ショッキングな負け方をすれば、カネロの商品価値の低下は免れなく、GBPにしても看板スター選手が敗れれば大きな打撃を受ける。何れにしても、2015年5月2日に行われた「世紀の一戦」メイウェザー、パッキャオが悪評と呼ばれ、世界中のボクシング・ファンがスリリングな結果が期待されるカネロ、ゴロフキンの早期実現を待ちわびていることは事実。GBPオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏の「ベスト対ベスト、ファンが望んでいる試合を実現する」公約を信じて待つしか無い。

(Via: ESPN)