米・カリフォルニア州アスレチック・コミッションは、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)の薬物検査で陽性反応を示したWBC世界スーパーフェザー級王者・フランシスコ・バルガス(メキシコ)に対し、条件付きで、一時的にライセンスを付与することを発表。米国現地時間、2016年6月4日、カリフォルニア州カーソンズにあるスタブハブ・センターで予定されている、オルランド・サリド(メキシコ)との初防衛戦は予定どおり開催される。
 
 現地時間29日、バルガスが陽性反応を示したことを受け、カリフォルニア州アスレチック・コミッション アンディ・フォスター氏、GBP(ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ)エリック・ゴメス氏、オルランド・サリド、VADA マーガレット・グッドマン氏らと、今後の方針について電話会議を実施。今後、継続してより詳細な薬物検査を実施すると共に、今後、バルガスが薬物検査で禁止薬物が検出された場合、ライセンスを剥奪することで合意した。

 VADAは、現地時間4月21日、フランシスコ・バルガスの薬物検査を実施。減量効果や、筋肉増強の効果がある禁止薬物として指定されているクレンブテロールを検出。フォスター氏は、4月6日、米・カリフォルニアで行われた薬物検査は陰性だったと伝えている。

 GBPエリック・ゴメス氏によると、バルガスはロサンゼルスでのトレーニング・キャンプを終え、メキシコへ帰国。自宅に戻ったバルガスは母親の作った夕食でビーフ・シチューを食べ、その後、VADAの検査人がバルガスの自宅を訪れ抜き打ちの検査をしたと話している。

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 フランシスコ・バルガスをプロモートするGBPは、既に薬物検査で陽性反応を示した事実を認める声明を発表。バルガスは、メキシコ国内で食べた肉にクレンブテロールが含まれていたのではないかと主張。21日の薬物検査は、メキシコで行われていた。バルガスは、VADAの検査機関に対し、今後検査に全面的に協力する姿勢を示している。

 フランシスコ・バルガスは、オルランド・サリドとの初防衛戦が決まった際、オルランド・サリドが、過去に薬物検査で陽性反応を示し王座を剥奪されていることからVADAによる薬物検査の実施を求めていた。

 サリドは、2006年11月4日ネバタ州ラスベガスにあるマンダレイベイ・イベントセンターで、IBF世界フェザー級王者・ロバート・ゲレーロ(米)と対戦し、3−0の判定勝利を得て王座獲得。しかし、試合後に行われた薬物検査で、禁止薬物として指定されているナンドロロンが検出され、試合はノーコンテンスト、王座は剥奪されている。

 クレンブテロールは、成長促進作用が有り、赤身の肉が増えるなどから牛の飼料として使われている場合があるという。WADA(世界ドーピング防止機構)は、2011年12月、クレンブテロールで汚染された食肉を摂取したことが原因とされる陽性事例が、メキシコ、中国で発生したことを報告。
 
 競技者へ国際競技連盟が指定されたレストランで食事を摂ること、レストラン以外で食事を摂る際は団体で食事をするよう注意喚起を呼びかけていた。何れにせよ、バルガス、サリドは、試合前までVADAによる薬物検査は継続。クリーンな状態を望みたい。

(Via: boxingsene