アンソニー・ジョシュアがルイスに大差判定勝ちで再戦に完勝!今後はどうなるのか

 “Clash On The Dunes”を制したのはアンソニー・ジョシュアだった。アンディ・ルイス(メキシコ)との再戦は、米ニューヨーク、ラスベガスも開催地として挙ったが、中東サウジアラビアが招致に成功した。サウジアラビアは、アラムコがIPO、時価総額で米アップルを抜き世界最大。資金調達ではアリババを抜き過去最大となる。観光ビザが解禁され依然として人権侵害を巡る問題は残るも、石油脱却を目指す政府の思惑があることは間違いない。

 WBA・WBO・IBF世界ヘビー級統一タイトルマッチが、サウジアラビアの首都ディルイーヤで行われアンソニー・ジョシュア(英)が3−0(118−110,118−110,119−109)で再戦に勝ち王座返り咲きに成功した。

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ジョシュアは真価が問われる再戦だった

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 「デブでも出来るってことを証明したかった」ボクシングの殿堂米ニューヨークMSGで下馬評を覆したのがアンディ・ルイスだった。大方、ジョシュアがルイスをノック・アウトする見方をしていたが、ルイスがジョシュアをストップに追い込み大番狂わせを起こした。メディアに引っ張りだこのルイスは再戦に関しても自信をのぞかせていた。再戦は第1戦がまぐれでなかったことを証明する戦いだった。

 一方のジョシュア、再戦は何にしても勝つ必要があった。ルイスとの第1戦は米国デビュー戦でキャリアで最も重要な一戦を落としたからだ。英国ボクシング界でアイコン的な存在のジョシュアは大きな重責を担う。

 ここで負けるわけにはいかない。先のことに言及することは良くないが、ジョシュアにはWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)とのヘビー級最大のメガ・ファイトを実現させる使命が残っている。第1戦で再び露呈した脆さとメンタル、ルイスとの再戦は暴落した価値を取り戻し、文字通りボクサーとしての真価が問われる戦いだった。

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ジョシュアがルイスを寄せ付けず完勝

オッズはそこまで離れていなかったが、ルイスに若干傾きどちらが勝っても不思議ではなかった。

 描いた戦略どおり戦い勝利を掴んだのがアンソニー・ジョシュアだった。第一戦の敗因はどこだっただろうか。一定の距離をキープ、優れたジャブでルイスの攻勢をストップ。接近戦での戦いは避けリスク・ヘッジも徹底した。

 腹のでてるルイスだが、体型に騙されてはいけない。この体格でウェルター級並のスピードを備えている。何より、回転の速いソリッドなパワー・ショットは一発でも当たれば一気に形勢を変えるほどの威力を備えている。

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 ルイスが届かない距離をキープ、ジャブでチャンスを伺うルイスの出鼻を叩いた。兎に角、ルイスの正面にたたずジャブを使い、華麗なフットワークでルイスを翻弄。1回終わりに右のパワーショットがヒットして、ルイスがカットした。

 一方、メキシカン・スタイルのルイス、ジョシュアのスタイルに嫌気がさしフラストレーションが溜まっていたに違いない。体格差はもとより、ジョシュアの距離は長くそれを最大限に利用したスタイルは、メキシカン・スタイルのルイスにとってやり難くかったはずだ。

 ルイスは、ジョシュアを執拗にストーキングして攻撃を伺うがジョシュアの距離は遠い。2歩、3歩踏み込む必要がある。しかし、ロングから重いジャブが飛んでくる。しかも、今回のジョシュアは第1戦とは違い、感情に流されず慌てることもなく淡々と戦略どおり実行してくる。

 ルイスは、接近戦に持ち込みたかったことは間違いない。前回のようにタフなルイスが得意の接近戦で、打ち合えばジョシュアにとってリスクは高い。しかし、リマッチでは接近戦での打ち合いは避け、クリンチも巧みに使いルイスの良さを完全に掻き消した。

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 完全にルイスを支配下におき王座に返り咲いたジョシュア。パフォーマンスは見事だったが、大きなインパクトを残すことが出来なかった。もちろん、ルイスとの再戦は落とせない重要な一戦だったことは理解できるが、見せ場は少なくオルティスとの再戦を制したワイルダーと比較してしまうとインパクトは弱かった。

 「ジョシュアは何回もルイスを仕留めるチャンスがあった」
 ワイルダーが語るとおり、ジョシュアは仕留めるチャンスはあったが深追いはせず終始、安全運転に努めた。いや、ルイスの強打を貰うわけにはいかなく、ルイスとの再戦はそうせざるをえなかったというべきだろう。

2020年のヘビー級戦線はどうなるのか

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 ジョシュアが王座に返り咲き2020年のヘビー級戦線はどうなるのか。まず、筆者のヘビー級ランキングでは、ルイス・オルティス(キューバ)再戦で、右のパワーショット一発で沈めたWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)が1位の地位は揺るがない。

 次点が次戦ワイルダーとの再戦が2020年2月に内定しているリネラル王者タイソン・フューリー(英)だ。再戦は米ネバダ州ラスベガスにあるT-Mobileアリーナが濃厚。クリスマス前には公式アナウンスされる見通し。試合を重ねるごとに右のパワー・ショットは磨きがかかりヘビー級ボクサーの誰もが脅威となる最強のウェポンだ。

 無名のウォリンに大苦戦を強いられたフューリーのコンディションはどうなのか。ヘビー級離れしたフットワークを駆使するフューリーが有利に試合を進めても、オルティスとの再戦を制したようにワイルダーはホームラン・バッターだ。コンディション次第でフューリーは有利とも伝えられているが、ワイルダーの殺傷能力の高い右はフューリーにとって最大の脅威となることは間違いない。

 3位がジョシュア。プロモートするエディ・ハーン氏は、IBF(国際ボクシング連盟)指名挑戦権のあるクブラト・プレフ(ブルガリア)戦を示唆。他に、WBO(世界ボクシング機構)が指名するオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)戦が控えていることを明かしている。

 ジョシュアが王座返り咲き、2020年はヘビー級戦線からますます目が離せなくなる。

(Via:boxing scene

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