見事なフィニッシュだった。平岡アンディ(大橋)が米国デビュー戦で勝利した。米ネバダ州ラスベガスにあるコスモポリタン・ホテルで、ロヘリオ・カサレス(米)と対戦して2回TKOで仕留め米デビュー戦を勝利で飾った。完璧な試合運び、何よりも落ち着いて見えた。

 勝った平岡は15戦全勝10KO、負けたロヘリオ・カサレス(米)は22戦13勝5KO9敗2KOとした。

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平岡、カサレスを2回で仕留めた

https://twitter.com/trboxing/status/1200538409657237504
 長身の平岡、スタンスはやや広めに構えジャブを軸に、カサレスが反撃をするところにタイミングよく強打の左ストレートを見舞っていった。タフなカサレスは距離を詰めてワイルドなパンチを放ったが、平岡は距離をキープ、ステップバック、サイドへ周り込み、クリンチで上手く対応した。

 2回、カサレスを見切った平岡は、カサレスがでてきたところを右フックでグラつかせ、反撃にでたところを左アッパーで迎撃。接近戦でコンパクトの左アッパー、右フックのコンビネーションを見舞いダウンを奪った。その後、フィニッシュまでパンチが大振りになることなく、上下、内外にパワーショットを集めところで、レフェリーは試合を止めた。

 プロ通算15戦全勝の平岡アンディは、ガーナ人の父と日本人の母のあいだに生まれた。オリンピックの強化選手だった父のもとボクシングをはじめ、ボクシング少年としてさんまのSUPERからくりTVに出演したことがある。所属ジムの大橋会長は「テニスの大阪なおみ、バスケットボールの八村塁に続き米国でボクシングで活躍できる」。と期待を寄せる。

 身長180cmと体格に恵まれた平岡は、中学で陸上部に入部し国体に出場した経験を持つが全てはボクシングのためだった。高校に入学し陸上部で活躍したが、卒業後はボクシング一本に絞ることを決めていた。

 2013年プロ・デビューした平岡は、井上尚弥や八重樫東をプロモートする大橋ボクシングジムに移籍して順調にキャリアを積み頭角を現した。
 
 DANGANで初代日本スーパーライト級ユース王座トーナメントで小林寺彦と決勝を争い5回TKO勝ちし初代王座を獲得。フェニックスバトルで吉開右京と初防衛戦に臨み2回TKO勝ちを収めた。

 その後、米ニューヨークでIBFスーパーライト級王座決定戦でセルゲイ・リピネッツを追い詰めたIBFスーパーライト級3位につける近藤明広と対戦して3-0の判定勝ち。その後、日本スーパーライト級ユース王座を返上。米トップランク社と契約を結んだ。

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スーパーライト級トップ戦線に絡めるかどうか

 無敗のままトップランク社と契約した平岡アンディ。米国デビュー戦でインパクトを残して好スタートをきった。今後は、様々な相手とテストをすることになる。茨の道だが実力を示すことができればビッグ・ファイトも夢ではない。

 平岡がトップランクと契約したことは必然だった。強豪が揃うスーパーライト級では、有力プロモーターと契約を交わすことで、よりタイトル機会は近くなる。スーパーライト級には平岡と同傘下のWBC・WBO2団体を統一したホセ・ラミレス(米)、WBSSスーパーライト級を制したWBA・IBFを統一したジョシュ・テーラーが君臨する。

 だが、有力プロモーターと契約したからと言っても何も保証は無く、このクラスで勝ち上がるのは容易ではない。平岡は今後、TopRank社ボブ・アラム氏が送り込む刺客と戦い実力を証明しなければならない。

 スーパーライト級で期待されていた日本のエース岡田博喜がレイ・ベルトラン(メキシコ)に後一歩及ばず負け。再び米国で試合したが、ハビエル・モリナとのサバイバル・マッチで1回KO負けを喫している。この先は茨の道だが、勝ち上がりスターらを蹴散らせば高額な報酬が期待できる夢のクラスに違いはない。2020年、平岡アンディに期待したい。

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